クリンダマイシンゲルの併用注意薬と使用に注意が必要な人とは？

ニキビ治療薬として使われてるクリンダマイシンゲルですが、他の薬との併用や、体質によっては注意が必要な場合があります。安全にクリンダマイシンゲルを使用するために、併用注意薬や使用に注意が必要な人について詳しく解説します。

記事公開日：2025.05.13

最終更新日：2025.05.13

お薬通販部スタッフ[監修]

クリンダマイシンゲルは、効果の高いニキビ治療薬として知られていますが、他の薬と併用すると効果が弱まったり、副作用のリスクが高まる可能性があります。

また、体質によっては使用を控えた方が良い場合もあるため注意が必要です。

クリンダマイシンゲルとニキビ治療

クリンダマイシンゲルは、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する効果を持つ塗り薬です。

アクネ菌は、毛穴に詰まった皮脂を栄養源として増殖し、炎症を引き起こしてニキビを悪化させます。クリンダマイシンゲルは、このアクネ菌を殺菌し、炎症を抑えることでニキビの改善を促します。

クリンダマイシンゲルは、特定の薬と併用すると、その効果が弱まったり、副作用のリスクが高まる可能性があります。

エリスロマイシンも抗生物質の一種です。

クリンダマイシンゲルとエリスロマイシンを併用すると、クリンダマイシンゲルの効果が十分に発揮されない可能性があります。

これは、エリスロマイシンの方が、細菌のタンパク質を作る場所に結合しやすいため、クリンダマイシンが結合する場所を奪ってしまうためです。

手術中などに、筋肉を弛緩させるために使われる薬です。

スキサメトニウム塩化物水和物、ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物などがあります。クリンダマイシンゲルと併用すると、筋弛緩作用が過剰に強まってしまう可能性があります。

これは、クリンダマイシンにも、神経と筋肉の接続を遮断する作用があるためです。手術などで末梢性筋弛緩剤を使用する際は、クリンダマイシンゲルを使用していることを医師に必ず伝えてください。

参照URL

クリンダマイシンゲルは、誰にでも安全に使えるわけではありません。

以下のような方は、使用前に医師に相談するようにしてください。

抗生物質で下痢や大腸炎になったことがある方
クリンダマイシンゲルも抗生物質の一種なので、過去に抗生物質で下痢や大腸炎を起こしたことがある方は、クリンダマイシンゲルでも同様の症状が出る可能性があります。
アトピー性体質の人
アトピー性皮膚炎の方は、皮膚が敏感になっているため、クリンダマイシンゲルによる刺激を感じやすいかもしれません。
妊婦または妊娠している可能性のある方
妊娠中のクリンダマイシンゲルの使用については、まだ十分な情報がありません。胎児への影響を考慮し、医師の判断を仰ぐようにしましょう。
授乳婦
クリンダマイシンゲルが母乳に移行するかどうかは明らかになっていません。授乳中の使用は、医師と相談の上、慎重に判断する必要があります。
小児
小児に対するクリンダマイシンゲルの安全性は確立されていません。特に、低出生体重児、新生児、乳児、幼児は使用を避けるようにしましょう。