ボルタレンゲルの有効成分ジクロフェナクナトリウムについて
ボルタレンゲルはジクロフェナクナトリウムを有効成分に配合した医薬品で、高い抗炎症・鎮痛効果を持ちます。ボルタレンゲルの有効成分について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ボルタレンゲルは抗炎症薬の一種で、有効成分としてジクロフェナクナトリウムを配合しています。
高い鎮痛・消炎効果を持つため肩こりや腰痛、筋肉痛などの痛みを緩和するほか、腱鞘炎や外傷後の症状を改善する目的でも使用されます。
本記事では、ボルタレンゲルの有効成分であるジクロフェナクナトリウムについて解説します。
目次
ジクロフェナクナトリウムについて

ジクロフェナクナトリウムの作用について解説する前に、どのような有効成分なのか知っておきましょう。
鎮痛消炎剤に用いられる成分の1つ
ジクロフェナクナトリウムは、消炎鎮痛剤に用いられる代表的な成分の1つです。
肩こりや腰痛、外傷にともなう炎症を引き起こすプロスタグランジンの生成を抑制し、痛みを緩和する効果が期待できます。
種類と用途
ジクロフェナクナトリウムを有効成分に含む医薬品は、大きく外用剤と内服薬の2つに分類されます。
外用剤はさらにゲル剤やパップ剤、テープ剤に分けられます。ボルタレンゲルはゲル剤に分類されるジクロフェナクナトリウム外用剤です。
ジクロフェナクナトリウム内服薬の適応症状は以下の通りです。
ジクロフェナクナトリウム外用剤の適応症状は以下の通りです。
![]() ボルタレンゲルは、スイスの大手製薬企業ノバルティスが製造販売している外用剤(塗り薬)になります。炎症を鎮める作用により、腫れ・痛みを緩和させる効果があり、肩こり・腰痛・筋肉痛などの緩和に用いられている薬剤になります。 1本:964円~ |
ジクロフェナクナトリウムの作用

ジクロフェナクナトリウムは、体内の酵素の一種であるシクロオキシゲナーゼ(COX)の働きを阻害し、炎症の原因となるプロスタグランジンの合成を抑制します。
作用の点ではジクロフェナクナトリウム外用剤・内服薬ともに共通していますが、効能に若干の違いがあります。
外用剤
ジクロフェナクナトリウム外用剤は、ラットのカラゲニン足蹠浮腫およびモルモットの紫外線紅斑に対して、インドメタシン軟膏(1.0%)と同程度の抗炎症作用を示しました。
また、ラットのカラゲニン誘発炎症足中に関して、炎症の原因となるプロスタグランジンE2の産生を有意に抑制しました。
亜急性・慢性炎症や鎮痛作用に関しても、インドメタシン軟膏(1.0%)と同程度の抗炎症作用・疼痛抑制作用を示しています。
内服薬
ジクロフェナクナトリウム内服薬は、ラットのカラゲニン足浮腫抑制試験においてインドメタシンと同等の抑制作用を示しました。
モルモットの紫外線紅斑に関しては、インドメタ シンまたはフルフェナム酸より強い抑制作用を示しています。
酢酸投与によるマウスの毛細血管透過性亢進に関しては、インドメタシンと同等の抑制作用を示しました。
亜急性炎症に対する効能はインドメタシンおよびプレドニゾロンに匹敵し、フルフェナム酸やメフェナム酸、あるいはフェニルブタゾンより明らかに強いことが分かっています。
鎮痛作用に関しては、多くのケースでインドメタシン・フルフェナム酸より強い効果を示しました。
炎症の原因となるプロスタグランジンの合成を抑制する作用に関しても、インドメタシンやナプロキセンなどより強いことが分かっています。
ボルタレンゲルを取り扱う際の注意点

ボルタレンゲルを使用した後は、乾燥や雑菌の侵入を避けるためしっかりとフタを締め、直射日光が当たらない常温の屋内で保管する必要があります。
また、自分の判断で他の外用剤と混ぜたり、人に勧めたりしないでください。
まとめ

ボルタレンゲルの有効成分であるジクロフェナクナトリウムには、炎症を鎮めて痛みを緩和する作用があります。
高い消炎・鎮痛作用があるため肩こりや腰痛だけでなく、変形性関節炎や腱・腱鞘炎、外傷などにともなう強い痛みの緩和も期待できます。
ボルタレンゲルは海外製の医薬品のため、購入の際には信頼できる個人輸入代行サイトを利用するのがおすすめです。
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ボルタレンゲルは、スイスの大手製薬企業ノバルティスが製造販売している外用剤(塗り薬)になります。炎症を鎮める作用により、腫れ・痛みを緩和させる効果があり、肩こり・腰痛・筋肉痛などの緩和に用いられている薬剤になります。
964円~
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