緊急避妊薬の効果とは?避妊できる仕組みと72時間以内の重要性
緊急避妊薬について知りたい方へ。緊急避妊薬の効果や種類、仕組み、72時間以内の重要性、選び方を解説します。また、薬局やオンライン診療、個人輸入通販などの購入場所、購入方法を紹介。避妊率や飲むタイミングなどを知り、緊急避妊薬への理解を深めましょう。
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記事公開日:2025年09月24日
最終更新日:2025年09月24日

避妊に失敗した時などに妊娠を避けるために使用する緊急避妊薬。
望まない妊娠のための薬があれば、性行為でコンドームが外れてしまった時など万が一の場合に安心ですよね。
しかし、なかなか手に取る機会の少ない薬であるため、どんな効果があるのか、いつ飲めばいいのか、どうやって購入するのかなど、知識が少ない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、緊急避妊薬の効果や選び方、購入場所、購入方法を解説します。
いざという時に慌てず、自分の体を守れるように、緊急避妊薬についての理解を深めましょう。
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目次
緊急避妊薬の種類と特徴を比較!選び方のコツ

緊急避妊薬は、性行為から72時間以内に服用することで妊娠を回避できる可能性が高くなる薬です。
緊急避妊薬に含まれる黄体ホルモンの作用により排卵を抑制し、受精卵にならないよう働きかける効果があります。
また、子宮内膜の増殖による体温上昇を防ぎ、受精卵になったとしても着床を防ぐことが可能です。
緊急避妊薬には、主に以下の3種類があります。
それぞれ特徴が異なるため、しっかりと理解して自分に合うものを状況に合わせて選ぶことが大切です。
ノルレボ錠(レボノルゲストレル) ※「レボノルゲストレル」はノルレボ錠のジェネリック薬 | プラノバール(ヤッぺ法) | エラワン | |
国内認可 | 認可 | 認可 | 無認可 |
費用 | ・ノルレボ錠15,000円前後 ・レボノルゲストレル7,000円~9,000円 | 4,000円〜8,000円 | 9,000円〜20,000円 |
服用方法 | 72時間以内に1錠 | ・1回目72時間以内に2錠 ・2回目12時間後に2錠 | 120時間以内に1錠 |
副作用 | 出にくい | 出やすい | 出にくい |
避妊率 | 約99% | 約77% | 約99% |
緊急避妊薬はそれぞれ特徴が異なります。
選び方のコツは、性行為からの経過時間や入手のしやすさ(認可されているか)、値段を考慮して、自分に合った緊急避妊薬を選ぶことです。
性行為から時間が経ってしまっている場合は、120時間以内の服用で効果が得られる「エラワン」を選ぶとよいでしょう。
また、「レボノルゲストレル」は国内で認可されていることから、医療機関や一部薬局でも購入できて入手しやすい緊急避妊薬です。
プラノバール(ヤッぺ法)を使用すれば、3種類の中でもっとも費用を抑えることができます。
そのほか避妊率や副作用などの、それぞれの緊急避妊薬の特徴をよく理解して選ぶようにしましょう。
アフターピルと緊急避妊薬の違いとは?

アフターピルと緊急避妊薬は、呼び方が異なりますが役割や効果はどちらも同じ薬です。
性行為後、72時間〜120時間以内(薬により異なる)に服用することで、妊娠を防ぐことができます。
避妊成功率と飲むタイミングの関係性を解説

緊急避妊薬は、性行為後から飲むのが早ければ早いほど、避妊成功率が高くなります。
時間 | 避妊成功率 |
24時間以内 | 95% |
24〜48時間以内 | 85% |
48~72時間以内 | 58% |
最大120時間以内であれば、効果が得られる可能性があるとされています。
性行為後に妊娠の不安が残る場合は、早急に医療機関を受診して、緊急避妊薬の処方を受けましょう。
避妊が成功したかどうかは、生理が来るかどうかで判断もできますが、不正性器出血や妊娠初期の出血と間違えることも考えられます。
そのため、性行為後、3週間以上経過してから、市販の妊娠検査薬でしっかり調べるのがおすすめです。
薬局では買えない?緊急避妊薬の購入場所と処方の現実

緊急避妊薬を処方箋なしで薬局でいつでも購入できれば、いざという時に安心ですよね。
しかし、現在の日本においては、緊急避妊薬を市販で購入することはできず、薬局においても医師の処方箋が必須です。
厚生労働省による薬局での試験販売は進められてはいても、なかなか市販化には至っていません。
以下では、薬局での緊急避妊薬販売の課題や現実を解説していきます。
薬局で市販されていない理由と販売制度の課題
日本の薬局では、処方箋がなければ緊急避妊薬を販売することができません。
緊急避妊薬が一般用医薬品化されておらず、医師の診察が必要なためです。
2016年4月には、厚生労働省に「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」 が新設されました。
レボノルゲストレルの市販薬化が検討されましたが、いまだ緊急避妊薬の市販薬化は実現していません。
販売制度には以下のような課題があります。
安全性の確保においては、入手しやすくなることによる、安易な利用の増加や転売のリスク、性感染症の増加が課題とされています。
また、医師の診察がなくなることで、必要な情報提供や、患者の精神面のフォローアップが不十分になることが懸念されるでしょう。
緊急避妊薬に対応できる薬剤師を育てることも重要です。
知識不足を補ったり、産婦人科の受診を促す体制の構築、精神的なアドバイスなどの教育や研修を充実させる必要があります。
さらに、薬局が少ない、交通の便が悪いなどの地域格差により、手に入りにくい人がいることも課題です。
高価であるために、薬局によっては在庫の確保が困難になる可能性や、価格のばらつきが出てしまうことも懸念されるでしょう。
販売体制においては、安全に利用できる制度設計と合わせて、緊急避妊薬の正しい知識を国民に啓発し広める必要もあり、多くの課題があります。
緊急避妊薬の試験販売と今後の薬局対応とは?
現在、厚生労働省では、処方箋なしで緊急避妊薬を利用できる仕組みを整えていくために、調査研究を行っています。
そのため、2023年11月〜2026年3月末まで一部薬局での試験販売が実施されており、条件を満たす全国の薬局で処方せんなしで入手可能です。
販売は16歳以上の女性が対象で、価格は7000〜9000円ほどとなっています。
ただし、16〜18歳未満の女性は保護者の同伴と同意が必要です。
試験販売での緊急避妊薬入手までの流れは以下のようになっています。
現在のところ、薬局での市販開始の目処は立っていませんが、薬局での適正販売における検証は続けられています。
薬剤師の対応が必要?薬局販売の現状を解説
条件を満たした一部の薬局で試験的に販売されている緊急避妊薬ですが、2023年11月下旬からの2カ月間で2181件の利用がありました。
利用者へのアンケートでは、82%が「今後も処方箋なしで服用したい」と回答し、市販薬化に対する需要が高いことが伺えます。
利用する曜日や時間帯は、27%が土日に利用、午後9時台〜午前7時台の夜から早朝にかけて利用した人は全体の1.5%でした。
薬局での薬剤師の対応は以下の通りです。
希望する98%以上の人は、緊急避妊薬を服用できましたが、一部の人は販売不可と薬剤師に判断されました。
今後も、服用可能かどうかの判断には、しっかりと知識を持った薬剤師の対応が必要となるでしょう。
通販で手に入る緊急避妊薬!安全な購入方法と選び方を解説

緊急避妊薬は、服用までにスピードが求められる上に、服用する上で精神的にもデリケートな側面があります。
「病院へ行く時間が取れない」「近くに対応できる病院がない」「周囲の人に知られたくない」などの理由から、対面診療以外の入手方法を検討する人もいるでしょう。
以下では、対面以外で入手できる、オンライン診療や個人輸入通販での緊急避妊薬の購入方法を解説します。
診察ありで安心!オンライン処方の流れと注意点
緊急避妊薬へのアクセス改善のために2019年7月「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の改訂において、緊急避妊薬の処方がオンライン診療の対象とされました。
オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関する研修会を受講した薬剤師が調剤すること、利用者は、薬剤師の面前で服用することが条件となっています。
オンライン診療の流れは以下の通りです。
オンライン診療では、緊急避妊薬を医療機関から自宅まで郵送してもらうこともできます。
ただし、緊急避妊薬は性行為後から服用までの時間をできるだけ短くすることが大切です。
自宅に郵送する場合は、服用可能時間を超えてしまわないかよく確認しましょう。
また、緊急避妊薬は自費診療となるため、1万円~1万5千円ほどの費用がかかるので費用面にも注意が必要です。
服用したからといって安心せず、3週間後に産婦人科を対面で受診して、正しく避妊できているかを確認してもらいましょう。
アフターピル通販購入のメリットと注意すべき点
緊急避妊薬を通販で購入するメリットは、以下の通りです。
緊急避妊薬の購入に通販を利用することで、必要なタイミングですぐに注文することができます。
周囲に緊急避妊薬を服用したことを知られることもないため安心です。
注意すべき点は、72時間以内の服用が推奨される薬のため、自宅に届くまでに服用可能時間がすぎてしまわないかしっかり逆算して購入すること。
また、通販では偽造品が出回る可能性もあるため、信頼できるサービスを選び、自分で薬の有効性や安全性、成分の確認や判断をすることも大切です。
万が一、副作用が強く出てしまった場合には、医薬品副作用被害救済制度で国からの補償が受けられない可能性があるので注意しましょう。
個人輸入通販での緊急避妊薬購入方法とは?
日本国内では、Amazonや楽天などの通販サイトでも、緊急避妊薬の取り扱いはありません。
そのため、完全に診察なしで緊急避妊薬を手にいれたい場合は、個人輸入通販で購入する必要があります。
個人輸入通販は通常のショッピング通販サイトと同等の注文方法で購入することが可能です。
厚生労働省から許可を得ている日本の業者や、海外の規制当局から承認を得ている医薬品のみを取り扱っているサイトを選ぶとよいでしょう。
例えば個人輸入代行サービス「お薬通販部」は、大手パートナー企業との取り引きにより、メーカー正規品であることが実証された信頼性のある商品のみが販売されています。
また、専門機関への成分鑑定依頼や、商品提供企業を不定期に査察しているので安心です。
商品名 | 商品画像 | 製薬会社 | 服用時間 | レボノルゲストレル配合量 | 商品詳細 |
アイピル ※ノルレボ錠のジェネリック医薬品 | ![]() | Piramal Healthcare(インド) | 性交後72時間以内 | 1.5mg | |
マドンナ ※ノルレボ錠のジェネリック医薬品 | ![]() | バイオファーム・ケミカルズ | 性交後72時間以内 | 0.75mg | |
ナイピル ※ノルレボ錠のジェネリック医薬品 | ![]() | アイスルファーマシューティカル(インド) | 性交後72時間以内 | 1mg | |
ノルレボ | ![]() | HRAファーマ(フランス) | 性交後72時間以内 | 1.5mg |
まとめ

緊急避妊薬は、避妊に失敗した可能性のある時に服用することで、妊娠を避けられる薬です。
避妊の失敗はいつでも誰にでも起こる可能性があるため、いざという時のために、日頃から緊急避妊薬の知識を深めておくようにしましょう。
日本では緊急避妊薬の市販化がされていないため、医師の診察が必須となります。
それぞれの事情に合わせて、処方箋なしで入手できる個人輸入代行サービスを活用するのもおすすめです。
また、緊急避妊薬の効果は100%ではありません。
自分の体を守るためにも、妊娠を避けたい場合には、コンドームを使用するなどして必ず避妊をすることが大切です。
- Q緊急避妊薬の避妊成功率は?
- A
緊急避妊薬は、性行為後から飲むのが早ければ早いほど、避妊成功率が高くなります。
24時間以内で95%、24〜48時間以内で85%、48〜72時間以内で58%です。
- Qもし性行為後72時間を超えてしまったらどうすればいい?
- A
緊急避妊薬は72時間以内の服用で高い避妊効果が得られるとされていますが、120時間以内であれば、飲まないよりは効果が期待できます。
まずは落ち着いて、産婦人科を受診して医師の診察を受けましょう。