レビスマの副作用とは?症状の発現確率(頻度)もあわせて解説
「レビスマにはどのような副作用があるの?」と気になっている人に向けて、この記事では重大な症状とまれな症状に分けて詳しく解説します。発現頻度や、副作用を抑えるためのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
お薬通販部スタッフ[監修]

レビスマは、バルデナフィルを有効成分とするED治療薬です。
先発薬であるレビトラのジェネリック医薬品として有効性が期待できる一方、さまざまな副作用が報告されています。
レビスマの効果を得つつも副作用のリスクを抑えるためには、正しい用法用量を守ることが非常に重要です。
この記事では、レビスマの副作用を重大な症状とまれな症状に分けて詳しく解説します。
副作用を抑えるためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
レビスマの服用による重大な副作用

レビスマの服用によって起こりうる重大な副作用として、以下が報告されています。
これらを軽視すると重篤な健康被害に繋がる可能性があるため、服用中に異常を感じた場合は、自己判断せず医師へ相談してください。
持続勃起
持続勃起(プリアピズム)は、通常の性刺激とは関係なく、4時間以上にわたり勃起が続く状態です。
レビトラの主成分であるバルデナフィルを服用した人のうち、0.1%未満の人で持続勃起が報告されています。
この症状が見られた場合、放置すると陰茎組織に不可逆的な損傷が起こり、勃起機能の喪失に繋がるおそれがあるため注意が必要です。
発症リスクは低いものの、症状が出た場合はすみやかに医療機関を受診して適切な治療を受けてください。
視力低下・視力喪失
レビスマの服用後、まれに視力の低下や突然の視力喪失が起こることが報告されています。
特に、非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)には注意しなければなりません。
非動脈炎性前部虚血性視神経症とは、視神経に繋がっている血管が詰まって視野障害が起こる病気です。
時間の経過に伴って症状が改善する場合もありますが、人によって視力に異常が残ってしまうことは少なくありません。
視界のかすみ、色の識別異常、光がまぶしく見えるなどの初期症状を感じた場合は服用を中止し、すみやかに眼科を受診してください。
頭痛・めまい
頭痛やめまいは、レビスマの副作用として比較的多く報告されている症状です。
バルデナフィルを服用した人のうち、頭痛は11.7%、めまいは1%以上の人で報告されています。
これは、有効成分であるバルデナフィルが血管を拡張させ、血流を増やしたり周囲にある神経を刺激したりすることが原因だとされています。
軽度であれば安静にしたり水分補給をしたりすると改善する場合もありますが、痛みが強い、症状が長時間続く、吐き気や視覚異常を伴う場合などは医師に相談してください。
ほてり
ほてりは顔や首、胸などが急に熱く感じ、赤みを帯びる症状で、バルデナフィルを服用した人の10.6%でほてりの副作用が報告されています。
レビスマには血管を拡張させる働きがあるため、このような反応が起こります。
多くの場合は一時的で数時間以内に治りますが、動悸や息苦しさを伴う場合は注意が必要です。
症状が極端に強く出る場合は医師による判断のうえ、服用量の調整や別の治療を検討してください。
レビスマの服用によるまれな副作用

レビスマでは、重大な副作用以外にもまれな副作用が報告されています。
これらの副作用は命にかかわるものではない場合が多いですが、生活の質を下げたり、服用の継続に支障をきたしたりすることがあります。
症状が軽い場合は自然に改善することもありますが、長引いたり悪化したりするときは服用を中止して医師に相談してください。
鼻水・鼻づまり
レビスマの服用により鼻粘膜の血管が拡張して、鼻水や鼻詰まりの症状が生じることがあります。
鼻詰まりの副作用は、バルデナフィルを服用した人の1%以上で報告されています。
症状が軽度であれば、血管収縮剤配合の鼻炎スプレーや内服薬で改善できるでしょう。
しかし、呼吸しづらいほどの鼻詰まりが起きたり、症状が長く続いたりする場合は、医師の診断を受けてください。
消化不良・胸焼け
レビスマは、胃の血流にも影響するため、消化不良や胸焼けを起こすこともあります。
バルデナフィルを服用した人のうち、消化不良は1%以上の人で報告されています。
症状として、食後の胃もたれや胸の奥が熱く感じる、酸っぱいものが口まで上がってくるなどが代表的です。
軽度であれば食事の量や脂質の摂取量を減らすことで改善が期待できますが、症状が頻繁に出る場合は、逆流性食道炎などの疾患が関係している可能性も否定できません。
吐き気
レビスマの服用によって、吐き気の副作用が出ることもあります。
バルデナフィルを服用した人のうち、1%以上で吐き気が報告されています。
軽度であれば、安静にしたり水分補給したりなどで落ち着く場合もあります。
ただし、強い吐き気が続いたり、嘔吐を繰り返したりしている場合は服用を中止してすみやかに医師へ相談してください。
吐き気止めを服用すると、症状が改善する場合もあります。
その他
レビスマでは、前述した副作用以外にも以下が報告されています。
1%以上 | 0.1~1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 | |
主な副作用 | 心悸亢進 | 頻脈 高血圧 不眠症 傾眠 肝機能検査異常 呼吸困難 鼻出血 背部痛 紅斑 発汗 腹痛 胃炎 羞明 胸痛など | 失神 低血圧 顔面浮腫 心筋虚血 心筋梗塞 不安 緊張亢進 関節痛 嚥下障害 食道炎 射精障害 アナフィラキシー反応など | 起立性低血圧 狭心症 緑内障 |
なお、心筋梗塞についてバルデナフィルとの因果関係は明らかにされていませんが、服用後に心筋梗塞が起きた例が報告されています。
そのため、レビトラ服用前に心血管系障害がないかを十分に確認することが重要です。
レビスマの副作用に関する臨床試験結果

レビスマ自体の副作用に関する臨床試験データは見つかりませんでしたが、有効成分であるバルデナフィルの試験結果はいくつか報告されています。
健康な男性24名を対象にバルデナフィル20mgを2錠、またはプラセボを投与したところ、バルデナフィルを投与されたグループでは、プラセボのグループと比較して1時間後および6時間後の色覚検査の総合誤差スコアで一時的に有意な増加を示しました。
しかし、投与24時間後には有意な変化は認められず、その他の眼科検査でも全般的に差は認められませんでした。
軽度から中等度の有害事象が報告されていますが、目の副作用に関してバルデナフィルの忍容性は良好であると考えられます。
レビスマの副作用を抑えるためのポイント

ここでは、レビスマの副作用を少しでも抑えるためのポイントとして以下を解説します。
正しい用法用量を守る
レビスマは、決められた用法用量を守ることが非常に重要です。
成人は、1日1回バルデナフィルとして10mgを性行為の約1時間前に服用してください。
なお、10mgの服用で効果が不十分な場合は、20mgまで増量できます。
これ以上に多く服用しても効果が高まるわけではなく、場合によっては副作用の発現リスクを高めてしまいます。
必ず添付文書や医師の指示に従い、正しい用法用量を守って服用してください。
高齢者や肝機能障害の人は低用量から服用開始する
65歳以上の高齢者や中等度の肝機能障害がある人は、レビスマの有効成分の代謝や排泄が遅くなり、血漿中濃度が上昇することが認められています。
そのため、副作用のリスクが増加してしまう可能性があります。
安全に服用するためには、初回の服用量を5mgとし、上限10mgを超えない範囲で服用してください。
アルコールの過剰摂取を避ける
アルコールは血管を拡張させる作用があり、レビスマの効果や副作用と相互に影響し合う可能性があります。
特に、過剰な飲酒は急激な血圧低下や強い頭痛、めまい、ほてりなどを引き起こすおそれがあるので注意してください。
また、酔いによる判断力の低下で副作用の初期症状を見逃してしまう危険性もあります。
適量であれば問題ないケースもありますが、安全性を重視するなら服用前後の飲酒は控えた方が無難です。
グレープフルーツとの併用を避ける
グレープフルーツや、それに関連する飲料にはレビスマの代謝を阻害する成分であるフラノクマリン類が含まれています。
そのため、併用するとレビスマの血中濃度が上昇し、副作用の発現リスクが上昇する可能性があります。
グレープフルーツジュースによる代謝の阻害作用は3〜4日ほど続くため、レビスマの服用中は併用を避けてください。
副作用がひどいときは医師に相談する
レビスマの服用後に強い頭痛やめまい、動悸、視覚異常、持続勃起などの症状があらわれた場合は服用を中止し、医師の診察を受けましょう。
軽度の症状でも長引く場合や、生活に支障が出る場合は放置せず早めの受診が望まれます。
自己判断でお薬を中断したり再開したりすると、症状が悪化するおそれがあるため、必ず医師に相談して指示に従ってください。
まとめ

レビスマは、ED治療に有効性が認められている一方、持続勃起や視力障害などの重大な副作用から、吐き気、消化不良などの比較的軽度な副作用まで報告されています。
副作用の発現リスクには個人差があるため、症状が強く出る人もいれば変化がない人もいます。
いずれにせよ、レビスマを安全に服用するためには用法用量を厳守することが大切です。
万が一、副作用が強くあらわれたり長引いたりする場合は、早めに医療機関を受診してください。
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