エリデルクリームの有効成分ピメクロリムスについて

エリデルクリームはピメクロリムスを有効成分に配合したアトピー性皮膚炎治療薬です。エリデルクリームの有効成分について解説します。

お薬通販部スタッフ[監修]

エリデルクリームの有効成分ピメクロリムスについて

エリデルクリームはカルシニューリン阻害薬の一種で、有効成分としてピメクロリムスを配合しています。

ピメクロリムスは細胞内のカルシニューリンを阻害して免疫の過剰な働きを抑制し、アトピー性皮膚炎にともなう症状を緩和する点が特徴です

本記事では、エリデルクリームの有効成分であるピメクロリムスについて解説します。



ピメクロリムスについて

ピメクロリムスについての見出し画像

ピメクロリムスの作用について解説する前に、どのような有効成分なのか知っておきましょう。


カルシニューリン阻害薬に用いられる成分の1つ

ピメクロリムスは、カルシニューリン阻害薬に用いられる代表的な成分の1つです。

実は、ピメクロリムスがアトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを抑える機序に関しては現在のところ明らかにされていません。

しかし、ピメクロリムスの働きで細胞内のカルシニューリンが阻害されると、ヘルパーT細胞の活性化が抑制され、炎症の原因となるサイトカインの放出が妨げられます。

炎症の原因となるサイトカインの放出が妨げられると、アトピー性皮膚炎にともなう症状の鎮静化が期待できます。

ピメクロリムスは非ステロイド性の局所免疫調整役のため、長期使用により皮膚が薄くなるリスクが低い点もメリットの1つです。



アトピー性皮膚炎治療薬の歴史

アトピー性皮膚炎という病名が使用されたのは1933年のことで、歴史的に見ると比較的新しい皮膚疾患と言えます。

当時はアトピー性皮膚炎に対する有効な治療法がありませんでしたが、1948年になりステロイド製剤が皮膚の炎症を鎮めるのに効果的と分かりました。

国内では1953年にステロイド外用薬がアトピー性皮膚炎の治療に用いられ、1970年代には薬局でもステロイド外用薬が購入できるようになりました。

2000年以降になるとカルシニューリン阻害作用を持つ新しいタイプの治療薬(免疫抑制剤)が用いられるようになり現在に至ります。




エリデルクリームは、非ステロイド外用薬で軽度から中等度のアトピー性皮膚炎や湿疹の炎症、赤み、かゆみの治療に使用されています。

1箱:3,977円~



ピメクロリムスの作用

ピメクロリムスの作用の見出し画像

ピメクロリムスの作用について理解するためには、アトピー性皮膚炎の発症メカニズムについて知っておく必要があります。

アトピー性皮膚炎の発症には炎症を発生させる「スイッチ1」と、症状を悪化させる「スイッチ2」が関わっていると考えられています。

スイッチ1は可逆的(炎症を発生させるが元に戻る)点が、スイッチ2は非可逆的である(元に戻らない)点が特徴です。

アトピー性皮膚炎の症状がしばしば緩解と増悪を繰り返すのは、スイッチ1がオンになったりオフになったりするためです。

アトピー性皮膚炎の発症においてスイッチ2に該当するのが、2型のヘルパーT細胞(Th2細胞)とされています。

ピメクロリムスにはカルシニューリンを阻害してTh2細胞の活性化を妨げ、炎症性サイトカインの放出を防ぐ作用があります。





エリデルクリームを取り扱う際の注意点

エリデルクリームを取り扱う際の注意点の見出し画像

エリデルクリームは直射日光が当たらない室温(15〜25℃)で保管してください。冷蔵庫で保管する必要はありません。

乳幼児の誤飲を避けるため、子供の手が届かない場所で保管し、使用期限を過ぎたら廃棄してください。



まとめ

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エリデルクリームの有効成分であるピメクロリムスには、アトピー性皮膚炎にともなう炎症を鎮め、皮膚の赤みやかゆみを緩和する効果が期待できます。

非ステロイド性のカルシニューリン阻害剤のため、ステロイド製剤に見られる皮膚が薄くなる副作用が起こりにくい点もメリットの1つです。

エリデルクリームは海外製の医薬品のため、購入の際には信頼できる個人輸入代行サイトを利用するのがおすすめです。

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