アボダートの有効成分デュタステリドとは?

AGA治療薬のアボダートには有効成分としてデュタステリドが配合されています。本記事ではデュタステリドの特徴について解説します。

AGA治療薬 AGA

記事公開日:2024.05.29

最終更新日:2024.06.07

お薬通販部スタッフ【監修】

アボダートの有効成分デュタステリドとは?

かつては薄毛になると年齢のせいだとあきらめる方が多かったのですが、現在ではAGA治療薬の服用で改善が期待できる時代となっています。

本記事ではAGA治療薬に配合されている代表的な成分であるデュタステリドについて解説します。

AGA治療薬の歴史

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日本では薄毛の改善に効果的な成分としてミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドの3つが厚生労働省によって認可されています。




ミノキシジル

ミノキシジルは1960年代のアメリカでアップジョン社によって開発され、高血圧を改善する目的で使用されていました。

ところが、ミノキシジル内服薬を服用した方に発毛が見られたため、低用量のミノキシジル外用薬としてロゲインが開発され、薄毛治療を目的として使われています。

日本では医療用医薬品としてのミノキシジル製剤は認可されておらず、ミノキシジル外用薬が一般用医薬品として販売されています

ミノキシジルを配合した代表的な治療薬が、大正製薬が製造・販売しているリアップシリーズです。

現在ではリアップの国内での特許期間が終了しているため、各製薬会社からジェネリックのミノキシジル外用薬が多く販売されています。


フィナステリド

ミノキシジルには血管を拡張して血液の流れを促進し、毛母細胞の分裂を活発化させて発毛を促進する働きがあります。

しかし、AGAを発症するとサイトカインの一種であるTGF-βによってヘアサイクルが短縮され、抜け毛が起こるため発毛だけでは症状の進行を抑えることができません

そこで誕生したのがフィナステリドを有効成分として配合したプロペシアです。フィナステリドはもともと男性に見られる前立腺肥大症の治療薬として用いられていました。

前立腺肥大症とAGAを進行させる原因の1つが、ジヒドロテストステロンと呼ばれる男性ホルモンの一種です。

フィナステリドにはテストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際に働く「5αリダクターゼ」の働きを阻害する作用があるため、AGAの進行を抑制する際にも効果的と分かりました。

そこで、アメリカのメルク社がフィナステリド製剤であるプロペシアを開発し、1997年にFDAから承認を受けています。

日本では2005年の10月に厚生労働省によって認可を受け、同年の12月に販売が開始されました。




デュタステリド

デュタステリドもフィナステリドと同様に、AGAの原因の1つである5αリダクターゼの働きを阻害する働きがあります。

しかし、フィナステリドが主に2型5αリダクターゼの働きを阻害するのに対し、デュタステリドは1型・2型両方の5αリダクターゼの働きを阻害する点が特徴です。

そのため、フィナステリドに比べるとデュタステリドの方が、抜け毛を予防する効果が高いとされています。

デュタステリドを配合した代表的なAGA治療薬がザガーロで、2016年の6月に国内での販売が開始されました。

もともと前立腺肥大症の治療薬として用いられていたアボダートにもデュタステリドが配合されているため、ザガーロと同様の効果が期待できます。


アボダートの商品画像

アボダートは主成分としてデュタステリドを配合する強力なAGA治療薬です。

1箱:4,710円

デュタステリドの特徴

デュタステリドの特徴の見出し画像

次にデュタステリドの構造、および作用機序について見ていきたいと思います。


アボダートの構造

アボダートの有効成分であるデュタステリドの分子式は「C27H30F6N2O2」、分子量は「528.53」です。

デュタステリドは服用してからおよそ1時間半で効果が最大になり、およそ4週間かけて血中濃度が半減します。




アボダートの作用機序

アボダートの作用機序について理解するためには、AGAを発症する仕組みについて簡単に知っておきましょう。

  • 男性ホルモンのテストステロンが活性の高いジヒドロテストステロンへと変化する
  • ジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体に結合してTGF-βが生成される
  • TGF-βによってヘアサイクルの成長期が短縮され抜け毛が起こる

テストステロンがジヒドロテストステロンへと変化する際に、触媒として重要な働きをするのが酵素の一種である5αリダクターゼです。

アボダートの有効成分であるデュタステリドには、5αリダクターゼの働きを阻害する作用があるため、TGF-βの生成を妨げて抜け毛を予防します。




まとめ

まとめの見出し画像

アボダートの有効成分であるデュタステリドには、AGAの原因となる5αリダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を予防する効果が期待できます。

また、AGA治療薬のパイオニアであるプロペシアは2型5αリダクターゼの働きしか阻害しませんが、アボダートは1型・2型両方の5αリダクターゼの働きを阻害するため、高い抜け毛予防効果が期待できます。

ただし、アボダートは国内では承認されていないため、信頼できる個人輸入代行サイトで購入し、用法・用量を守って正しく服用してください。

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