デルモベートスカルプローションの有効成分「クロベタゾールプロピオン酸エステル」とは?
デルモベートスカルプローションの有効成分であるクロベタゾールプロピオン酸エステルについて解説します。その特徴や作用機序、注意点などをまとめました。
お薬通販部スタッフ[監修]

頭皮の湿疹やアトピー性皮膚炎の治療に使われるデルモベートスカルプローション。
その効果の秘密は、有効成分であるクロベタゾールプロピオン酸エステルにあります。
この成分は一体何なのか、どのような働きをするのか、そして使用する上でどんな注意が必要なのか、本記事では、アトピー性皮膚炎に悩む方や初めてデルモベートスカルプローションを使用する方にも分かりやすく解説します。
目次
デルモベートスカルプローションの基本特性

デルモベートスカルプローションは、無色澄明の粘稠なローション剤で、イソプロパノール臭があります。
このローション剤には、1g中に0.5mgのクロベタゾールプロピオン酸エステルが含まれています。
また、添加物としてカルボキシビニルポリマー、イソプロパノール、水酸化ナトリウムが配合されています。
デルモベートスカルプローションは、頭部の皮膚疾患を主な対象としており、湿疹・皮膚炎群や乾癬の治療に用いられます。
デルモベートスカルプローションの有効成分「クロベタゾールプロピオン酸エステル」とは?

デルモベートスカルプローションの有効成分であるクロベタゾールプロピオン酸エステルについて、さらに詳しく見ていきましょう。
この成分がどのように作用し、どのような薬理作用を持つのかを解説します。
作用機序
クロベタゾールプロピオン酸エステルは、合成コルチコステロイドの一種で、炎症性サイトカインの産生を抑制したり、アラキドン酸代謝を阻害するなどのメカニズムを介して、抗炎症作用を示すと考えられています。
つまり、皮膚の炎症を鎮める効果があるということです。
具体的には、炎症を引き起こす物質の生成を抑えることで、皮膚の赤み、かゆみ、腫れなどを和らげる効果が期待できます。
薬理作用
クロベタゾールプロピオン酸エステルは、ステロイド外用薬として分類され、その中でも最も強力な「1群(ストロンゲスト)」に属します。
ステロイドは、副腎皮質から分泌されるホルモンであるコルチゾールの仲間で、炎症を抑える作用や免疫を調整する作用があります。
デルモベートスカルプローションは、この強力なステロイドの作用により、短期間で皮膚の炎症を抑えることが可能です。
デルモベートスカルプローションの適応症状

デルモベートスカルプローションは、主に頭部の皮膚疾患に使用されます。具体的には、以下の症状に効果が期待できます。
ただし、デルモベートスカルプローションは、皮膚の感染症を伴う湿疹・皮膚炎には原則として使用できません。
やむを得ず使用する場合は、あらかじめ適切な抗菌剤や抗真菌剤による治療を行うか、またはこれらとの併用を考慮する必要があります。
デルモベートスカルプローションの使用時の注意事項

デルモベートスカルプローションを使用する際には、以下の点に注意する必要があります。
まとめ

デルモベートスカルプローションの有効成分であるクロベタゾールプロピオン酸エステルは、非常に強力な抗炎症作用を持つステロイドです。
頭皮の湿疹やアトピー性皮膚炎、乾癬などの症状を改善する効果が期待できますが、使用には注意が必要です。用法・用量を守って正しく使用してください。
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