どんな効果が期待できる?ED治療薬アバナフィルの効果をわかりやすく解説
ED治療薬「アバナフィル」の効果について紹介しています。アバナフィルがどのように身体に作用しているかなど、薬効などに関する専門性の高い情報をわかりやすく説明しています。
お薬通販部スタッフ[監修]

アバナフィルは2010年以降に発売された、ステンドラなどの「第4のED治療薬」に含まれる成分です。即効性があり、副作用のリスクが低いという特徴があります。
アバナフィルの効果

アバナフィルの臨床研究では、勃起機能が大幅に改善されることが実証されています。
臨床試験参加者の約3分の2がアバナフィルを服用後15分以内に性行為を行うことができ、効果が出るまでの時間は非常に早く、約30~45分で最大濃度に達していたことが明らかになっています。
プラセボと比較した効果は、アバナフィルの3つの用量すべて(50mg、100mg、200mg)で統計的に有意な改善が観察されており、長期治療においても効果は維持されることが確認されています。
アバナフィルが有効なケース

アバナフィルは男性を性的に興奮させるものではなく、性的に興奮している場合のみ効果があります。
性的刺激を受けると陰茎の勃起組織の神経系が一酸化窒素(NO)を放出し、一酸化窒素はメッセンジャー環状グアノシン一リン酸(cGMP)を生成する酵素を刺激します。
cGMPは平滑筋細胞を弛緩させ、陰茎の動脈が拡張し、血液が陰茎に流れ込みやすくなり、勃起組織自体が血液で満たされます。
アバナフィルは陰茎海綿体および網膜に存在するホスホジエステラーゼ5型酵素を阻害し、平滑筋細胞内のcGMPレベルが維持されます。
しかし、スイッチ=性的刺激が入っていない場合、脳は一酸化窒素の放出を刺激せず、cGMPも生成しません。
アバナフィルはどんな医薬品?

アバナフィルは、性行為の約30分前に服用することで、勃起不全を改善する勃起不全治療薬です。
最初の用量は100mgで、効果や副作用によって用量を調整することができます。
最小用量は50mg、最大投与回数は1日1回です。アバナフィルの薬理作用はPDE5酵素を抑制、血流を改善し、勃起力をアップさせます。
アバナフィルの開発段階での臨床試験

アバナフィルの臨床試験では、4つの無作為化二重盲検プラセボ対照試験で評価され、必要に応じて50mg、100mg、200mgの用量でデータが取られています。
この試験で被験者は性行為の約15〜30分前に1回だけ服用しており、食事やアルコールの制限は行っていません。
以下の通り全ての主要な効果評価項目で、プラセボに比べて統計的に有意な改善が見られました。
この結果からアバナフィルは様々な原因によるEDを持つ男性に対し有効性を示していると言えます。
プラセボ(N=155) | アバナフィル50 mg(N=154) | アバナフィル100 mg(N=157) | アバナフィル200 mg(N=156) | |
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IIEF EF ドメイン スコア※ | ||||
終点 | 15.3 | 18.1 | 20.9 | 22.2 |
ベースラインからの変化† | 2.9 | 5.4 | 8.3 | 9.5 |
p値* | – | 0.0014 | <0.0001 | <0.0001 |
膣挿入 (SEP2) | ||||
終点 | 53.8% | 64.3% | 73.9% | 77.3% |
ベースラインからの変化 | 7.1% | 18.2% | 27.2% | 29.8% |
p値* | – | 0.0009 | <0.0001 | <0.0001 |
性交の成功 (SEP3) | ||||
終点 | 27.0% | 41.3% | 57.1% | 57.0% |
ベースラインからの変化 | 14.1% | 27.8% | 43.4% | 44.2% |
p値* | – | 0.0002 | <0.0001 | <0.0001 |
※IIEF EF ドメインスコアは、「国際勃起機能指数(International Index of Erectile Function)勃起機能(Erectile Function)ドメインスコア」のこと。勃起機能を評価するための指標で、性行為の満足度、オーガズムの品質、性的欲求、性交時の満足度、全体的な満足度を測定する指標です。
*ランク ANCOVA モデルを使用したプラセボとの比較。ランク ANCOVA モデルはランキングされたデータに共分散分析を適用する手法
まとめ

アバナフィルは、空腹時以外に服用することができ、効果が発現するまでの時間が短いという、バイアグラなどのED治療薬にはない特徴を持っています。
ED治療薬ごとの特徴を理解して、必要に応じて選択すると良いでしょう。
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