臨床試験の結果から読み解くデュオビルの有用性について
デュオビルはAIDS治療薬コンビビルのジェネリック医薬品で、2つの先発医薬品の有効成分を配合しています。デュオビルの有用性について、臨床試験結果に基づいて解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]
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デュオビルは核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)に分類されるAIDS治療薬で、有効成分としてジドブジンとラミブジンを配合しています。
ジドブジンとラミブジンは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)がRNAをDNAに変化するのを阻害し、ウイルスの成長を妨げる点が特徴です。
本記事ではデュオビルの有用性について、先発医薬品コンビビルの添付文書を基に解説します。
目次
デュオビルの概要
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デュオビルの有用性について解説する前に、そもそもデュオビルがどのような医薬品なのか紹介します。
2つの先発医薬品の有効成分を配合
デュオビルには、ジドブジンとラミブジンという2つの有効成分が配合されています。ジドブジンは1987年の3月に販売を開始した世界初の抗HIV薬の主成分です。
ラミブジンは先発医薬品「エピビル」の主成分で、B型肝炎ウイルスの増殖を抑える目的で用いられるケースもあります。
核酸系逆転写酵素阻害薬の一種
デュオビルはAIDS(acquired immunodeficiency syndrome:後天性免疫不全症候群)治療薬の1つです。
AIDSに対しては基本的に単一の薬剤ではなく、以下数タイプの医薬品を組み合わせて治療を行います。
デュオビルは上記のうち核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)に分類される医薬品です。
核酸系逆転写酵素阻害薬は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の逆転写酵素が自らのRNAをDNAへと変換するのを阻害します。
作用機序
デュオビルの有効成分であるジドブジンとラミブジンは、HIVが遺伝情報であるRNAを細胞内に放出し、DNAに変化するのを阻害する点が特徴です。
HIVは通常とは反対の流れで遺伝子情報を転写するのが特徴で、ジドブジンやラミブジンが逆転写酵素阻害薬と呼ばれるのはそのためです。
HIVのRNAがDNAに変化するのを妨げると、ウイルスの増殖が抑制されるため、AIDSの症状の進行が食い止められます。
![]() デュオビルには、抗HIV薬であるジドブジンとラミブジンの成分が配合され、HIVの増殖を抑制します。2つの成分がHIVウイルスの増殖を抑え、免疫機能の低下や日和見感染症といったエイズ関連症の発症や進行を遅らせることができます。 1箱:5,400円~ |
臨床試験の結果から見るデュオビルの有用性
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デュオビルの有用性について、先発医薬品コンビビルの添付文書をもとに解説します。
国内第Ⅱ相試験
HIV感染症を対象にジドブジン100mgを1日4回、ラミブジン150mgを1日2回投与する国内臨床試験が行われました。
その結果、CD4リンパ球(感染症から身体を守る免疫細胞)が試験開始時の18.81%から、4週後には20.03%へ有意に増加しました。
また、血液中のHIVのRNAが試験開始時の平均3.8log10copies/mLから4週後には1.6log10 copies/mLへ、24週後までに0.7~1.2log10copies/mLへ有意に減少したと報告されています。
海外第Ⅲ相試験(B3007:CAESAR)
CD4リンパ球数が25〜250/mm3、かつカルノフスキーの一般全身状態スコアが70以上のHIV感染症患者を対象に無作為化二重盲検比較試験が行われました。
52週間の試験期間中にAIDS若しくは死亡へ進行した患者はジドブジンとプラセボ併用群で95例(20%)でしたが、ジドブジンとラミブジン併用群では86例(9%)にとどまっています。
まとめ
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デュオビルはコンビビルのジェネリック医薬品で、有効成分としてジドブジンとラミブジンを配合しています。
臨床試験の結果から、デュオビルを服用するとHIVのRNAが減少し、AIDSの症状の進行を抑える効果が期待できると分かりました。
デュオビルは海外製のジェネリックのため、購入の際は信頼できる個人輸入代行サイトを選ぶのがおすすめです。
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デュオビルには、抗HIV薬であるジドブジンとラミブジンの成分が配合され、HIVの増殖を抑制します。2つの成分がHIVウイルスの増殖を抑え、免疫機能の低下や日和見感染症といったエイズ関連症の発症や進行を遅らせることができます。
5,400円~
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