ボルタレンゲルはスイスの大手製薬会社「ノバルティス」が製造・販売しているジクロフェナクナトリウムゲル軟膏です。

有効成分のジクロフェナクナトリウムには、筋肉痛や関節炎にともなう炎症の原因「プロスタグランジン」の生成を抑制し、痛みを緩和する効果があります。

併用禁忌について

併用禁忌とは特定の治療薬との併用を禁止されている医薬品、もしくは有効成分を意味します。

併用禁忌薬を知らずに使用した場合、最悪のケースでは命にかかわることもあります。

そのため、医薬品を購入したらまずは添付文書やパッケージをチェックし、併用禁忌や使用方法について知っておくことが重要です。

ボルタレンゲルの商品詳細

ボルタレンゲルの併用禁忌について解説する前に、そもそもボルタレンゲルがどのような医薬品なのかについて知っておきましょう。

特徴

ボルタレンゲルは有効成分にジクロフェナクナトリウムを配合した抗炎症薬です。

ジクロフェナクナトリウムには、体内の酵素の一種であるシクロオキシゲナーゼ（COX）の働きを阻害し、炎症の原因となるプロスタグランジンの生成を抑制する作用があります。

ジクロフェナクナトリウムを配合した医薬品には錠剤やクリーム、ゲル、ローション、パップ、坐薬、点眼薬などさまざまなタイプがあり、ボルタレンゲルはゲル剤に該当します。

炎症を起こしている箇所に塗布して使用するタイプの医薬品のため、内服薬や坐薬などに比べると比較的副作用のリスクが低い点が特徴です。

適応症状

ボルタレンゲルは下記の疾患ならびに症状にともなう炎症を押さえ、痛みを緩和する効果が期待できます。

製薬会社

ボルタレンゲルはスイスのバーゼル市に本拠地を置く製薬会社「ノバルティス」が製造・販売しています。

ノバルティスは世界で有数のグローバル医薬品会社で、整形外科や眼科、皮膚科、消化器科、呼吸器科など幅広い領域の医薬品を開発しています。

ボルタレンゲルは、スイスの大手製薬企業ノバルティスが製造販売している外用剤(塗り薬)になります。炎症を鎮める作用により、腫れ・痛みを緩和させる効果があり、肩こり・腰痛・筋肉痛などの緩和に用いられている薬剤になります。 1本：964円～

ボルタレンゲルの併用禁忌

ボルタレンゲルに関しては併用注意薬はあるものの、併用禁忌薬はありません。

ただし、何らかの病気を治療中の方や使用中の医薬品がある方は、自分の判断でボルタレンゲルを使用するのではなく、事前にかかりつけ医に相談することが大切です。

ボルタレンゲルを使用してはいけない人

以下に該当する方は、自分の判断でボルタレンゲルを使用しないでください。

ボルタレンゲルの成分に対して過敏症の既往歴をお持ちの人

ボルタレンゲルに含まれる成分に対して、過去に過敏症を発症した経験がある方は、自分の判断で使用しないでください。

アスピリン喘息またはその既往歴をお持ちの人

アスピリン喘息をお持ちの人や、過去に発作を起こした経験がある人は、ボルタレンゲルを使用しないでください。

アスピリン喘息の発症メカニズムは現在のところ明らかにされていませんが、解熱鎮痛薬全般に過敏な体質の人が発症しやすいと考えられています。

自分の喘息がどのタイプか分からない方は、ボルタレンゲルを使用する前にかかりつけ医に確認してください。

小児

ボルタレンゲルに関しては、小児の使用を想定した臨床試験が行われていません。親の判断で小児にボルタレンゲルを塗布するのは避けてください。

ボルタレンゲルの使用で健康被害を生じた際の対処法

ボルタレンゲルの使用開始がきっかけで何らかの不調が出た場合は、すぐにかかりつけ医の診察を受けてください。

ボルタレンゲルには併用禁忌がありませんが、場合によってはショックやアナフィラキシーなど、重大な副作用を引き起こす可能性があります。

まとめ

ボルタレンゲルには有効成分としてジクロフェナクナトリウムが配合されており、筋肉痛や関節痛にともなう炎症を鎮める際に効果的です。

内服薬に比べれば副作用のリスクが低いものの、ボルタレンゲルを使用する際には、併用禁忌について十分に理解しておいてください。