臨床試験結果から見るデルモベートスカルプローションの効果
デルモベートスカルプローションの臨床試験結果を分かりやすく解説します。疾患別の有効率や二重盲検対照試験の結果から、効果と安全性を検証します。
お薬通販部スタッフ[監修]

頭皮の湿疹やかゆみに悩む方にとって、デルモベートスカルプローションは頼りになる薬かもしれません。
本記事では、臨床試験の結果をもとに、デルモベートスカルプローションが実際にどれほどの効果を発揮するのかを詳しく見ていきます。
具体的なデータを交えながら、その有効性と安全性について、アトピー性皮膚炎にお悩みの方にも分かりやすく解説します。
デルモベートスカルプローションの特徴

デルモベートスカルプローションは、ステロイド外用薬の中で最も強力な「ストロンゲスト(Ⅰ群)」に分類される薬剤です。
有効成分のクロベタゾールプロピオン酸エステルは、炎症性サイトカインの産生を抑制し、アラキドン酸代謝を阻害することで、強力な抗炎症作用を発揮します。
本剤は無色澄明の粘稠なローション剤で、イソプロパノールを含有しており、毛量の多い頭皮にも塗布しやすい特徴があります。
主に頭部の湿疹・皮膚炎群や乾癬の治療に使用される外用薬です。ローション剤であるため、頭皮に塗りやすく、ベタつきも少ないのが特徴です。
通常1日1〜数回、症状に応じて適量を患部に塗布します。
ただし、皮膚感染症を伴う場合は原則として使用できず、やむを得ない場合は適切な抗菌剤や抗真菌剤による治療との併用が必要です。強力な作用を持つため使用部位や期間について十分注意する必要があります。
臨床試験結果から見るデルモベートスカルプローションの効果

デルモベートスカルプローションの効果は、臨床試験によって確認されています。ここでは、その結果を具体的に見ていきましょう。
事例1:疾患別の有効率
国内で行われた臨床試験では、湿疹・皮膚炎群、乾癬などの頭部皮膚疾患を持つ患者さんを対象に、デルモベートスカルプローションの有効性が調べられました。
その結果、184例中、約85%の症例が24日以内の使用で、以下の有効率が示されました。
これらのデータから、デルモベートスカルプローションは、頭部の様々な皮膚疾患に対して高い有効性を持つことがわかります。
事例2:デルモベート頭皮塗布の二重盲検対照試験
海外で行われた臨床試験では、頭部の乾癬患者を対象に、デルモベートスカルプローションとプラセボ(効果のない偽薬)を比較する二重盲検対照試験が行われました.。
この試験では、患者さんを2つのグループに分け、一方にはデルモベートスカルプローションを、もう一方にはプラセボを塗布し、どちらを塗布しているか患者さんも医師もわからない状態で行われました。
その結果、デルモベートスカルプローションを塗布したグループでは、プラセボを塗布したグループと比較して、症状の改善が有意に高いことが示されました。
この試験の結果から、デルモベートスカルプローションが、プラセボよりも明確に効果があることがわかります。
さらに、この試験では、副作用が少なく、デルモベートスカルプローションの安全性の高さも確認されました。
まとめ

これらの臨床試験結果から、デルモベートスカルプローションは、頭部の湿疹・皮膚炎群、乾癬に対して、高い有効性を持つことがわかります。
特に、二重盲検対照試験の結果は、デルモベートスカルプローションの効果がプラセボ効果ではないことを示しています。
また、副作用の発現頻度も低いことが確認されており、比較的安全に使用できる薬といえるでしょう。
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