ファムシマックの服用方法は?用量や注意点も詳しく解説
単純疱疹や帯状疱疹の治療に使用されるファムシマックの正しい服用方法や推奨用量、服用時の注意点などについて詳しく解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ファムシマックは単純疱疹や帯状疱疹などの治療に使われる薬ですが、感染症の種類や症状によって服用方法や推奨用量が異なります。
また、服用の際には注意しなければならない点もあります。
正しい服用方法や注意点などをしっかり確認し、ヘルペスウイルス感染症を安全に治療しましょう。
目次
ファムシマックの服用方法

ファムシマックを服用する際は、必ず正しい服用方法を守りましょう。
以下について詳しく解説します。
ファムシマックの服用方法と推奨用量
ファムシマックを服用する際は、コップ1杯程度の水またはぬるま湯で飲みます。
ファムシマックの推奨用量は、感染症の種類や症状により異なるので注意が必要です。
単純疱疹の場合、1回250mgを1日3回、5日間服用します。
また、帯状疱疹の場合は、1回500mgを1日3回、7日間服用するのが一般的です。
1回の用量 | 1日に飲む回数 | 飲む期間 | |
単純疱疹 | 1錠(250mg) | 3回 | 5日間 |
帯状疱疹 | 2錠(500mg) | 3回 | 7日間 |
単純疱疹の再発の初期症状(患部の違和感、ヒリヒリ感、かゆみなど)を感じ、服用の指示があった場合は、1回4錠(1,000mg)を2回服用します。
再発の初期症状があらわれた後、速やかに(6 時間以内)初めの 1 回分を飲みます。
1回の用量 | 飲む回数 | 飲む間隔 | |
単純疱疹の再発の初期症状が あらわれた場合 | 4錠(1,000mg) | 2回 | 1 回目を飲んだ後 12 時間後 (許容範囲は 6~18 時間後) |
ファムシマックを飲み忘れた時は?
単純疱疹(1回250mgを1日3回飲む場合)や帯状疱疹の場合で、ファムシマックを飲み忘れてしまった時は、慌てて2回分を一度に飲まないようにしてください。
飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲みます。
ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばし、次の時間に1回分飲んでください。
また、再発の単純疱疹(1回1,000mgを2回飲む場合)で、再発の初期症状があらわれてから6時間以内に最初の1回分を飲めなかった場合、治療の希望があれば医療機関を受診しましょう。
ファムシマック服用時の注意点

ファムシマックを服用する際には、いくつか注意しなければならない点があります。
以下の項目について解説しますのでご確認ください。
意識障害があらわれることがある
ファムシマックを使用中に意識障害(気を失う、もうろう状態)があらわれることがあります。
そのため、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作を行う場合は十分に注意しましょう。
服用に注意が必要な人
ファムシマックは服用に注意が必要な人がいます。
下記にあてはまる人は服用できない、または服用に注意が必要ですのでご確認ください。
使用することができない人 | ・過去にファムシマックに含まれる成分で過敏症があった人 |
使用するのに注意が必要な人 | ・造血幹細胞移植や臓器移植を受けて、あるいは HIV に感染して免疫機能が低下 している人 ・腎臓に障害のある人 ・妊婦または妊娠している可能性がある人 ・授乳中の人 |
副作用
ファムシマックは比較的副作用が少ない薬ですが、副作用があらわれることがあります。
下記は副作用の例ですが、これら以外にも気になる症状があらわれた場合には、医師や薬剤師に相談しましょう。
主な副作用 | 頭痛、吐き気、下痢、腹痛、めまい、傾眠 |
まれな副作用 | 高熱、尿量減少、むくみ、手足の筋肉の痛み、蕁麻疹、血圧低下、呼吸困難 |
併用注意
ファムシマックには併用注意の薬があります。
併用注意の薬はプロベネシドで、痛風の治療や、ペニシリンやパラアミノサリチル酸の血液中の濃度を維持させるために使用する薬です。
プロベネシドにより、ファムシマックの活性代謝物であるペンシクロビルの排泄が抑制されるおそれがあるため、併用注意とされています。
ファムシマック服用の際は、プロベネシドを服用していないか確認してください。
まとめ

ファムシマックを服用する際は、必ず適切な服用方法と推奨用量を守りましょう。
服用する際は、もし飲み忘れても慌てて2回分を1度に飲まないように注意が必要です。
また、服用に注意が必要な人にあてはまっていないかや、副作用、併用注意の薬なども事前にしっかり確認してください。
服用中に意識障害があらわれることもあるので、自動車の運転など危険な機械を操作する人も注意が必要です。
ファムシマックの正しい服用方法を守り、単純疱疹や帯状疱疹などのヘルペスウイルス感染症を安全に治療しましょう。
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