エリアスシロップの有効成分デスロラタジンについて
アレルギー治療薬のエリアスシロップは、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などにともなう症状緩和目的で用いられます。エリアスシロップの有効成分について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

エリアスシロップはアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎など、アレルギー疾患にともなう症状の緩和に効果的な医薬品です。
有効成分のデスロラタジンはアレルギーの原因であるヒスタミンのはたらきを妨げ、かゆみや鼻水、鼻詰まりなどの症状を緩和します。
本記事では、エリアスシロップの有効成分であるデスロラタジンについて解説します。
目次
デスロラタジンについて

デスロラタジンの作用について解説する前に、そもそもどのような有効成分なのか知っておきましょう。
第二世代の抗ヒスタミン薬の一種
デスロラタジンは第二世代の抗ヒスタミン薬に用いられる成分の1つです。
ヒスタミンH1受容体拮抗作用により、アレルギー疾患にともなうかゆみや鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状を抑える点が特徴です。
第一世代の抗ヒスタミン薬と比べて食事の影響を受けにくく、眠気を起こしにくい点がメリットとなっています。
抗ヒスタミン薬の歴史
ヒスタミンの作用が発見されたのは1911年のことで、その後、1937年にイタリアの薬理学者により初めて抗ヒスタミン薬が合成されました。
1983年以降になると眠気を起こしにくい第二世代の抗ヒスタミン薬が開発され現在に至ります。
作用時間と適応症状
デスロラタジンは服用後およそ2時間(2.5mg服用時)で効きはじめ、およそ20時間で効果が半減し、服用からおよそ72時間で効果が消失します。
効果の持続時間が長いため、1日1回服用すればいい点がデスロラタジンのメリットの1つです。
デスロラタジンの適応症状は以下の通りです。
デスロラタジンの作用

デスロラタジンには主に以下2つの作用があります。
それぞれ詳しく解説します。
ヒスタミンH1受容体拮抗作用
デスロラタジンの作用の1つが、ヒスタミンH1受容体拮抗作用です。
モルモットを用いた試験において、デスロラタジンがヒスタミン誘発致死防御作用を示すことが分かっています。
マウスを用いた試験では、デスロラタジンにヒスタミン誘発鼻腔内色素漏出反応を抑制する作用が、カニクイザルを用いた試験ではヒスタミン誘発気道収縮を抑制する作用が確認されています。
炎症性サイトカインなどの産生抑制作用
デスロラタジンには、以下のインターロイキンの産生を抑制する作用があります。
上記のインターロイキンの産生が抑制されると、アレルギー症状を緩和する効果が期待できます。
エリアスシロップを取り扱う際の注意点

エリアスシロップは高温多湿を避け、常温(15℃〜30℃)で保管してください。
付属の計量用注射器は使用するたび洗浄して清潔に保ちましょう。
まとめ

エリアスシロップの有効成分であるデスロラタジンにはヒスタミンのはたらきを妨げ、アレルギー疾患にともなうかゆみや鼻水、鼻詰まりなどの症状を緩和する効果が期待できます。
即効性に優れており効果が長く持続するうえ、眠気を起こしにくい点がメリットの1つです。
今回の記事を参考にエリアスシロップを正しく服用し、アレルギー疾患の改善にお役立てください。
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