ベトノベートスキンクリームはイギリスに本社をおく製薬会社「グラクソスミスクライン」が製造・販売しているステロイド外用薬の1つです。

有効成分のベタメタゾン吉草酸エステルには強い抗炎症作用や血管収縮作用があり、アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚疾患を改善する際に有益です。

ベトノベートスキンクリームの概要

ベトノベートスキンクリームは、イギリスに本社をおく世界的なバイオ医薬品企業「グラクソスミスクライン」が製造・販売しています。

有効成分のベタメタゾン吉草酸エステルには強い抗炎症作用があり、アトピー性皮膚炎や湿疹、乾癬などかゆみや赤みをともなう皮膚疾患の改善に効果を発揮します。

ベトノベートスキンクリームの使用方法

はじめに、ベトノベートスキンクリームの基本的な使用方法を解説します。

基本的な使用方法

ベトノベートスキンクリームは1日に1回～数回、適量を塗布するのが基本ですチューブから出したクリームを指にとり、患部に薄く塗り広げるイメージでまんべんなく塗布してください。

塗り忘れに気づいた際の対処法

ベトノベートスキンクリームの塗り忘れに気づいたら、その段階で1回分を塗布してください。

ステロイド外用薬は皮膚に対する刺激が強いため、1度に2回分を塗布することは厳禁です。

ベトノベートスキンクリームは、アトピー性皮膚炎治療薬で、副腎皮質のコルチゾンの働きから、副腎皮質ステロイドとして合成されました。皮膚の炎症を抑え、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患から虫刺されといった炎症症状のほか火傷などを改善します。 1箱：1,440円～

ベトノベートスキンクリームを使用する際の注意点

ベトノベートスキンクリームを使用する際には、以下の6点に注意してください。

症状が改善したら使用を中断する

ベトノベートスキンクリームの塗布で症状の改善が見られたら、その段階で使用を中断してください。

ステロイド外用薬は基本的に対症療法的に用いるのが原則です。症状が落ち着いたら予防的に塗布する必要はありません。

症状が改善しない場合は使用を中止する

ベトノベートスキンクリームを塗布しても症状が改善しない場合、使用を中止して専門医の診察を受けてください。

場合によってはベトノベートスキンクリームの適用外の疾患により、皮膚症状があらわれている可能性があります。

化粧や髭剃りの後に使用しない

ベトノベートスキンクリームは化粧や髭剃りの後に使用しないでください。化粧をした後にベトノベートスキンクリームを塗布すると、有効成分の浸透を妨げる可能性があります。

反対に、髭剃り後にベトノベートスキンクリームを塗布すると、有効成分が浸透しすぎる恐れがあります。

目の周りには使用しない

ベトノベートスキンクリームをはじめとするステロイド外用薬は、目のまわりに使用しないでください。誤って目に入ると眼圧が亢進したり、白内障・緑内障の発症リスクを高めたりする恐れがあります。

患部を長期にわたり包帯などで覆わない

ベトノベートスキンクリームを塗布した箇所を、長期にわたり包帯などで覆わないでください。

有効成分の効果が強く出すぎて、副作用のリスクを高める恐れがあります。乳幼児に用いる際にはオムツで密封しないよう注意してください。

適切に管理する

ベトノベートスキンクリームは高温多湿を避け、15°C〜25℃の室内で保管してください。冷蔵庫で保管する必要はありません。

誤用は副作用のリスクを避けるため、乳幼児や小児の手が届かない場所で保管してください。

まとめ

ベトノベートスキンクリームには炎症を抑える強い作用があるため、アトピー性皮膚炎をはじめとする皮膚疾患の改善に効果的です。

ただし、ステロイド外用薬は効果が強い分、期間を限定して使用する必要があります。