エスゾピクロンはどのくらい効く?臨床試験データを用いてわかりやすく解説します
エスゾピクロンは寝つきが悪いタイプの不眠症の治療に利用されているお薬です。この記事ではエスゾピクロンが不眠症の改善にどれほどの効果があるか、臨床試験の結果をもとにわかりやすく解説します!
お薬通販部スタッフ[監修]

エスゾピクロンは非ベンゾジアゼピン系のお薬であり、作用時間や持続時間が短いことから主に入眠障害をきたす不眠症の症状改善に効果があります。
この記事ではエスゾピクロンの作用時間や有効性、安全性について臨床試験のデータをもとにご紹介します。
エスゾピクロンで治療効果が期待できる疾患

エスゾピクロンは不眠症の症状改善に利用されているお薬であり、入眠障害と呼ばれる寝つきが悪いタイプの症状に効果があります。
エスゾピクロンは、筋肉に力が入らなくなる筋弛緩作用という症状が現われにくく転倒のリスクが低いことがわかっており、広く利用されています。
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エスゾピクロンの臨床試験結果

エスゾピクロンは扱いやすさや有効性、安全性の高さから、医療現場や不眠症の治療などで幅広く利用されているお薬です。
ここでは実際のエスゾピクロンの臨床試験データをもとに、エスゾピクロンの作用時間や有効性について、くわしく解説していきます。
エスゾピクロンの作用時間
一般的にエスゾピクロンの服用は成人で1回に2mg、高齢者で1回に1mgとなっています。はじめて服用する場合のエスゾピクロンの血中濃度が最高になる時間(Tmax)と、服用7日目の時点でエスゾピクロンの血中濃度が半分まで低下する時間(T1/2)は以下の表のとおりです。
服用量 | Tmax(hour)* | T1/2(hour) |
1mg | 1.3(0.5-1.5) | 4.83±0.89 |
2mg | 1.0(0.5-2.0) | 5.08±1.62 |
成人の場合ではお薬の効果が最大になるのは1時間程度であり、お薬の血中濃度は5時間程度で半分となります。
他の睡眠薬に比べて眠気の作用が残りにくいことが特徴です。
エスゾピクロンの有効性
エスゾピクロンは催眠作用があるため不眠症を改善するお薬として利用されており、寝つきにくい入眠障害の症状を緩和することが報告されています。
ここではエスゾピクロンの有効性と安全性について解説します。
有効性検証試験について
臨床研究では、終夜睡眠ポリグラフィ検査(PSG検査)によってエスゾピクロンの催眠作用に有効性があることが報告されています。
終夜睡眠ポリグラフィ検査(PSG検査)とは、睡眠の深さやその経過、睡眠時の異常行動、呼吸や循環などの生理現象を客観的に評価する検査であり、脳波や心電図、いびきなどの同時記録を行い、睡眠潜時を計測します。
睡眠潜時とは消灯してから眠りに至るまでの時間を指し、寝つきが悪い人で睡眠潜時は延長します。
他の病気が原因ではない不眠症(原発性不眠症)の患者にエスゾピクロンを服用した実験によると、終夜睡眠ポリグラフィ検査の睡眠潜時の中央値はプラセボ(有効成分を含まないお薬)で22.8分、エスゾピクロン2mgで11.3分、3mgで10.4分と報告されています。
エスゾピクロンを服用することで眠りにつくまでの時間が短縮され、入眠障害の症状緩和に有効性があるお薬だといえるでしょう。
まとめ

エスゾピクロンは催眠作用が現われるまでの時間や、身体から消えるまでのスピードが早い性質があります。
臨床試験の結果から、エスゾピクロンは催眠作用の有効性も証明されています。
不眠症の症状改善に効果があることが証明されているため、安心して服用することができるでしょう。
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