バイアグラを購入すると保険適用になる?不妊治療における条件を紹介
ED治療薬のバイアグラは、2022(令和4)年から不妊治療の場合のみ保険適用になりました。バイアグラが保険適用になるのは不妊治療目的に限られ、その場合でも条件があります。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、バイアグラの購入による保険適用について解説します。
ED治療薬のバイアグラは、2022年4月から保険適用になりました。
勃起不全の改善に効果があるほか、主成分であるシルデナフィルには早漏(PE)の改善にも効果があると実証されています。
ただし、不妊治療の場合に限られ、個人的なED治療に使うバイアグラは保険適用外です。
また、保険適用であったとしても、受けるためにはいくつかの条件を満たさなければなりません。
そこで、この記事ではバイアグラの保険適用を受けるための条件について詳しく紹介します。
バイアグラとシアリスは保険適用の対象になる

2022年の診療報酬改定で、不妊治療に使われる医薬品も保険診療の対象になりました。
バイアグラとシアリスは不妊治療に使う場合は原則、薬価の3割を自己負担で入手できます。
ただし、保険適用で処方してもらうには条件があり、満たしていない場合には従来どおり、全額自己負担で処方してもらわなくてはなりません。
保険が適用されるのは不妊治療目的に限る
バイアグラなどが保険適用になるのは、勃起不全による、男性不妊のみに限られています。
なお、勃起不全の定義は、満足な性行為をするのに十分な勃起と維持ができない患者のことを指します。
日本では、女性の社会進出やライフスタイルの多様化などを背景に晩婚化が進行しており、2015年の人口動態統計では、平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.4歳でした。
20年前と比較すると男性で2.6歳、女性で3.1歳上昇しています。
加齢で男女とも妊娠率は低下することが知られ、加えてこのような状況で日本では不妊治療の件数が増加しています。
しかし、さまざまな要因のためにすべての人が不妊治療を受けられるわけではありません。
主な要因としては、以下が挙げられます。
要因 | 背景 |
社会的要因 | 不妊治療と仕事の両立が困難である |
経済的要因 | 保険適用外の治療費が高額になっている治療費以外の経費(交通費・宿泊費など)が高額になっている通院期間が長期化している自宅付近に不妊治療の施設がない |
上記からわかるように、経済的要因が多くの人にとって不妊治療を受けられない原因となっています。
保険適用になる治療薬は6成分16品目
2022年4月より保険適用になった、6成分16品目は以下のとおりです。
銘柄名 | 主要成分 | 製薬会社 | 薬効 |
バイアグラ錠25mg(1錠) バイアグラ錠50mg(1錠) バイアグラODフィルム25mg(1枚) バイアグラODフィルム50mg(1枚) | シルデナフィルクエン酸塩 | ヴィアトリス製薬(株) | 勃起不全 |
シアリス錠5mg(1錠) シアリス錠10mg(1錠) シアリス錠20mg(1錠) | タダラフィル | 日本新薬(株) | 勃起不全 |
レコベル皮下注12㎍ペン(0.36mL1筒) レコベル皮下注36㎍ペン(1.08mL1筒) レコベル皮下注72㎍ペン(2.16mL1筒) | ホリトロピン デルタ(遺伝子組換え) | フェリング・ファーマ(株) | 生殖補助医療における調節卵巣刺激 |
ガニレスト皮下注0.25mg シリンジ(0.5m1筒) | ガニレリクス酢酸塩 | オルガノン(株) | 調節卵巣刺激下における早発排卵の防止 |
セトロタイド注射用0.25mg(1瓶) | セトロレリクス酢酸塩 | 日本化薬(株) | 調節卵巣刺激下における早発排卵の防止 |
ルテウム腟用坐剤400mg(1個) | プロゲステロン | あすか製薬(株) | 生殖補助医療における黄体補充 |
ウトロゲスタン腟用カプセル200mg(1カプセル) | プロゲステロン | 富士製薬工業(株) | 生殖補助医療における黄体補充 |
ルティナス腟錠100mg (1錠) | プロゲステロン | フェリング・ファーマ(株) | 生殖補助医療における黄体補充 |
ワンクリノン腟用ゲル90mg(1アプリケータ) | プロゲステロン | メルクバイオファーマ(株) | 生殖補助医療における黄体補充 |
上記のとおり、バイアグラやシアリス以外にも不妊治療を目的に保険適用となった医薬品があります。
バイアグラを保険適用で購入できる条件

バイアグラを保険適用で購入するには、以下の7つの条件をすべて満たす必要があります。
1.投与する医師が泌尿器科で5年以上の経験を持つこと
バイアグラを不妊治療に使う場合、医師は泌尿器科に5年以上の勤務経験を持っていなければなりません。
ただし、患者が通院できる範囲内に要件を満たす医師がおらず、投与できる他の保険医療機関に紹介することもできないなどのような特別の理由がある場合は例外です。
その場合も、その医療施設は一般不妊治療管理料に係る届出をしており、理由を診療録に記載する必要があります。
また、診療報酬明細書の摘要欄には「投与した医師の要件」(特別な理由など)を記載しなければなりません。
2.他の医療機関からの紹介で投与する場合、病院間で十分な情報共有がされていること
他の医療機関からの紹介でED治療薬を使う場合には、もともと治療を受けていた病院と処方先の病院間で、診療情報提供書などを使い十分な情報共有がなされている必要があります。
そのような体制が整っている医師からの処方を受けることで、より安全に服用できるでしょう。
3.関連学会が作成したED診療ガイドラインに沿ってEDと診断された患者であること
処方する患者は、関連学会が作成したED診療ガイドラインの診断アルゴリズムに沿って、EDと診断された人でなければなりません。
またその旨を診療録に記載する必要があります。
4.患者本人、もしくはパートナーが6ヶ月以内に不妊治療を受けていること
患者本人かパートナーが6ヶ月以内に、一般不妊治療か生殖補助医療の不妊治療を受けていることも条件です。
診療録と診療報酬明細書の摘要欄の両方に、以下の事項を記載する必要があります。
記載漏れには注意が必要です。
5.1回の診療で投与される数量はタイミング法における1周期分、かつ4錠以下であること
処方量にも条件があり、数量は1回の診療につきタイミング法における1周期分のみ、そして4錠以下でなければなりません。
6.投与の継続期間は6ヶ月を目安とすること
ED治療薬を継続的に投与する場合も、投与期間は6ヶ月間を目安とする必要があります。
6ヶ月を超える場合には、改めて継続の必要性を検討します。
医師が必要と判断した場合には、理由と初回投与の年月を診療録と診療報酬明細書の摘要欄に記載しなければなりません。
なお、この場合も継続期間は原則、初回投与から1年以内です。
7.保険適用で処方される場合は処方箋にその旨が記載されていること
保険適用で処方する場合、処方箋の備考欄に「保険診療」と記載する必要があります。
このように記載することで、薬剤師なども適切な服薬指導をすることが可能です。
個人的なED治療に使うバイアグラは保険適用外である

不妊治療ではない目的でバイアグラを服用する場合、前述のとおり保険適用外になるので、全額自己負担で購入しなければなりません。
その場合、自分の健康状態を詳しく医師に伝えた上で、ED治療薬を使うようにしてください。
保険適用外でED治療薬を使う場合には、ジェネリック医薬品はリーズナブルであり有用な選択肢です。
先発医薬品よりも安価で購入できるでしょう。
自費でバイアグラを購入するならお薬通販部
自費でバイアグラを購入する場合、インターネット通販、お薬通販部も選択肢の1つです。
お薬通販部では以下のようなお薬を取り扱っています。
バイアグラ50mg
アイテム名 | バイアグラ50mg |
内容量 | 4錠〜 |
価格 | 7,860円~ |
1錠単価 | 1,572円~ |
有効成分 | シルデナフィル |
持続時間 | 約5時間 |
バイアグラは、有効成分がシルデナフィルのED治療薬です。
性行為の約1時間前に服用することで、効き目を発揮します。
食事と一緒だと空腹時に比べ効果の発現が遅れる特徴があるので、服用の際には注意が必要です。
カマグラゴールド
アイテム名 | カマグラゴールド(50mg,100mg) |
内容量 | 4錠〜 |
価格 | 1,500円~ |
1錠単価 | 128円~ |
有効成分 | シルデナフィル |
持続時間 | 約5時間 |
カマグラゴールドは、有効成分シルデナフィルのED治療薬バイアグラのジェネリック医薬品です。
性行為の約1時間前に服用することで、効き目を発揮します。
ジェネリック医薬品のため、バイアグラよりも安い価格で購入できます。
なお、お薬通販部では50mgと100mgが購入可能です。
バイスマ
アイテム名 | バイスマ(50mg,100mg) |
内容量 | 4錠〜 |
価格 | 1,700円~ |
1錠単価 | 340円~ |
有効成分 | シルデナフィル |
持続時間 | 約5時間 |
バイスマは、有効成分シルデナフィルのED治療薬バイアグラのジェネリック医薬品です。
インドの製薬会社Asle pharmaceuticalsが製造販売しています。
ジェネリック医薬品のため、先発医薬品バイアグラの約1/5の価格で購入できます。
なお、お薬通販部では50mgと100mgが購入可能です。
まとめ

ED治療薬のバイアグラは、2022年4月から不妊治療の場合のみ、保険診療可能になりました。
ただし、バイアグラが保険適用になるのは不妊治療の目的に限られ、個人的なED治療に使う場合は従来どおり保険適用外となるので注意が必要です。
また、バイアグラが保険適用となった場合でもいくつかの条件があります。
この記事で紹介した適用条件をしっかりと確認し、受ける場合は自分が満たしているかどうかを確認しておきましょう。
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