テルビシルスプレーの副作用とは?症状の発現頻度もあわせて解説

テルビシルスプレーで報告されている副作用について、皮膚に関するさまざまな症状を発現頻度に分けて解説します。副作用に関する臨床試験結果や副作用を抑えるためのポイントも解説するので、テルビシルスプレーの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

カンジダ 水虫・いんきんたむし 性病・感染症

記事公開日:2025.08.26

最終更新日:2025.08.26

お薬通販部スタッフ[監修]

テルビシルスプレーの副作用とは?症状の発現頻度もあわせて解説

テルビシルスプレーは、皮膚の白癬(水虫)などに有効性のあるお薬です。

患部に直接作用する外用薬のため、一般的には全身への影響が少ないとされていますが、使用中に発疹やかゆみなどの皮膚症状が見られることがあります。

この記事では、テルビシルスプレーで報告されている副作用の具体的な内容や発現頻度の目安などについて解説します。

使用時の注意点もあわせて解説するのでテルビシルスプレーの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

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テルビシルスプレーの使用によって起こりうる副作用 

テルビシルスプレーは、皮膚の真菌症(白癬やカンジダ症など)に使用される外用薬です。

全身に作用する薬と比べて副作用は少ないとされますが、それでも一部の使用者に体調の変化が報告されています。

ここでは、テルビシルスプレーの有効成分「テルビナフィン塩酸塩」で報告されている副作用を以下の発現頻度に分けて解説します。

  • 発現頻度0.1%〜5%未満の副作用
  • 発現頻度0.1%未満の副作用
  • 発現頻度不明の副作用

なお、テルビナフィン塩酸塩の副作用は内服薬と外用薬で症状が異なります。

この記事では、テルビシルスプレーを含む外用薬の副作用について触れています。



発現頻度0.1%〜5%未満の副作用  

以下は、テルビシルスプレー(テルビナフィン塩酸塩)の副作用のうち、発現頻度が0.1%〜5%未満の症状です。

区分発現頻度0.1%〜5%未満の副作用
過敏症そう痒症、紅斑
適用部位接触皮膚炎(かぶれ)、発赤、刺激感

上記のうち、そう痒症(かゆみ)や紅斑(赤み)は比較的よく見られる皮膚反応です。

他にも、塗布部の刺激感(ヒリヒリ感)や接触皮膚炎(かぶれ)が出ることもあります。

これらの症状は比較的軽度な症状といえますが、数日続く場合や悪化する場合には、医師や薬剤師に相談してください。



発現頻度0.1%未満の副作用 

以下は、テルビシルスプレー(テルビナフィン塩酸塩)の副作用のうち、発現頻度が0.1%未満の症状です。

区分発現頻度0.1%未満の副作用
過敏症報告なし
適用部位鱗屑、落屑、皮膚亀裂

いずれも比較的軽度で一過性のことが多いですが、ひび割れ部からしみる痛みや出血・膿を伴うなど異常な症状が出た場合は、使用を中止して医師・薬剤師に相談してください。

特に、乾燥がひどいと皮膚亀裂が悪化しやすいため、患部のこすり過ぎを避け、入浴後はやさしく水分を拭き取るなどスキンケアを心がけるとよいでしょう。





発現頻度不明の副作用  

頻度が記載されていない副作用には、重大なものも含まれます。

数としては限られますが、医療機関からの報告などにより、添付文書にも記載されています。

以下に、副作用の項目と内容を表にまとめました。

項目副作用
皮膚・アレルギー関連光線過敏性(紫外線で皮膚が炎症を起こす)、顔面のむくみ、リンパ節の腫れ、多形紅斑(大小様々な紅斑)、水ぶくれを伴う皮膚炎、乾癬様の発疹(鱗屑を伴う慢性皮膚炎)、血清病様反応(発熱・発疹・関節痛など)、薬剤性過敏症症候群(全身症状を伴う遅発型の過敏反応)、亜急性皮膚エリテマトーデス(蝶形紅斑などを含む皮膚疾患)
筋・関節筋肉痛、関節痛
消化器膵炎(上腹部の強い痛み、吐き気)
感覚器(追加)視野の異常、目の痛み
自己免疫・全身乾癬の悪化、血管炎(皮膚や内臓の血管の炎症)、インフルエンザ様症状(発熱・関節痛・倦怠感)、体重の急な減少、発汗異常(汗が異常に多い/少ない)

特に膵炎や血管炎といった炎症性の病態は、早期に対処する必要があります。

皮膚症状にとどまらない不調を感じた場合には、一度使用を止めて医師の診察を受けることが重要です。





テルビシルスプレーの副作用に関する臨床試験結果  

テルビシルスプレーの有効成分「テルビナフィン塩酸塩」の安全性は、これまでに実施された複数の臨床試験を通じて検討されています。

ここでは、日本国内の治験データと、海外の第IIa相試験結果をもとに、副作用の傾向について解説します。

  • 国内の臨床試験結果  
  • 海外の臨床試験結果

副作用の報告自体は比較的少数にとどまるものの、皮膚の刺激感や軽度の過敏反応など、外用薬に特有の症状が確認されています。



国内の臨床試験結果  

国内では、テルビナフィン外用製剤(スプレー含む)の治験において、以下のような副作用が報告されています。

項目副作用の報告例
皮膚発赤
そう痒感
刺激感
接触皮膚炎
過敏症皮膚の腫脹
紅斑
全身症状局所の熱感
軽度の腫れ
重篤な副作用報告なし(重大な安全性上の懸念なし)
備考いずれも使用中止や処置によって回復したとされる

これらの副作用はすべて外用部位に限定されており、全身性の影響は確認されていません。

特に皮膚の過敏反応が中心であり、アレルギー体質のある人ではやや注意が必要とされます。

また、重篤な副作用の報告は確認されておらず、臨床使用下での安全性はおおむね良好とされています。





海外の臨床試験結果  

テルビナフィン外用スプレーに関する海外の代表的な臨床試験として、ドイツのBioskin GmbHにて実施された第IIa相試験が挙げられます。

この試験では、足白癬(インタートリゴ型 tinea pedis)の患者120名を対象に、以下の2製剤の比較が行われました。

  • スプレー製剤(1%テルビナフィン)
  • 塗布型液剤(1%テルビナフィン:既承認薬)

いずれも1回のみの単回投与という設定で、有効性と安全性の両面からの結果が報告されています。



項目内容
試験名Phase IIa Randomised, Observer-Blind Comparative Study(テルビナフィン外用スプレーと液剤の比較に関する第IIa相無作為化試験)
対象足白癬(tinea pedis)患者 120名
治療方法スプレー or 液剤を1回塗布し、12週間追跡
評価項目(有効性)臨床スコア・真菌検査・医師による総合評価
評価項目(安全性)副作用の発現と重症度
副作用報告(共通)軽度の皮膚刺激、一過性の紅斑、かゆみ
重篤事象報告なし
結果スプレー群と液剤群の副作用の頻度および種類に有意差なし

この試験では、スプレー製剤は非劣性を証明し、同程度の治療効果と安全性を有していると評価されました。

さらに、皮膚へ直接触れずに使える点が、感染拡大のリスク低減や使用時の快適性において利点とされています。







テルビシルスプレーは、サンタ・ファーマ社が製造・販売する抗真菌薬です。

1箱:1,750円~



テルビシルスプレーの副作用を抑えるためのポイント  

ここでは、テルビシルスプレーの使用前に知っておきたい注意点を解説します。

  • 過敏症の既往歴がある人は使用しない  
  • 皮膚の損傷箇所への使用に注意する  
  • 角膜や結膜には使用しない  
  • 症状がひどい場合は医師に相談する  
  • 妊婦は治療の緊急度が高い場合のみ使用する



過敏症の既往歴がある人は使用しない  

過去にテルビナフィンや類似の抗真菌薬で発疹、かゆみ、蕁麻疹、呼吸苦などの症状が現れたことがある場合は、再使用によって同様の反応が再燃するおそれがあります。

アレルギーは一度でも反応を起こすと、次回はより強い反応が出る可能性があります。

たとえ軽度な症状であっても、既往歴は医師や薬剤師に正確に伝えてください。

過去に同様の塗り薬を使用して赤みや湿疹が出た場合でも、体質に合わない可能性があるため注意が必要です。


皮膚の損傷箇所への使用に注意する  

患部に傷があったり、強く炎症を起こしていたりする状態で使用すると、刺激によって症状が悪化したり、想定以上にお薬が皮膚に浸透して反応が出やすくなることがあります。

たとえば、ひび割れやただれた部位は肌のバリア機能が低下しており、お薬の刺激を受けやすい状態にあります。

テルビシルスプレーは皮膚表面に噴霧されて効果を発揮するお薬のため、皮膚の健常性がある程度保たれていることが前提です。

患部の状態が不安定な場合には、使用範囲を限定したり、一時的に使用を控えて皮膚の状態を整えることも選択肢の1つです。

とはいえ、自己判断は危険を伴うため、継続使用の可否などは医師や薬剤師に相談してください。


角膜や結膜には使用しない

テルビシルスプレーはあくまで皮膚用の外用薬であり、目やその周囲の粘膜への使用は想定されていません。

スプレーの特性上、使用中に薬剤が飛び散りやすく、誤って目に入るリスクもあります。

目に入った場合、刺激や違和感、場合によっては一時的な充血や痛みを引き起こすことがあるため、慎重に扱う必要があります。

顔や首など、目に近い部位に使用する際は、スプレーの向きや距離を工夫し、顔をそらせたり鏡で位置を確認するなどの方法が有効です。

使用後に目に違和感がある場合は、こすらず流水で洗い流し、症状が治まらないときは医療機関を受診してください。


症状がひどい場合は医師に相談する  

使用中に皮膚の赤みが広がる、かゆみが強くなる、発疹が増えるといった変化が見られた場合は、副作用の可能性を考慮して使用を中止したうえで、医師に相談するのが適切です。

開始直後は一時的に違和感を覚えることもありますが、症状が持続したり悪化する場合は、自己判断で使い続けることは避けたほうがよいでしょう。

また、決められた期間使用しても改善が見られない場合や、症状が再発を繰り返すような場合も、お薬の効き方に個人差がある可能性があります。


妊婦は治療の緊急度が高い場合のみ使用する  

テルビナフィン塩酸塩の外用薬は、内服薬と比べて体内への吸収量は少ないとされていますが、妊娠中の安全性は十分に確認されていません。

動物試験の段階で胎児の発育に影響が出たという報告もあり、妊娠中に使用する際には、治療の必要性とリスクのバランスを慎重に見極める必要があります。

自己判断での使用は避け、皮膚科や産婦人科で治療方針を相談のうえ、医師が有益性を上回ると判断した場合に限って使用してください。

妊娠中の皮膚疾患は体質変化によって悪化することもあるため、症状が軽度であっても医療機関で診察を受けることが望ましいです。





まとめ

まとめの見出し画像

テルビシルスプレーは、白癬などの皮膚真菌症に対して有効性のある外用薬です。

外用薬の性質上、全身への影響は内服薬に比べて少ないとされていますが、それでも皮膚症状を中心とした副作用が一定の頻度で報告されています。

特に、かゆみや発疹といった皮膚反応が見られることがあり、ごくまれに重篤な症状へ進展するケースも否定できません。

安全に使用を続けるためには、以下のようなポイントをおさえておくことが重要です。

  • 過去に薬剤アレルギーの経験がある場合は使用を避ける
  • 傷や炎症を伴う部位には慎重に対応する
  • 使用中に異常を感じた場合は速やかに中止し、医師に相談する
  • 妊娠中は安易に使用せず、医師の判断を仰ぐことが必要

テルビシルスプレーは適切に使用することで、症状の改善が期待できますが、効果を最大限に引き出すには用法用量の遵守と副作用の早期発見が重要です。

使用中に気になる変化があった場合には自己判断を避け、医師や薬剤師に相談することが、安心して治療を継続するための基本といえるでしょう。





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