オトリビン点鼻薬の併用注意薬と使用に注意が必要な人とは?
オトリビン点鼻薬の併用注意薬と、使用に注意が必要な人について解説。安全に使用するための情報を分かりやすくまとめました。
お薬通販部スタッフ[監修]

「オトリビン点鼻薬は鼻づまりに良く効くけど、他の薬との飲み合わせは大丈夫?」「もしかして、使ってはいけない人ってどんな人?」と不安に思っている方もいるかもしれません。
オトリビン点鼻薬は、鼻づまりを解消するのに役立つ薬ですが、他の薬との併用や特定の体質や病気によっては注意が必要です。
本記事では、オトリビン点鼻薬と併用する際に注意が必要な薬や、使用に注意が必要な人について詳しく解説します。
オトリビン点鼻薬ってどんな薬?

オトリビン点鼻薬は、鼻の血管を収縮させることで、鼻づまりを解消する薬です。
鼻の粘膜の血管が広がり、腫れることで鼻の通りが悪くなるため、オトリビン点鼻薬の有効成分であるキシロメタゾリンが、血管を収縮させて鼻の通りを良くします。
オトリビン点鼻薬は、風邪、副鼻腔炎、花粉症、アレルギー性鼻炎など、さまざまな原因による鼻づまりに効果があります。
また、鼻水の症状も緩和することが期待できます。点鼻薬として使用することで、鼻の粘膜に直接作用し、効果が数秒から1分以内と迅速に現れるのが特徴です。
オトリビン点鼻薬の併用注意

オトリビン点鼻薬を使用する際には、いくつかの薬との併用に注意が必要です。
特に、MAO阻害薬と呼ばれる薬との併用は、重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、絶対に避ける必要があります。(併用禁忌)
MAO阻害薬 | MAO阻害薬は、うつ病やパーキンソン病の治療に使われる薬です。イソカルボキサジド、フェネルジン、トラニルシプロミン、セレギリン、ラサギリンなどが含まれます。これらの薬を服用中、または過去14日以内に服用していた場合は、オトリビン点鼻薬を使用しないでください。併用すると、急激な血圧上昇を引き起こす危険性があります。 |
他の血管収縮薬 | プソイドエフェドリンなどの血管収縮作用のある薬との併用は、副作用が強く出る可能性がありますので注意が必要です。市販の風邪薬や鼻炎薬にも含まれていることがあるため、成分をよく確認するようにしましょう。 |
高血圧を引き起こす可能性のある薬 | イブプロフェンのような解熱鎮痛剤や、一部のサプリメントは、血圧を上げる可能性があります。オトリビン点鼻薬と併用すると、血圧がさらに上昇する危険性があるため、注意が必要です。 |
オトリビン点鼻薬の使用に注意が必要な人

オトリビン点鼻薬は、すべての方が安全に使用できるわけではありません。
以下のような方は、特に使用に注意が必要です。
特定の病気を持っている人 | 心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能亢進症、前立腺肥大などの病気を持っている人は、オトリビン点鼻薬の使用によって症状が悪化する可能性があります。 これらの疾患をお持ちの方は、使用前に必ず医師または薬剤師に相談してください。 |
アレルギー体質の人 | オトリビン点鼻薬の成分や、他の類似の薬(プソイドエフェドリンなど)にアレルギーがある場合は、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。 過去にアレルギー反応を起こしたことがある場合は、医師や薬剤師に相談してください。 |
緑内障の人 | 狭萎縮性鼻炎や乾燥性鼻炎の方は、オトリビン点鼻薬の使用によって症状が悪化する可能性があります。 隅角緑内障の方は、オトリビン点鼻薬の使用によって症状が悪化する可能性があります。必ず医師に相談してください。 |
鼻の病気がある人 | 萎縮性鼻炎や乾燥性鼻炎の方は、オトリビン点鼻薬の使用によって症状が悪化する可能性があります。医師に相談してください。 |
妊娠中または授乳中の人 | 妊娠中、または授乳中の女性は、オトリビン点鼻薬の使用について、事前に医師に相談してください。 |
子供 | 子供は、オトリビン点鼻薬の副作用が出やすい可能性があります。 年齢や症状に合わせて使用量を調整する必要があります。 |
手術を予定している人 | 手術を受ける予定がある場合は、オトリビン点鼻薬の使用について、事前に医師または歯科医師に相談してください。 |
まとめ

オトリビン点鼻薬は、鼻づまりを速やかに解消できる便利な薬ですが、併用する薬や使用する人の状態によっては注意が必要です。
特に、MAO阻害薬を服用している方は絶対に併用しないでください。
また、心臓病や高血圧などの持病がある方や、妊娠中、授乳中の方は、医師に相談してから使用するようにしましょう。
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