バリフの服用で死亡したって本当?正しい飲み方も紹介
お薬通販部スタッフ[監修]
バリフは、インドのムンバイに拠点を置くアジャンタファーマ社が製造販売しているED治療薬です。
海外で製造されているED治療薬のため、「副作用が起こるのではないか」「何か有害な作用があるのではないか」と不安に感じている人は少なくありません。
この記事では、バリフの死亡例などが過去に本当にあるのか、正しい飲み方も含めて解説します。バリフ以外のED治療薬の事例も合わせて紹介するので参考にしてください。
目次
そもそもバリフとは?
バリフとは、ED(勃起不全)を改善するための内服薬です。
先発医薬品のレビトラと同じ主成分である、バルデナフィルを含んでいます。バリフはジェネリック医薬品で、レビトラと比べると安価で手に入りやすいのが特徴です。
バリフは、ホスホジエステラーゼ5(PDE5)という酵素を阻害し、陰茎の血管を拡張して血流を改善して勃起を促します。
ED治療薬の中には食事の影響を受けて効果が減弱するものもありますが、バリフは食後に服用しても効果に影響はありません。
従来から服用されているED治療薬と比べると、服用しやすくなっているといえます。ED治療薬の中でも勃起力が強く、効き始めの時間も短いことから、多くの人がバリフを服用しています。
バリフによる死亡事例は報告されていない
「バリフを服用して死亡した人がいる」という噂が立っていますが、実際にこのような報告はありません。
あくまで噂であり、バリフの正しい用法用量を守っていれば過度な心配をする必要はありません。
バリフを製造しているのは、大手製薬会社であるアジャンタファーマです。
バリフを製造しているアジャンタファーマは、アジアやアメリカ、アフリカなどを中心に世界30ヶ国以上で医薬品を製造販売している製薬会社です。
そのため、日本の製薬会社と同等の安全性があると考えられるでしょう。
バリフの服用による死亡の噂が生じた背景
バリフの服用による死亡例の噂が生じた背景の1つとして、インターネットで検索すると、関連性が高いキーワードとして「バリフ 死亡」と表示されてしまうことが挙げられます。
「死亡」というセンシティブなキーワードが気になった人が検索した結果、根拠のないサイトが掲載している情報により死亡例があるという噂が広まったと推測されます。
したがって、バリフを服用して死亡したという噂は、昨今の情報化社会によって作られた誤ったものであると考えられるでしょう。
また、バイアグラや他のED治療薬の偽造品を服用して死亡した事例が一定数存在するので、これもバリフの噂が広まる背景といえるでしょう。
バリフ以外のED治療薬を服用して死亡した事例
先述のとおり、バリフで死亡事故が起きた事例はありませんが、他のED治療薬での事故はいくつか報告されています。
ここでは、上記の3つに分けて実際の事例を紹介します。
お薬の併用による死亡事例
60代の男性がED治療薬の一種であるバイアグラを服用して死亡した事例があります。
この男性は、高血圧や糖尿病、不整脈の治療をしておりニトログリセリンの貼付剤を使用していました。ニトログリセリンは、血管を拡張して血液の流れを良くし、心臓の負担を軽くする薬です。
バイアグラの服用から2時間20分経過したところで家族が異常に気づきました。その後、救急隊を要請したものの、すでに心肺停止状態になっており、服用から3時間半後に死亡が確認されました。
この男性は、友人から貰ったバイアグラを服用したとのことです。ニトログリセリンは、本来バイアグラとの併用は禁忌となっています。
なぜなら、併用すると過度に血圧が低下するリスクがあるからです。
この事例では、死亡原因とバイアグラとの因果関係は明らかにされていませんが、併用薬には十分に注意する必要があります。
過剰摂取による死亡事例
海外でシルデナフィルを服用後、性行為中に66歳の男性が倒れて死亡した事例が報告されています。
男性に心臓疾患の既往歴はありませんでした。倒れる前、男性はシルデナフィルを50〜100mg摂取していたことがわかっています。
海外では100mgのシルデナフィルも承認されていますが、日本では1回25〜50mgを服用することが一般的です。
この事例は海外で起こった死亡事例のため、日本人が服用した場合と完全に一致するわけではありません。しかしながら、この男性の毒物学的検査を行ったところ、高濃度のシルデナフィルが検出されました。
この結果から、シルデナフィルの過剰摂取は死亡事故に繋がるおそれがあると考えられます。
持病に影響した死亡事例
バイアグラの服用後に死亡した事例がFDAに123例報告されており、そのうち2例は脳卒中、46例が心臓への影響が原因でした。
また、51例の人では高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病、肥満、心疾患の既往歴など冠動脈疾患の危険因子を1つ以上持っていたことがわかっています。
危険因子がなかった人でも、重篤な冠状動脈疾患が見つかった事例もあります。
このことから、バイアグラは冠動脈疾患の危険因子となる持病がある人が服用すると、重大な副作用が起こるリスクがあるお薬だといえます。
そのため、バイアグラを含むED治療薬は心血管系障害があり、性行為が不適当と考えられる人は服用できない決まりとなっています。
バリフは、アジャンタファーマが開発したED治療薬であり、先発薬レビトラと同様の成分「バルデナフィル」を配合しているため、即効性が特徴です。また、最大10時間効果が持続する点も評価されています。 1箱:1,960円~ |
バリフの服用による死亡事故を防ぐ正しい飲み方
バリフの死亡事例は報告されていませんが、バイアグラなどのED治療薬と同様に、正しい服用方法を守らなければ重大な健康被害に発展するリスクがあります。
バリフによる死亡事故を防ぐためには、正しい用法用量を守って服用することが大切です。
成人は、1日1回バルデナフィルとして10mgを性行為の約1時間前に服用します。10mgを服用しても効果が不十分な場合は、最大20mgまで増量が可能です。
しかし、すべての人が増量しても良いわけではありません。忍容性が良好と判断され、器質性または混合型のEDをもつ人であれば増量できます。
65歳以上の高齢者の場合は5mgから服用を開始し、多くとも10mgまでとしてください。1日に服用できる回数は1回で、次の分を服用する場合は24時間空ける必要があります。
死亡事故に繋がる危険な飲み方
バリフを過剰摂取すると死亡事故に繋がるおそれがあるため、服用する際は必ず用法用量を守ってください。
死亡まで至らなかったとしても、次のような副作用が起こりやすくなるおそれがあります。
また、バリフには併用禁忌のお薬がいくつかあり、代表例は下記のとおりです。
上記のお薬をバリフと併用すると、血圧が過度に下がったりお薬の効き目が強くなりすぎたりするおそれがあります。
バリフは、他にも併用できないお薬が多くあるため、普段から服用しているお薬がある人は、医師に相談してから服用してください。
バリフは一部偽物が出回っている可能性がある
世間に出回っているバリフには、偽物が混ざっている可能性があります。
正規品の1錠あたりのバルデナフィルの含有量は20mgです。20mgよりも含有量が多いバリフがあった場合は、偽物の可能性が高いといえます。
偽物を服用すると、お薬が効きすぎて頭痛やほてりなどの副作用が出やすくなったり、重大な健康被害を被ったりするほか、逆にお薬が全く効かないこともあります。
これは、表記よりも多い有効成分が含まれていたり、そもそも有効成分がまったく入っていなかったりするケースがあるためです。
リスクを避けるためにも、バリフを購入する際は正規品のみを取り扱っているサイトを利用するようにしてください。
まとめ
バリフで死亡した事例があると噂されていますが、そのような事実は報告されていません。
インターネット社会が普及した結果、誤った情報が意図せず広まってしまったために死亡例に関する噂が立ってしまったと推測されます。
バリフによる死亡事例はないため、過度に心配する必要はありません。しかし、バリフを含むED治療薬は正しく服用しなければ重大な副作用が起こるおそれがあります。
因果関係がわかっていないものもありますが、硝酸薬を服用している人や持病がある人がバリフ以外のED治療薬を服用して死亡した事例があるので、十分に注意しましょう。
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