痛風治療薬として使用されることの多いザイロリック。きちんと効果を出すためには、正しい服用方法を知ることが大切です。この記事では、ザイロリックの効果を最大限に引き出す服用方法をポイントを押さえながらわかりやすく解説していきます。

ザイロリックの特徴と効果

ザイロリックの主成分は「アロプリノール」です。アロプリノールは「キサンチンオキシダーゼ」という酵素の働きを阻害します。キサンチンオキシダーゼは、体内でプリン体が尿酸に変わるのを助ける酵素です。

ザイロリックは、この酵素の働きを抑えることで、尿酸の生成を抑え、尿酸値を下げる効果があります。

ザイロリックの効果をまとめると、以下のようになります。

ザイロリックの基本的な服用方法

ザイロリックは通常、成人の場合、1日量200～300mgを2～3回に分けて食後に服用します。

ただし、年齢や症状によって服用量は異なります。ザイロリックの効果を最大限に発揮させるためには、以下の点に注意することが重要です。

ザイロリックは、GSKファーマが開発した痛風、高尿酸値の治療薬です。体内で作られる尿酸の働きを抑え血中に増えた尿酸を減らす作用があります。主成分はアロプリノールで痛風や高尿酸血症による高尿酸症の治療に使用される代表的な医薬品です。 1箱：2,746円～

ザイロリック服用時の注意事項

ザイロリックを服用するにあたって、注意すべき点がいくつかあります。

急性痛風発作中は服用を開始しない

ザイロリックの服用開始直後は、体内の尿酸値が変化することで、一時的に痛風発作が悪化することがあります。 

そのため、急性痛風発作中はザイロリックの服用を開始せず、痛みが治まってから服用を開始するようにしましょう。

ザイロリックは痛風発作の予防薬であり、発作を鎮める効果はありません。急性痛風発作中は、コルヒチンやインドメタシンなどの消炎鎮痛剤を用いて治療します。

副作用

ザイロリックには、発疹、食欲不振、胃部不快感、軟便、下痢、全身倦怠感、脱毛など、様々な副作用が起こる可能性があります。
また、まれに、重篤な副作用が起こることもあります。体に異常を感じたら、すぐに医師に相談してください。

相互作用

ザイロリックは、他の薬と相互作用を起こすことがあります。

特に、メルカプトプリン水和物やアザチオプリンなどの薬と一緒に服用すると、骨髄抑制などの副作用が増強する可能性があります。

ザイロリックを服用する際は、現在服用している薬を必ず確認しましょう。

特定の患者

腎機能障害や肝機能障害がある患者は、ザイロリックの服用量を減らす、または服用間隔を空けるなどの調整が必要になる場合があります。

高齢者も、腎機能が低下している場合が多いため、注意が必要です。
妊娠中または妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性も、ザイロリックの服用には注意が必要です。

水分を十分に摂取

尿酸は尿として排出されます。ザイロリックの効果を高めるためには、水分を十分に摂取し、尿量を増やすことが重要です。 
1日に2L以上の水分摂取を心がけましょう。

食生活の見直し

プリン体は、尿酸の元となる物質です。 食生活において、プリン体の多い食品を控えることも、ザイロリックの効果を高めるために重要です。

プリン体が多い食品には、レバーや白子、魚の干物などがあります。 これらの食品を控えるようにしましょう。

また、アルコールは尿酸値を上昇させるため、できるだけ控えるようにしましょう。

まとめ

ザイロリックは高尿酸血症・痛風の治療薬で、主成分アロプリノールが尿酸生成を抑制します。通常1日200～300mgを2～3回に分けて食後に服用します。

効果を最大限引き出すためには、十分な水分摂取、プリン体を控えた食事が重要です。

急性痛風発作中は服用を避け、副作用や他薬との相互作用にも注意しましょう。
腎機能障害や妊娠中の方は特に慎重な服用が求められます。