シアリスは効果の持続時間が長く、食事の影響を受けないことから、第三世代のED治療薬として注目されています。

毎日飲むと勃起が起こりやすくなるうえ、副作用のリスクが比較的低い点がメリットの1つです。

本記事ではシアリスを毎日飲む際の効果や安全性、およびアンチエイジング効果などについて解説します。

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シアリスを毎日飲んでも大丈夫？

シアリスは毎日服用しても大丈夫なお薬で、24時間以上空ければ次の分を服用できます。

また、性行為をしない日にも毎日服用する方法も知られています。

これは、「デイリータダラフィル」とも呼ばれている方法で、少量のタダラフィル（2.5mg）を毎日服用すると、勃起機能が改善されるというものです。

このような服用方法もあることから、シアリスは毎日服用しても問題ありません。

ここからは、シアリスを毎日飲むことによる影響として以下を解説します。

効果が弱まることはない

シアリスを毎日服用しても、体が慣れて効果が弱まることはありません。

毎日服用すると、むしろ血管内皮機能の改善や血流の安定化により、自然な性機能の回復効果が期待できます。

継続した服用により効果が減弱するという現象は医学的に確認されていないため、24時間間隔であれば毎日服用しても大丈夫です。

依存性はない

シアリスに依存性はなく、毎日服用しても身体的・精神的な依存は起こらないといえます。

シアリスは血管を拡張するお薬であり、中枢神経系への直接的な作用はないため、依存性を形成することはありません。

必ずしも毎日使用する必要があるお薬というわけでもないため、必要に応じて服用するかどうかを個人で判断できます。

副作用が強まることはない

シアリスを毎日服用しても、副作用が強まることはありません。

実際に、健康成人を対象にタダラフィルを20mg、または40mg服用させた調査では、次のような結果が出ています。

	投与日数	血中濃度-時間曲線下面積（AUC）	最高血中濃度（Cmax）	最高血中濃度到達時間（Tmax）	血中濃度半減期（t1/2）
タダラフィル20mg	1日目	4478μg・h/L	339μg/L	3.00h	–
	10日目	6430μg・h/L	461μg/L	3.00h	14.5h
タダラフィル40mg	1日目	7570μg・h/L	557μg/L	3.00h	–
	5日目	10300μg・h/L	732μg/L	3.00h	–
	10日目	9630μg・h/L	688μg/L	3.00h	14.3h

上記の表を見ると、投与日数が多いほど血中濃度-時間曲線下面積や最高血中濃度が高いことがわかります。しかし、副作用のリスクが高まるほど数字の増加は見られません。

このことから、シアリスを毎日服用しても副作用が強まることはないといえます。

シアリスを毎日飲むことによるアンチエイジング効果

シアリスは単なるED治療薬としてだけでなく、アンチエイジング効果があることでも近年では注目されています。

実は、シアリスには血管内皮機能を改善して血管を若返らせる効果がある可能性があることがわかりました。

心血管リスクが高い患者32名を対象に、4週間にわたりタダラフィル20mgを隔日投与するグループとプラセボを投与するグループに分けた試験では、タダラフィルを隔日投与するグループで血管内皮機能の改善が見られました。

このことから、シアリスには全身の血管を改善させる効果があるといえます。

その他、cGMPの量を増やす働きによる全身のアンチエイジング効果や、テストステロン産生増加による更年期障害改善や筋肉増強などの効果も期待されています。

シアリスを毎日服用した場合のED治療への効果と改善事例

シアリスの有効成分であるタダラフィルを用いた国内臨床試験により、以下の結果が得られています。

評価項目	統計量	ベースラインからの変化量
IIEF勃起機 能ドメイン		プラセボ群	タダラフィル群
			5mg	10mg	20mg
	最小二乗平均値 （標準誤差） ［症例数］	2.05 （0.71） ［86］	7.51 （0.72） ［84］	9.10 （0.71） ［86］	9.38 （0.71） ［86］
	p値（対プラセボ群）	–	<0.001	<0.001	<0.001
SEP質問2	最小二乗平均値 （標準誤差） ［症例数］	8.59 （2.99） ［86］	28.50 （3.02） ［84］	35.97 （2.99） ［86］	36.52 （2.99） ［86］
	p値（対プラセボ群）	–	<0.001	<0.001	<0.001
SEP質問3	最小二乗平均値 （標準誤差） ［症例数］	12.29 （3.46） ［86］	34.31 （3.49） ［84］	47.26 （3.46） ［86］	50.80 （3.45） ［86］
	p値（対プラセボ群）	–	<0.001	<0.001	<0.001

上記の表から、シアリス（タダラフィル）服用群では、プラセボ群に比べてEDの症状の有意な改善が見られます。

IIEF勃起機能ドメインの評価では、プラセボだとベースラインからの変化量が2.05だったのに対して、タダラフィル5mgでは7.51、10mgでは9.10、20mgでは9.38と高い数字になっています。

「パートナーの膣への挿入ができたか」「勃起は十分に持続し、性交に成功したか」の質問でもプラセボよりもタダラフィルを投与されたグループで数字が有意に大きくなっていることから、タダラフィルを服用した場合のEDを治療効果は十分にあるといえます。

ここからは、シアリスを毎日服用することによる影響について、以下を解説します。

シアリスを毎日飲むことでテストステロン値に与える影響

シアリスなどのED治療薬には、テストステロン値を増加させる作用があります。

ただし、テストステロンの分泌量が少ないからといって、EDの発症リスクが増加するとは限りません。

加齢にともない急激にテストステロンの分泌量が減少した方の場合、シアリスの服用でEDの改善が期待できるといえるでしょう。

タダラフィル5mgを毎日飲むと勃起不全は改善できるのか

一般的にシアリスは1日に10mgを服用しますが、中等度以上の腎機能障害がある人は、5mgからの服用が推奨されています。

前述の臨床試験結果から、5mgのシアリスであっても勃起不全が改善すると示唆されています。

シアリスを毎日飲むときの注意点

シアリスに限らず医薬品には副作用があるため、毎日飲む際にはリスクについても知っておく必要があります。

ここからは、シアリスを毎日飲むときの注意点として以下を解説します。

毎日服用することによる副作用の種類と対策方法

シアリスの主な副作用（1％以上）は頭痛や潮紅、鼻閉、消化不良、背部痛などです。

頭痛や背部痛がある際には頭痛薬を、鼻閉がある際には点鼻薬を使用する方法がありますが、あくまでも対症療法に過ぎません。

一時的な症状であれば過度に心配する必要はありませんが、副作用が頻繁に見られる人はかかりつけ医などに相談してください。

毎日服用することが心臓や肝臓に与える影響と医師の見解

医薬品の成分は主に肝臓で代謝されるため、シアリスに限らず治療薬を毎日服用すれば肝臓への負担は避けられません。

また、性行為中は血圧が上がり心臓に負担を掛けるため、心血管系の障害があるかたは、事前にかかりつけ医に相談することが重要です。

シアリスの添付文書では、禁忌として重度の肝機能障害や不安定狭心症、コントロール不良の不整脈、低血圧などが挙げられています。

服用後の食事やアルコール摂取による効果の変化

シアリスは従来のED治療薬に比べ、食事の影響を受けにくい点が特徴です。

添付文書にも「本剤は食事の有無にかかわらず投与できる」旨が記載されています。

アルコールもシアリスの併用禁忌ではありませんが、めまいや起立性低血圧のリスクが高くなるため注意が必要です。

シアリスを毎日飲んでより効果を得るためのポイント

シアリスの効果を最大限に得るため、毎日飲むときのポイントを見ていきましょう。

飲むタイミングと適切な服用間隔の設定

シアリスは1日に1錠、性行為のおよそ1時間前に服用するのが基本です。

毎日服用しても構いませんが、服用間隔を24時間設けるようにしてください。

毎日飲むことで可能になる性行為の頻度や持続性

シアリスの効果はおよそ36時間続くうえ、ピークがおよそ3時間と長く続く点が特徴です。

効果が持続する間は何度でも性行為が可能ですが、射精後の勃起を実現するためには新たな性的刺激が必要です。

通販やジェネリック医薬品を利用する際の注意点と購入方法

シアリスやジェネリックは通販でも購入可能ですが、海外製の医薬品には偽造薬剤や粗悪品も混じっています。

そのため、信頼できる個人輸入代行サイトで購入するのがおすすめです。

まとめ

シアリスを毎日飲むと勃起が起こりやすくなるため、性生活の充実が期待できます。

副作用のリスクは比較的低いですが、内科系の疾患をお持ちの方は事前にかかりつけ医に相談してください。