エリデルクリームの併用禁忌とは?使用してはいけない人もご紹介!
医薬品の多くに併用禁忌があるため、エリデルクリームの併用禁忌ついて事前に知っておかなければなりません。エリデルクリームの併用禁忌について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

エリデルクリームはスウェーデンの製薬会社「メダ」が製造・販売しているピメクロリムスクリームです。
有効成分のピメクロリムスには、炎症の原因となるサイトカインの放出を抑制し、アトピー性皮膚炎にともなう症状を緩和する効果があります。
本記事ではエリデルクリームの併用禁忌、および使用してはいけない人について解説します。
目次
併用禁忌について

併用禁忌は、特定の治療薬との併用を禁止されている医薬品もしくは有効成分です。
併用禁忌薬を知らずに使用した場合、重篤な症状やアレルギー反応を引き起こす恐れがあります。
医薬品を購入したらまずは添付文書やパッケージをチェックし、併用禁忌や使用方法について知っておくことが重要です。
エリデルクリームの商品詳細

エリデルクリームの併用禁忌について解説する前に、そもそもエリデルクリームがどのような医薬品なのかについて知っておきましょう。
特徴
エリデルクリームは有効成分にピメクロリムスを配合した「カルシニューリン阻害薬」の一種です。
細胞内のカルシニューリンのはたらきが阻害されると、2型ヘルパーT細胞の活発化が抑制され、炎症の原因となるサイトカインの放出が抑止されます。
従来のアトピー性皮膚炎治療薬と異なり、エリデルクリームは非ステロイド性のため、長期の使用による皮膚の菲薄化リスクが低い点がメリットの1つです。
適応症状
エリデルクリームは軽度〜中等度のアトピー性皮膚炎にともなう炎症の緩和に適応があります。
非ステロイド製剤のため、従来のアトピー性皮膚炎治療薬で皮膚の菲薄化を招いた方でも安心して使用できます。
製薬会社
エリデルクリームはスウェーデンの製薬会社「メダ社」が製造・販売しています。
メダは2016年にアメリカの製薬会社「マイラン(Mylan)」に買収され、現在では主に皮膚科・呼吸器科領域の医薬品を販売しています。
エリデルクリームの併用禁忌

エリデルクリームに関しては、併用禁忌薬がありません。
エリデルクリームには併用注意薬もありませんが、ケトコナゾールやエリスロマイシンなどCYP3A4を阻害する医薬品を服用中の方は、自分の判断で使用せずかかりつけ医に相談してください。
エリデルクリームを使用してはいけない人

以下に該当する方は、自分の判断でエリデルクリームを使用しないでください。
それぞれについて詳しく解説します。
エリデルクリームの成分に対して過敏症の既往歴をお持ちの人
エリデルクリームに含まれる成分に対して、過去に過敏症を発症した経験がある方は、自分の判断で使用しないでください。
場合によっては重篤なアレルギー反応を引き起こす恐れがあります。
悪性または前癌状態の皮膚疾患をお持ちの人
悪性または前癌状態の皮膚疾患をお持ちの人も、エリデルクリームを使用しないでください。
エリデルクリームの適応症状は、あくまでも軽度〜中等度のアトピー性皮膚炎です。
細菌およびウイルスによる皮膚感染をお持ちの人
細菌およびウイルスによる皮膚感染をお持ちの人は、エリデルクリームの使用が禁止されています。
エリデルクリームの使用により、単純ヘルペスウイルス感染症や疱疹性湿疹などの発症リスクを高める恐れがあります。
リンパ節腫脹をお持ちの人
エリデルクリームを用いた臨床試験で、1544例中14例(0.9%)にリンパ節腫脹が認められたとの報告があります。
ただし、14例のリンパ節腫脹は感染症に関連しており、適切な治療で改善することが分かっています。
免疫不全をお持ちの人
エリデルクリームの有効成分であるピメクロリムスは免疫抑制剤に用いられる成分の1つです。
免疫不全をお持ちの人に関してはエリデルクリームの有効性・安全性が確認されていないため、自分の判断で使用しないでください。
2歳未満の小児
エリデルクリームは、2歳未満の小児には使用できません。
エリデルクリームの使用で健康被害を生じた際の対処法

エリデルクリームの塗布がきっかけで何らかの不調が出た場合は、すぐにかかりつけ医の診察を受けてください。
エリデルクリームには併用禁忌がありませんが、場合によっては重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
まとめ

エリデルクリームには有効成分としてピメクロリムスが配合されており、アトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みなどの症状を鎮める効果が期待できます。
エリデルクリームには併用禁忌がありませんが、皮膚疾患や感染症、リンパ節腫脹、免疫不全をお持ちの方は使用が禁止されています。
また、エリデルクリームは国内未承認薬のため、購入の際には信頼できる個人輸入代行サイトを利用するのがおすすめです。
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