AGA治療薬として使用されるデュタステリドは比較的副作用が軽いことが分かっています。一方、医薬品であるため副作用が一定の割合で発生してしまうことも事実です。AGA治療薬としてデュタステリドを服用する前に、副作用について把握して、安全にAGA治療を進めていきましょう。

デュタステリドの副作用とは？

デュタステリドは、相互作用が少ない成分です。そのため、副作用が発生する可能性が低いことも分かっています。

しかし、体質や摂取量によっては副作用が発生する可能性があります。

ここでは、デュタステリドを服用することで発生する可能性がある副作用について解説していきます。

デュタステリドを服用したときに起こる重大な副作用

デュタステリドを服用した際、重大な副作用が起きることがあります。

重大な副作用が起きた際には、直ちに医療機関を受診して適切な治療を受けることが重要です。

重大な副作用は以下のようになります。

• 肝機能障害
• 黄疸

デュタステリドは肝臓で分解されるため、肝臓での副作用が発生します。

肝臓は、体内でも重要な機能を持つ臓器であるため、デュタステリドの服用により肝機能障害が起こると重大な機能低下を体内で起こす可能性があります。

デュタステリドを服用したときに代表的な副作用「性機能異常」

デュタステリドを服用したしたときに発生する代表的な副作用に「性機能異常」があります。

性機能異常には性欲減退、勃起不全、射精障害が含まれます。

デュタステリドにより、テストステロンのレベルとジヒドロテストステロン（DHT）レベルが影響を受けます。これらは男性ホルモンです。

そのため、正常な性機能を維持するためにはテストステロンとDHTのバランスが必要です。

デュタステリドはDHTの生成を抑制する効果があるため、副作用として性機能異常が発生することがあります。

デュタステリドを服用したときに起こる主な副作用

デュタステリドを服用した時に発生する可能性がある副作用は下記のようになります。

• 過敏性（発疹、蕁麻疹などアレルギー反応）
• 頭痛、めまい、味覚異常
• 乳房障害（女性化乳房、乳頭痛など）
• 精巣痛
• 脱毛症や多毛症
• 腹痛、下痢
• 倦怠感

これらの副作用も報告があるため十分に注意する必要があります。

デュタステリドを服用する前に把握しておきましょう。

デュタプロスはコカックファルマが開発したAGA治療薬で、ザガーロ(アボダート)と同じデュタステリドが主成分です。 1箱：4,380円

デュタステリドによる副作用が起きた時の対処法

上記に紹介した副作用は軽度な症状から重大な症状まであります。

これらの副作用が出てしまった際は、直ちに服用をやめ、医師へ相談することが重要です。

また、重大な副作用が出た場合や命の危険がある場合は直ちに医療機関を受診してください。

報告されているデュタステリドの副作用データ

臨床試験の結果では実際にどのようなデータが報告されているのか解説していきます。

デュタステリド服用時の副作用データ

デュタステリドの副作用発生に関するデータに関しては臨床試験で報告がされています。

国際共同試験での副作用発生データは下記のようになるとされています。

項目	頻度
全体	17.1％（95/557例）
勃起不全	4.3％（24/557例）
性欲減退	3.9％（22/557例）
精液量減少	1.3％（7/557例）

国内臨床試験での副作用発生データは下記のように報告されています。

項目	頻度
全体	16.7％（20/120例）
勃起不全	10.8％（13/120例）
性欲減退	8.3％（10/120例）
精液量減少	4.2％（5/120例）

この二つの臨床試験データは、同様の数字を報告しています。また、主な副作用は、どちらの臨床試験でも性機能異常でした。

まとめ

ここまで、AGA治療薬デュタステリドによる副作用について解説してきました。

デュタステリドは、比較的安全に使用できる医薬品です。

しかしながら、医薬品であるため一定の確率で副作用が発生します。

安全にAGA治療を進めていく上で副作用の発生に気をつけながら進めていく必要があります。