思春期のニキビのケアには、ニキビ薬が使用される場合もあります。

この記事では、肌のケアが見込める飲み薬や塗り薬、化粧品をご紹介します。
思春期ニキビへの悩みが解消され、適切な対処ができるようになれば幸いです。

思春期ニキビが治らない原因と薬選びのポイントを解説

思春期のニキビは、皮脂の分泌や誤ったスキンケア、生活習慣が関与している場合があります。

ニキビの原因としてどれが当てはまりそうかチェックしてみてください。

皮脂過剰が引き起こす炎症とニキビ薬の役割

思春期のニキビは、ホルモンバランスによる影響が大きいと考えられています。
思春期になると男性ホルモンの分泌が盛んになり、皮脂の過剰分泌を引き起こします。

毛穴に皮脂が詰まるとニキビの原因菌が増殖して炎症を招きやすくなり、ニキビが悪化する原因になります。

ニキビ薬には、毛穴を詰まりにくくしたり、菌の増殖や炎症を抑えたりする作用があるお薬もあります。

間違った洗顔・スキンケアがニキビを悪化させる

誤ったスキンケアは肌のトラブルを招き、ニキビを悪化させるおそれがあります。
洗顔をおこない、過剰な皮脂を取り除くことが重要です。
皮膚が汚れている状態やメイクを落とさない状態は、毛穴が詰まりやすく、ニキビを招くおそれがあります。

ニキビ予防には、保湿によるスキンケアが効果的です。
化粧水や乳液を活用し、保湿ケアに取り組みましょう。

睡眠不足やストレスとニキビ薬選びの関係性

睡眠不足やストレス、脂質やカロリーの高い食事は、皮脂の過剰分泌につながり、ニキビのリスクが高まります。

睡眠時間の確保や適度なストレス解消、ビタミンや食物繊維を十分に摂取し栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
ただし、セルフケアで改善がみられない場合は、ニキビ薬の使用を検討するとよいでしょう。

思春期ニキビに選択される市販薬をご紹介

早期の思春期ニキビではセルフケアで十分な場合もありますが、悪化した思春期ニキビではお薬の使用が必要なケースもあります。　

ここでは、ニキビのケアに有効とされる市販薬や化粧水をご紹介します。

炎症ニキビに使用される市販の塗り薬とは

思春期ニキビのケアで使用される、市販の塗り薬を以下にまとめました。

市販薬のタイプ	特徴
ライオン「ペアアクネクリームW」	炎症を和らげ、ニキビ原因菌の殺菌に有効とされる
小林製薬「セナキュア」	スプレータイプで背中全体に塗りやすい
ロート製薬「メンソレータム アクネス　ニキビ治療薬」	4つの成分で赤いニキビや痛みをともなうニキビ症状に使用されることがある

塗り薬を使用して、肌のかゆみや赤みなどがないか十分に観察しましょう。
異常が見られた場合は、医師に相談してみてください。

ニキビ予防が期待される成分を含む市販の飲み薬とは

肌のケアによりニキビ予防に導くとされる代表的な飲み薬は以下のとおりです。

市販薬のタイプ	特徴
ライオン「ペア漢方エキス錠」	漢方によるホルモンバランスの乱れを整える
エーザイ株式会社「チョコラBBプラス」	ビタミンを補い、肌の健康状態の維持を助ける
エスエス製薬「ハイチオールBクリア」	複数の成分により肌の回復をサポートする

ただし、15歳以下では服用が禁止されている内服薬もあるため、お薬のパッケージや添付文書を確認してから購入しましょう。

ニキビ予防に使用される化粧水とは

保湿によるスキンケアは、ニキビの予防に重要です。
ニキビの発生予防に役立つ化粧水を、以下にまとめました。

市販薬のタイプ	特徴
ファンケル「アクネケア 化粧液」	添加物や殺菌剤を含まず、敏感肌にやさしい
オルビス「クリアフルローション」	肌のバリア機能を整え、毛穴が目立ちにくい状態へ導く
クレアラシル 薬用パウダーローション	ニキビの原因菌を殺菌し、ニキビのない肌へアプローチする

肌のタイプや悩みに合わせて、利用しやすい化粧水を検討してみてください。

プラセントレックスは肌のタルミやシミ、シワ、ニキビ、傷あとなどの改善に使用される1ランク上の美容ジェルです。 有効成分のヒトプラセンタに含まれる成長因子が肌に作用し、肌のターンオーバーを促進させます。 1本：541円～

市販薬で効果が感じられないときは皮膚科の受診も検討しよう

市販薬を使用しても症状が変わらない場合やニキビの悪化を引き起こした場合には、皮膚科の受診が望まれます。

皮膚科で処方されるお薬の特徴についてご紹介します。

皮膚科で処方される塗り薬とは

皮膚科では、塗り薬が処方される場合があります。

代表的な塗り薬の成分としては、過酸化ベンゾイル、アダパレン、抗生物質（クリンダマイシンやクラリスロマイシンなど）などが挙げられます。
上記のお薬は市販薬と比べて副作用をきたすリスクが高いため、医師の処方箋に基づき使用されます。

イソトレチノインなど皮膚科の飲み薬治療

皮膚科では、イソトレチノインや抗菌薬、漢方薬などが処方される場合があります。

ただし、イソトレチノインの服用では成長障害が報告されており、一般的には、思春期のニキビではイソトレチノインは処方されません。

肌の状態を考慮して、抗菌薬や漢方薬などの使用が検討されます。

病院処方薬を個人輸入通販で購入する方法

皮膚科で処方されるお薬の一部には、市販薬で購入できない医薬品もありますが、個人輸入サイトの活用により入手できる場合もあります。

ただし、個人輸入では、成分が偽装されていたり、健康上のリスクを招いたりするおそれがあります。

利用を検討している場合は、あらかじめ医師に相談したうえで、信頼できるサイトを活用するようにしてください。

まとめ

思春期のニキビは、ホルモンバランスや誤った洗顔などが原因で生じると考えられています。
正しいスキンケアに取り組み、改善しない場合はニキビ薬の使用も検討するとよいでしょう。

市販薬でニキビ症状が改善されない場合や違和感などがみられた場合には、皮膚科を受診してください。