デュオビルはインドのムンバイに本拠地を置くシプラ社が製造・販売している医薬品で、グラクソ・スミスクライン社が製造しているAIDS治療薬「コンビビル」のジェネリックです。

有効成分のジドブジンとラミブジンには、ヒト免疫不全ウイルスの増殖を抑制する作用があります。

デュオビルについて

デュオビルの効果について解説する前に、まずはデュオビルがどのような医薬品なのかご紹介します。

AIDS治療薬の一種

デュオビルはAIDS（acquired immunodeficiency syndrome：後天性免疫不全症候群）の治療薬の1つです。

AIDS治療には通常複数の医薬品が用いられますが、デュオビルはヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬に分類されます。

ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬は、HIV（ヒト免疫不全ウイルス）の逆転写酵素がRNAをDNAへ変換するのを阻害します。

コンビビルのジェネリック医薬品

デュオビルは、イギリスのロンドンに本拠地を置くグローバル製薬企業のグラクソ・スミスクラインが製造・開発したコンビビルのジェネリック医薬品です。

先発医薬品のコンビビルと同様に有効成分としてジドブジンとラミブジンを配合しており、HIV-1感染症の改善効果が期待できます。

デュオビルの製造・販売元のシプラ社は1937年に創業しており、AIDS治療薬以外にもAGA治療薬やED治療薬など、多数のジェネリック医薬品を販売しています。

デュオビルの有効成分について

デュオビルはインド国内で最大手の製薬会社「シプラ社」が製造・販売しているAIDS治療薬です。デュオビルの有効成分について解説します。

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2025.02.05

デュオビルには、抗HIV薬であるジドブジンとラミブジンの成分が配合され、HIVの増殖を抑制します。2つの成分がHIVウイルスの増殖を抑え、免疫機能の低下や日和見感染症といったエイズ関連症の発症や進行を遅らせることができます。 1箱：5,400円～

AIDSについて

デュオビルの効果について理解するためには、AIDS発症のメカニズムについて知っておくことがおすすめです。

ヒト免疫不全ウイルス感染症の一種

AIDSは英語の「acquired immunodeficiency syndrome」の頭文字を取った略語で、日本語にすると後天性免疫不全症候群と訳されます。

ヒト免疫不全ウイルス（HIV)が原因の感染症で、発症すると次第に免疫機能が低下してさまざまな病気のリスクが増加するため、かつては不治の病のような扱いでした。

しかし、現在では適切な治療で免疫機能の低下を抑制すれば、以前と変わらない生活を過ごせる時代となっています。

AIDS発症のメカニズム

AIDSの発症メカニズムは、簡単に説明すると以下の通りです。

免疫システムが正常に働かなくなると、次第に日和見感染や悪性腫瘍の発症リスクが増加します。

HIVの酵素は通常の流れとは反対にRNA→DNAへと転写（コピー）されるため、逆転写酵素と呼ばれる点が特徴です。

HIVはおもに「性的接触」「血液感染」「母子感染」のルートで感染しますが、感染力が非常に弱いため、唾液や汗から感染する恐れはありません。

デュオビルの効果

HIVが宿主に感染するためにはRNAをDNAに逆転写する必要がありますが、デュオビルにはRNAがDNAに変化するのを阻害する作用があります。

デュオビルをはじめとするAIDS治療薬が「逆転写酵素阻害薬」と呼ばれるのはそのためです。

臨床試験の結果から読み解くデュオビルの有用性について

デュオビルはAIDS治療薬コンビビルのジェネリック医薬品で、2つの先発医薬品の有効成分を配合しています。デュオビルの有用性について、臨床試験結果に基づいて解説します。

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2025.02.05

まとめ

デュオビルはインドのシプラ社が製造・販売しているAIDSの治療薬の一種で、コンビビルのジェネリック医薬品です。

有効成分のジドブジンとラミブジンには、ヒト免疫不全ウイルスの増殖を抑制する作用があります。