発毛効果はある?AGA治療薬「プロペシア」の臨床試験結果から効果を検証
AGA治療薬「プロペシア」の臨床試験について紹介しています。プロペシアの開発段階で行われた臨床試験や成分に関する試験データなど、専門性の高い情報をわかりやすく説明しています。購入前にこちらを読んで参考にしてください。
お薬通販部スタッフ[監修]
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目次
プロペシアの開発段階で行われた臨床結果1.
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「ヒトにおける薬物動態」
以下は、プロペシアの生体内での動態に関する臨床試験です。
プロペシアの服用方法 | 説明 |
服用時期 | どの時点でも服用可能。最高濃度 (Cmax) は投与後約1.2~1.4時間 (Tmax)で達成 |
服用周期 | 1日1回、17日間反復経口投与を推奨。定常状態には投与後2~3日目に達する |
食事との関係 | フィナステリドの血漿中動態に食事は影響を及ぼさない |
吸収と代謝 | 経口投与後、フィナステリドは主に肝臓で代謝され、そのほとんどが尿および糞中で排泄(約4:6の割合、39%および57%) |
プロペシアの開発段階で行われた臨床結果2.
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「第II/III相二重盲検比較試験」
投与結果 | 頭皮のDHTが57%-69%低下 血清DHTが69%-72%低下 頭皮テストステロンが30%-53%増加 血清テストステロンが4%-13%増加 |
日本臨床試験結果 | 「やや改善」以上の改善がプラセボ群で6%・0.2 mg/日投与群で54%・1mg/日投与群で58%。 3年間の延長試験では1mg/日投与群で「やや改善」以上の改善が58%から78%に増加 |
増毛効果 | 継続的な内服が必要。内服中止後3~6ヶ月で効果消失 |
この試験では、フィナステリドの投与は男性型脱毛症の改善に有効であることがわかっており、また3年間の延長試験では1mg/日投与群で「やや改善」以上の改善が58%から78%に増加したことからも、長期的な使用が効果的であると実証されています。
プロペシアの開発段階で行われた臨床結果3.
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「前頭部脱毛症男性を対象とした臨床試験」
こちらは前頭部に軽症から中等症の脱毛を有する18歳から40歳のAGA男性を対象とした臨床試験です。
臨床試験詳細 | 結果 |
対象 | 18-40歳の軽症から中等症のAGAの男性 |
期間 | 12ヵ月 |
評価 | 面積1㎠の円内の毛髪数 |
結果 | 投与12ヵ月後、フィナステリド1mg投与群とプラセボ群の毛髪数の差は11.6±2.0(有意に大きい) |
写真評価 | 投与1年後、フィナステリド1mg投与群では37%が改善、「著明改善」、「中等度改善」あるいは「軽度改善」に評価 |
忍容性 | フィナステリド1mg/日投与の忍容性は良好 |
この試験では、フィナステリド(プロペシアの有効成分)が毛髪数を有意に増加させたことが確認されており、フィナステリドがAGAの治療に有効であることが実証されています。
プロペシアの開発段階で行われた臨床結果4.
![プロペシアの開発段階で行われた臨床結果4.の見出し画像 プロペシアの開発段階で行われた臨床結果4.の見出し画像](https://okusuritsuhan.shop/webroot/column/wp-content/uploads/2023/10/medicine01-1024x683.webp)
「ヘアサイクルに及ぼす影響」
こちらは頭頂部に軽症から中等症の脱毛を有する18歳から40歳のAGA男性を対象にした試験で、フィナステリド 1 mg/ 日 48 週間投与のヘアサイクルに及ぼす影響を調査した研究です。
試験内容 | フィナステリド1mg投与結果 | プラセボ群結果 |
成長期毛髪数の増加 | 18.0本 | 9.0本減少 |
総毛髪数の増加 | 7.2本 | 10.1本減少 |
成長期毛髪数と休止期毛髪数の比の増加率 | 増加率47% (有意) | – |
この研究ではフィナステリド1mg投与は毛髪の成長期を延長し、AGAによる成長期の短縮を改善させることがわかっています。
プロペシアの開発段階で行われた臨床結果5.
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「外国臨床試験成績」
こちらは外国人男性に対する5年間の臨床試験で、頭頂部に軽度から中等度の脱毛を有する 18歳から41歳のAGA男性に関するものです。
試験内容 | 結果 |
対象 | 軽度から中等度の脱毛を有する 18歳から41歳のAGA男性 |
期間 | 5年 |
試験タイプ | プラセボ対照二重盲検比較試験 |
主要評価項目 | 直径1インチ円内の毛髪数 |
結果 | フィナステリド1mg投与群では投与前と比べて毛髪数の増加または維持。5年後の毛髪数も投与前と比べて増加。 |
対照群結果 | プラセボ群では毛髪数が経時的に投与前と比べて減少 |
毛髪数差 | 投与12ヵ月後で107本、5年後で277本 |
写真評価結果 | フィナステリド1mg群で改善48%、脱毛進行10%。プラセボ群で改善6%、脱毛進行75% |
副作用 | 長期投与による副作用発現率の増加は認められず |
上記のように、フィナステリド(プロペシア)1mgの5年間の投与は毛髪数を維持し、男性型脱毛症の進行を遅らせることが確認されました。
副作用の発現率は増加せず、長期投与の忍耐性は概ね良好でした。
まとめ
![まとめ見出し画像 まとめ見出し画像](https://okusuritsuhan.shop/webroot/column/wp-content/uploads/2023/11/Summary.webp)
プロペシアの開発段階で行われた臨床結果をいくつか紹介しました。
試験でも証明されている通り、プロペシアは男性型脱毛症に対して効果的です。
服用の際は用量を守り、正しくお使いください。
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