この記事では、リザクトの有効成分であるリザトリプタン安息香酸塩の臨床試験と結果について解説します。

リザクトは、リザトリプタン安息香酸塩を有効成分とする、マクサルトのジェネリック医薬品です。

マクサルトの臨床試験では、リザトリプタンが片頭痛発作をすみやかに緩和し、多くの患者で頭痛の症状の改善が確認されています。

リザクト（リザトリプタン）の臨床試験結果

リザクトの有効成分であるリザトリプタン安息香酸塩の臨床試験では、片頭痛に対する効果と安全性が広く評価されています。

ここでは、マクサルトの臨床試験に基づき、以下3つの結果から服用時の注意点などを詳しく解説します。

なお、リザクトはマクサルトのジェネリック医薬品であり、有効成分は同様にリザトリプタン安息香酸塩です。

そのため、若干の違いはあるものの、マクサルトの臨床試験と同じ結果が得られるといえます。

安全性や食事の影響を検討した試験

この試験は、リザトリプタン安息香酸塩の服用における安全性や食事の影響を調査する目的で、健常な成人男性を対象に実施されました。

試験の目的

この試験は、リザトリプタン安息香酸塩の服用が安全であり、かつ食事の影響を受けない安定した効果を持つかを検証することを目的としています。

安全性においては、副作用がどれくらいの頻度で起きるかを確認することが主な目的です。

また、リザトリプタン安息香酸塩は片頭痛の治療に使用される医薬品であり、服用患者は食事と一緒に服用することが多いため、食事による影響の有無も調べています。

対象患者

この試験の対象は、健常な成人男性とされています。

用法・用量

この試験では、16名の対象者を2グループに分けたうえで、1つ目のグループには2.5mgから7.5mg、10mgと2週間おきに増量していきました。 

一方、2つ目のグループは5mgから服用させ、状況を見て徐々に増量していきました。

1日の総投与量は20mgまでとされており、それ以上の服用は推奨されていません。

試験結果

試験結果では、重大な副作用の発生頻度が低く、適切な服用なら十分な安全性が担保されることがわかりました。

また、食事の有無にかかわらず片頭痛の症状が改善されたことも、合わせて報告されています。

リザクトはシプラが開発した片頭痛の治療薬で、マクサルトのジェネリック医薬品となります。拡張した血管を収縮させたり、血管周囲の炎症をなくすことで、片頭痛の痛みを緩和する効果があります。 1箱：1,480円〜

プラセボを用いて有効性を評価した試験

リザトリプタン安息香酸塩が実際に片頭痛に有効であるかを示すために、プラセボを使用した対照二重盲検群間比較による単回投与試験を行いました。

試験の目的

試験の目的は明記されていませんが、プラセボと比較することでリザトリプタン安息香酸塩の有効性を示す目的だといえます。

対象患者

対象患者は明記されていません。

用法・用量

この試験では、リザトリプタン10mgを用いて試験を行いました。

試験結果

リザトリプタン10mgを服用した患者の59.4％が、服用から2時間後に頭痛の改善が認められていました。

一方、プラセボ群のなかで症状が改善された割合は34.3％であったため、リザトリプタン安息香酸塩は片頭痛に対して有効性があるといえます。

長期投与の有効性・安全性を評価した試験

片頭痛は慢性的な疾患の1つであるため、リザトリプタン安息香酸塩を長期的に服用しても有効性や安全性に問題がないかを確認するために、試験が実施されました。

この試験では、最高18回の頭痛に対してリザトリプタン安息香酸塩が投与されました。

試験の目的

試験の目的は明記されていませんが、リザトリプタン安息香酸塩を長期的に服用しても安全であるかを示すための試験だといえます。

対象患者

対象患者は明記されていません。

用法・用量

この試験では、頭痛が発生した際にリザトリプタン10mgを投与しています。

試験結果

最初の頭痛の際にリザトリプタン安息香酸塩を服用した場合、2時間後に改善が見られた人の割合は 73.8％でした。

また、その後頭痛が再発した人が再び服用した場合、2時間後に症状が改善されていた人の割合は 63.6％でした。

以上から、リザトリプタン安息香酸塩は繰り返し投与しても有効性があるといえます。

また、試験において傾眠や軽度のめまいなどの副作用は確認されましたが、重大な副作用は確認されず、安全性においても問題ありません。

まとめ

この記事では、リザクトに関連する臨床試験について解説しました。

リザクト（リザトリプタン）自体の臨床試験は確認されていませんが、同じリザトリプタン安息香酸塩を有効成分とするマクサルトにおいて、臨床試験が確認できました。

マクサルトには、有効性や安全性があると判断できるほか、食事による影響も少ないといえます。

有効成分が同様であるリザクトにおいてもほぼ同様の結果になると考えられるため、ぜひこの記事の内容を参考にして服用をご検討ください。