この記事では、アミノ酸の一種であるアルギニンの摂取量とペニス増大効果について解説します。

体内の血管や免疫、ホルモン分泌に大きく関わるアルギニンですが、中には「ペニスの増大効果があると聞いたことがあるが本当なのか？」と疑問に思っている人は少なくありません。

Web上にはさまざまな情報が溢れており、どこまでが根拠のあるデータなのか可視化しにくいため、正しい情報を見極めることが非常に重要です。

この記事では、アルギニンの働きや1日の摂取目安量を解説し、試験データをもとにしたペニス増大効果や勃起不全の改善などとの関係についても紹介します。

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アルギニンとは？

アルギニンとはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、体内で血管や免疫、ホルモン分泌などに関わる重要な成分です。

ある程度は体内でも合成されますが、ストレスが強いときや成長期、激しい運動をする人などでは、意識して摂取する必要があります。

アルギニンは一酸化窒素という物質の材料になることが特徴です。

一酸化窒素は血管拡張作用があるため、勃起力やペニスの血流との関わりが気になる人からも関心を集めています。

ここでは、以下2つの観点からアルギニンについて詳しく解説します。

アルギニンの主な働き

アルギニンの代表的な働きとして、一酸化窒素の産生を通じた血管拡張作用が挙げられます。

一酸化窒素が増えると血管が拡張し、血液が流れやすくなるため、全身の血行改善効果が期待できるでしょう。

また、アルギニンは成長ホルモンの分泌を促す働きや、免疫機能の維持、疲労感の軽減などにも関与している成分です。

アルギニンの1日の摂取量目安

アルギニンの1日の摂取量は、厚生労働省などの公的機関で正確には定められていません。

一般的には、1日2,000～4,000mgが目安といわれています。

なお、アルギニンは食物から摂取することも可能で、主に以下の食品が挙げられます。

食品名	100gあたりの成分量
とびうおの煮干し	5,000mg
かつお節	4,400mg
ごまさば	4,300mg
ビーフジャーキー	3,500mg
鶏むね肉（皮無し・焼き）	2,600mg

アルギニンの摂取量でペニスの増大効果はある？

アルギニンの摂取量とペニス増大に関する情報は多く見られますが、現時点で「アルギニンを摂取するとペニスが大きくなる」と明確に示した研究データは報告されていません。

アルギニンは一酸化窒素の材料となり、血管を広げて血流をサポートする働きがあるため、勃起と間接的な関係があるのは事実です。

しかし、これは勃起時の血流を補助する作用で、ペニスそのものの構造を変化させるとは断言できないでしょう。

一方、勃起不全に関しては一部の臨床試験で改善が示された報告があります。

ここでは、勃起不全の人に対してアルギニンを投与した試験データを紹介します。

勃起不全の男性32名に対する試験データ

1999年にL-アルギニンを1日計1,500mg投与する無作為クロスオーバー試験が平均年齢51.6歳のED患者32名を対象に行われました。

それぞれアルギニン使用期とプラセボ期を7日間の休薬期間を挟んで実施し、KEEDスコアによって変化を評価しています。

この結果、アルギニン期で17％が「有意な改善」、プラセボ期では20％に「改善」、残る56％が「軽度改善」、約27％は「変化なし」または「悪化」という結果でした。

このデータからは、アルギニンの効果が全例に及ぶわけではないものの、勃起不全に対して一定の補助的役割をはたす可能性が示唆されています。

器質性EDの男性に対する試験データ

器質性EDと診断された男性50名を対象にアルギニンの効果に対する試験が行われました。

まず、最初の2週間はプラセボを使用してもらい、その後L-アルギニンまたはプラセボを使用するグループに無作為にわけて試験が行われています。

この試験では、L-アルギニンを使用した29名中9名（31％）と、対照群17名中2名で性機能の有意な主観的改善が見られました。

血管性EDの男性に対する試験データ

血管性EDの人を対象に、1日6gのL-アルギニンを投与する試験が行われました。

3ヶ月続けて使用した結果、軽度から中等度および重度の血管性EDの患者で、IIEF-6スコア（国際的勃起機能スコア）が有意に上昇しました。

また、海綿体動脈最大収縮期血流速度は、軽度および中等度の患者で有意な上昇が見られています。

ただし、重度の血管性EDでは上昇が見られませんでした。

この結果から、高用量のL-アルギニンを3ヶ月補給すると、軽度から中等度の血管性EDの症状を改善する効果があることがわかりました。

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アルギニン摂取で期待できるペニスへの効果

アルギニンは一酸化窒素の材料となり、血流のサポートに関わる成分として知られています。

ペニス増大の科学的根拠はありませんが、以下の効果が期待できるといえるでしょう。

勃起に必要な血流が改善されることで、勃起力や持続力にプラスの影響が出る可能性が示唆されています。

また、精液量の増加に関する報告や、身体全体に働きかける作用も確認されています。

勃起力の改善サポート

混合型EDと診断された平均年齢51.6歳の男性32名を対象に、プラセボとL-アルギニン1日合計1,500mgを投与する試験が行われました。

全治療スケジュールを完了した30名のうち、5名で勃起機能の有意な改善が見られています。

また、プラセボ投与期間終了後には、6名で改善が報告されています。

ただし、17名ではほとんど改善が見られていません。

このことから、アルギニンには勃起力の改善サポート効果が期待できるものの、使用した人全員に効果が見られるわけではないことがわかります。

精液量の増加

乏精子症と診断された男性を対象にアルギニンを補給することで、精子数や精液量に与える影響を検証しました。

試験の対象となった男性のうち、42例（23.6％）で精子数が100％増加し、15例ではアルギニンの投与終了まもなく妊娠が認められています。

また、治療後69例（38.7％）で精液中の精子数と運動性が著明に増加しました。

なお、21例（12.3％）では乏精子症の改善が見られていません。ただし、アルギニンの補給により約半数の症例で精子の運動性が改善されています。

ペニス以外に期待できる効果

アルギニンは、ペニス以外にも効果が期待できる成分です。

狭心症の人を対象にアルギニンを投与したところ、運動耐性や生活の質改善が見られました。

また、術後の回復に対しても有効性が示されています。

RNAおよびエイコサペンタエン酸との併用により免疫反応を改善し、回復を早める効果があるのではないかと示唆されています。

エイズ患者の術後にアルギニンを投与した例では、末梢白血球中のNK細胞やCD4+細胞などの割合の上昇も見られました。

アルギニンの過剰摂取によるリスク

アルギニンは血流をサポートする成分として注目されていますが、必要以上の量を摂取した場合は、身体に負担が生じる可能性があります。

代表的なリスクとして、以下が挙げられます。

血圧が低下する

アルギニンを多く摂取すると、一酸化窒素の増加によって血管が広がりやすくなり、血圧が下がる可能性があります。

通常の範囲であれば問題ありませんが、もともと血圧が低い人や降圧薬を服用している人、ホスホジエステラーゼ5阻害作用のあるED治療薬を使用している人では、過度の血圧低下により立ちくらみや、ふらつきが生じる可能性があるでしょう。

胃腸・肝臓へ負担がかかる

通常の食事から摂る分にはほとんど問題ありませんが、サプリなどで大量に摂取すると胃腸や肝臓へ負担をかけることがあります。

そのため、胃腸の調子が悪い人、肝硬変の人が使用する場合は医師に相談するのが望ましいといえます。

ペニスへの増大効果を期待して大量に摂ると、体調不良の原因になりかねません。

下痢や吐き気などの症状が出ることがある

アルギニンを経口で摂取した場合、腹痛や鼓腸、下痢の副作用が報告されています。

吐き気が生じる場合もあるので、摂取量には十分注意してください。

こうした症状は一時的なものであることが多いものの、摂り過ぎを続ければ慢性的な不調に繋がるおそれがあります。

大量に摂れば効果が高まるわけではなく、逆に体調の悪化を招く可能性があることを理解し、安全な範囲で摂取することを推奨します。

アルギニンの効果的な摂取方法

ここでは、アルギニンの効果的な摂取方法として以下を解説します。

寝る前や運動後に摂取する

アルギニンを寝る前に摂取すると、成長ホルモンの分泌が高まる時間帯に合わせられるため、効果を最大限に得られる可能性があります。

また、運動後は血流が促進され、吸収が高まりやすい状態になるため、アルギニンのようなアミノ酸を取り入れるのによいタイミングです。

シトルリンやオルニチンと併用する

アルギニンは単独でも血流を助ける働きがありますが、シトルリンやオルニチンと組み合わせることで、より効率的に作用させられる可能性があります。

特にシトルリンは、体内でアルギニンに変換されるため、一酸化窒素の生成を長時間にわたってサポートしやすくなることが特徴です。

また、オルニチンを併用すると、相乗効果により筋肉増強効果が得やすくなるといわれています。

ペニス増大効果を得るならサプリもおすすめ

アルギニンを摂取しても、ペニスそのものが大きくなるという科学的根拠はありません。

ペニス増大効果を得たい場合、以下のようなサプリの使用がおすすめです。

スペマン

アイテム名	スペマン
有効成分	アシュワガンダ、ゴクシュラなど
期待できる効果	精子増量、性欲増進など

スペマンは、インドの伝統医学アーユルヴェーダにもとづき、複数のハーブや植物成分を組み合わせた男性向けサプリです。

精子形成を支える成分が豊富に含まれており、精液量の増加や性欲のサポートをする効果が期待できます。

メダナボル

アイテム名	メダナボル
有効成分	メタンジエノン
期待できる効果	筋肉増強

メダナボルは、アナボリックステロイドのメタンジエノンを主成分としたサプリで、筋肉量の維持や回復をサポートします。

代謝を高め、疲労を軽減する作用も期待できるため、運動習慣がある人や体力向上とともに男性機能をサポートしたい人に人気です。

ビッグRXプラス

アイテム名	ビッグRXプラス
有効成分	高麗人参、ノコギリヤシなど
期待できる効果	ペニス増大、ED改善

ビッグRXプラスは、男性の勃起サポートを目的とした成分を複合的に配合したサプリで、高麗人参やノコギリヤシなどがペニスの血流をスムーズにします。

また、持続力や性欲サポート成分も含まれているため、勃起の硬さや反応性を改善したい人にもおすすめです。

プロソリューションプラス

アイテム名	プロソリューションプラス
有効成分	L-アルギニン、イチョウ、チョウセンニンジンなど
期待できる効果	ペニス増大、ED改善、精子増量

プロソリューションプラスは、男性機能全般をサポートするために設計された複合サプリで、アミノ酸や植物エキスなどがバランスよく配合されています。

精液量の向上や性欲のサポートを目的とした成分が含まれ、活力を高めたい人から選ばれやすいことが特徴です。

セメナックス

アイテム名	セメナックス
有効成分	マカ、ハマビシなど
期待できる効果	ED改善、ペニス増大

セメナックスは、精液量や射精時の満足感をサポートする目的で開発されたサプリで、精子の材料となるアミノ酸などが豊富に配合されています。

男性機能を総合的に整えたい人や、精液量を重点的に高めたい人向けのアイテムです。

まとめ

アルギニンは一酸化窒素の生成を助けることで血流をサポートする働きを持つ成分です。

アルギニンの摂取によって、ペニスそのものが増大するといった科学的根拠は現時点では存在しません。

一方、血流のサポートや勃起の硬さや持続力に影響するため、アルギニンは勃起時の状態を整える成分として利用されています。

また、精液量の増加や全身のコンディション調整にも関わるため、男性機能を総合的に改善したい人にとっては、取り入れる価値のある成分といえるでしょう。

アルギニンを摂取する際は、過剰摂取によるリスクにも注意することが大切です。

ペニス増大効果を得たい人は、サプリメントなども検討しながら、より効果的な手段を試してみるのがおすすめです。