ゼニカルの併用注意とは?服用に注意が必要な人もご紹介!
ゼニカルは世界80ヶ国以上で使用されている肥満治療薬ですが、飲み合わせを知らないと思わぬ危険を招く恐れがあります。ゼニカルの併用注意について解説します。
お薬通販部スタッフ【監修】

ゼニカルには脂肪の吸収を妨げる作用があるため、肥満の治療薬として多くの国で利用されています。
日本でも認可外の医薬品ながら、安全性と有効性を理由に美容クリニックなどでダイエット治療に用いられています。
しかし、医薬品には飲み合わせがあるため、併用に注意が必要な医薬品・食品について知っておかなければなりません。
本記事ではゼニカルの併用注意および、服用に注意すべき人について徹底解説します。
目次
ゼニカルの併用注意とは?

併用注意は特定の医薬品を服用する際に、注意が必要とされる医薬品もしくは食品です。
併用注意の医薬品もしくは食品を同時に摂取すると、有効成分の作用が強く現れたり、弱くなったりする可能性があります。
有効成分の作用が強くなるのは良いことと思われるかもしれませんが、その分だけ副作用のリスクも増加します。
特に何らかの病気をお持ちの方や、服用中の治療薬がある方は、ゼニカルの併用注意について知っておいてください。
ゼニカルの併用注意薬一覧

ゼニカルの併用注意薬は以下の通りです。
上記の医薬品などとゼニカルを併用した場合のリスクについて解説します。
レボチロキシン
レボチロキシンは甲状腺機能低下症(橋本病)の治療や、甲状腺がんの予防目的で用いられる治療薬の一種です。
ゼニカルとレボチロキシンを併用した場合、甲状腺機能低下のリスクが増加するとされています。
そのため、自分の判断でレボチロキシンとゼニカルを併用しないでください。
また、医師の指導下でレボチロキシンとゼニカルを併用する際には、4時間以上の間隔を空けてください。
アミオダロン
アミオダロンは重度の不整脈を改善する目的で用いられる治療薬です。
ゼニカルとアミオダロンを併用した場合、不整脈の治療効果が減弱する可能性があります。
治療効果の減弱により心室細動を引き起こすと、最悪の場合は死に至る恐れもあります。
そのため、自分の判断でアミオダロンとゼニカルを併用しないでください。
抗てんかん薬
ゼニカル(オルリスタット内服薬)と抗てんかん薬を併用した方で、てんかんの発作を発症したケースがあります。
抗てんかん薬を服用中の方や、てんかんの既往歴がある方は、ゼニカルを服用する前に担当の医師に相談してください。
抗レトロウイルス薬
抗レトロウイルス薬は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に用いられる医薬品で、大きく以下の6タイプに分類されます。
ヒト免疫不全ウイルス感染先勝の治療を行う場合、一般的に上記の阻害薬を数種類組み合わせるのが一般的です。
代表的な抗レトロウイルス薬としては、アタザナビル、リトナビル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、エムトリシタビンなどが挙げられます。
抗レトロウイルス薬とゼニカルを併用すると、ヒト免疫不全ウイルスが増加する可能性があります。
明確なメカニズムについては分かっていませんが、ヒト免疫不全ウイルス感染症を治療中の方は、自分の判断でゼニカルを併用しないでください。
脂溶性ビタミンサプリメント
脂溶性ビタミンサプリメントとゼニカルを併用した場合、ビタミンEやβカロテンの吸収量が減少します。
ビタミンAとビタミンD、ビタミンKとの関係については明らかにされていません。
ゼニカルの服用に注意が必要な人

次のような人はゼニカルの服用に注意が必要です。
上記に該当する人は自分の判断でゼニカルを服用せず、かかりつけの医師に相談してください。
ゼニカルとの併用に注意すべき食品

併用注意にはある医薬品との併用に注意が必要な食品も含まれます。
特に以下の2つはゼニカルの効果を増強・減弱させたり、副作用のリスクを増加させたりする恐れがあるため注意が必要です。
ここでは、ゼニカルとの併用に注意すべき食品について解説します。
グレープフルーツ
ゼニカルの添付文書には記載がありませんが、一般的に肥満治療薬とグレープフルーツは相性が悪いとされています。
グレープフルーツに含まれるフラノクマリンには、肝臓における医薬品の有効成分の代謝を妨げる作用があるためです。
ゼニカルとグレープフルーツを併用すると有効成分の血中濃度が上昇し、医薬品の効果や副作用が強くあらわれる可能性があります。
ゼニカルに限らず、何らかの医薬品を服用する際には、グレープフルーツの摂取を避けた方が無難だと覚えておいてください。
乳製品
乳製品もゼニカルの併用注意ではありませんが、避けた方がよい食品の1つです。
乳製品を摂取すると胃腸に膜ができるため、医薬品の有効成分の吸収を妨げる可能性があります。
ゼニカルに限らず、何らかの医薬品を服用する際には乳製品ではなく、コップ一杯の水もしくはぬるま湯にしてください。
まとめ

ゼニカルは比較的副作用のリスクが低い肥満治療薬ですが、飲み合わせによっては効果が出にくくなったり、副作用のリスクが増加したりする可能性があります。
日常的に摂取している牛乳やグレープフルーツなども、ゼニカルの効果に影響を与えるため注意が必要です。
今回の記事を参考にゼニカルの併用注意について理解し、ダイエットの成功にお役立てください。
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