アダフェリンジェルの有効成分アダパレンとは?主な作用とメカニズムを解説
アダフェリンジェルは尋常性ざ瘡(ニキビ)の予防・改善に有効性があるお薬です。この記事では、アダフェリンジェルの有効成分であるアダパレンの特徴や作用のメカニズム、同様の作用がある過酸化ベンゾイルとどのように使い分けたら良いかご説明します。
お薬通販部スタッフ[監修]

アダフェリンジェルは、ニキビの治療に効果が期待できるお薬です。ニキビの治療に対して高い有効性があることから広く利用されています。
この記事では、アダフェリンジェルの有効成分であるアダパレンの主な作用とメカニズムについてご解説します。
アダパレンの効果とメカニズム

アダパレンはアダフェリンジェルの有効成分であり、レチノイド様作用によりニキビの治療をおこないます。
ニキビのある皮膚に塗布したアダパレンは、レチノイン酸受容体と結合する働きがあります。
受容体との結合は遺伝子へ働きかけるサインとなり、レチノイド様作用が現れます。
レチノイド様作用にはさまざまな作用がありますが、皮膚においては表皮の角化細胞の分化を抑制する効果を示します。
表皮は複数の層で構成されており、細胞の分化度によって分けられます。
表皮の細胞は最も内側にある基底層で生まれ、分化を繰り返し、次第に外側へ移動していき、角化細胞という表皮の最も外側に位置する構造に変化します。
レチノイド作用は、角化細胞があらたに作られにくくする作用があります。
角化細胞ができにくくなると、角層が薄くなって毛穴がつまりづらくなるため、ニキビの予防改善の効果が期待できます。
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アダパレンの使用による皮膚への影響

アタパレンのレチノイド様作用は、ニキビの症状改善に効果が期待できる反面で肌トラブルを引き起こすケースも報告されています。
レチノイド様作用ではニキビの原因となる角化細胞の形成を抑えることで症状改善をはかります。
しかし、同様にして正常な皮膚の角化細胞も作られにくくなるため、皮膚の乾燥や剥脱、皮膚の赤み、かゆみなどの肌トラブルの原因になることがあります。
また他の刺激が強い塗り薬と組み合わせると、皮膚への刺激が強くなるケースも報告されています。
傷口や湿疹に近い部位、顔面以外の身体の部位に塗って使用することは控えましょう。
アダパレンと過酸化ベンゾイルを使い分けるポイントとは

ニキビ治療では、アダパレンのほかに過酸化ベンゾイルや抗菌薬などの薬剤の使用は、炎症をきたしている皮疹に対して有効であり、治療目的での使用がガイドラインで強く推奨されています。
アダパレンと過酸化ベンゾイルには次のような違いがあります。
アダパレン | 過酸化ベンゾイル | |
作用機序 | レチノイン酸受容体との結合によるレチノイド様作用 | 過酸化ベンゾイルの分解による細菌の膜構造、DNAなどへの攻撃 |
抗菌作用 | 無 | 有 |
使い分けるタイミング | 初期のニキビ向け | 赤ニキビ向け |
注意点 | 妊娠中は使用できない | 漂白作用があるので、衣類や寝具に注意 |
アダパレンと過酸化ベンゾイルによるニキビの治療は作用機序が異なります。
このため二つのお薬を併用することが可能であり、高い効果が期待できる場合もあります。
症状がなかなか改善しない場合には、お薬の変更や併用をしたほうが良いか医師に相談してみてください。
まとめ

アダパレンはアダフェリンジェルの有効成分であり、ニキビの症状改善、予防に有効性が証明されているお薬です。
アダフェリンジェルの使用は、細胞に働きかけニキビの症状を改善しますが、皮膚の乾燥や不快感などの肌トラブルの原因となる場合もあります。
使用する際には、薬剤を塗布した箇所をよく観察し、必要に応じて医師に相談すると良いでしょう。
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