ED治療薬ブリトラの効果とは?EDのメカニズムも解説!
お薬通販部スタッフ【監修】
ブリトラはインドの製薬会社であるセンチュリオンが製造・販売している医薬品で、代表的なED治療薬「レビトラ」のジェネリックです。
レビトラと同じくブリトラは即効性に優れ、強力に勃起をサポートする点が特徴です。
本記事ではブリトラの効果やEDのメカニズムについて、はじめての方にも分かりやすく解説します。
目次
EDとは
日本で勃起不全と呼ばれているEDは、英語の「Erectile Dysfunction」の略称です。
勃起不全と聞くと陰茎が硬くならず性行為ができないようなイメージをお持ちかもしれません。
しかし、ED診療ガイドラインでは勃起不全について以下のように定義しています。
『満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続・再発すること』
EDは陰茎が硬くならないだけでなく、硬くなるものの女性の膣内に挿入するには十分な硬さが得られない状態も意味します。
また、女性の膣内には挿入できるものの途中で萎えてしまい、性交を終了できない状態もEDの症状に含まれます。
もちろん、性的な刺激を受けてもまったく勃起が起こらない、もしくは勃起するまでに時間が掛かるのもEDの特徴です。
勃起が起こるメカニズム
ブリトラをはじめとするED治療薬の効果を知るためには勃起が起こり、射精に伴い鎮静化する流れについて理解しておかなければなりません。
勃起が起こり、射精に伴い鎮静化するメカニズムは以下の通りです。
勃起が起こるためには、男性に対して何らかの形で性的刺激が加わることが大前提です。
ED治療薬を服用したとしても、性的刺激が加わらなければ勝手に勃起することはありません。
その点が、強制的に勃起を引き起こす催淫剤や性欲増進剤と異なる点です。
ED治療薬は自然な勃起をサポートするための医薬品だと知っておくことが重要です。
EDの仕組み
勃起が起こるためには、陰茎海綿体に十分な量の血液が流れ込む必要があります。
陰茎海綿体に血液を送る際に重要な働きをするのが、環状グアノシン一リン酸(cGMP)です。
環状グアノシン一リン酸には陰茎海綿体の血管を弛緩させ、血液の流れを促進する作用があります。
しかし、EDを発症している方には、環状グアノシン一リン酸が増加しない傾向が見られます。
しかも、勃起を鎮めるホスホジエステラーゼ5(PED5)は正常に働くため、環状グアノシン一リン酸が破壊されて勃起が起こらなくなるのです。
ブリトラには先発医薬品のレビトラと同様に、有効成分としてバルデナフィルが配合されています。
バルデナフィルには、ホスホジエステラーゼ5の働きを阻害して環状グアノシン一リン酸を増加させ、自然な勃起をサポートする効果が期待できます。
EDの原因
EDは大きく器質性ED・機能性ED・混合性EDの3タイプに分けられ、それぞれに原因が異なります。
器質性EDは何らかの病気やケガが原因で起こるEDです。
例えば糖尿病が悪化して合併症の糖尿病性神経障害を発症すると、脳から陰茎に送られる神経伝脱が阻害されて勃起が起こりにくくなります。
また、脊髄損傷のケガを負うと神経の伝達が遮断され、EDを併発するケースがあります。
機能性EDは心因性EDとも呼ばれており、過去のトラウマやストレス、性交に対する不安などが原因です。
混合性EDは中高年の方を中心に多く発症が見られ、器質性EDと機能性ED両方の特徴を備えている点が特徴です。
ブリトラの効果
ED治療薬のブリトラには、主に以下3つの効果が期待されています。
ここでは、ブリトラに期待できる3つの効果について解説します。
勃起を強力にサポート
ブリトラにはED治療薬レビトラと同じ有効成分バルデナフィルが含まれています。
レビトラは国内での販売を終えているため、ジェネリック医薬品のバルデナフィル錠の添付文書を参考にブリトラの効果について解説します。
EDの3大治療薬はバイアグラ・レビトラ・レビトラの3つですが、それぞれ以下のような特徴があります。
バイアグラ | レビトラ(ブリトラの先発医薬品) | シアリス | |
有効成分 | シルデナフィル | バルデナフィル | タダラフィル |
勃起力 | 強い | とても強い | マイルド |
効果が出始めるまで | およそ60分 | おおそ15分 | およそ60分 |
効果の持続時間 | およそ5時間 | およそ6時間 | およそ36時間 |
副作用 | 出やすい | 出やすい | 出にくい |
食事の影響 | 受けやすい | 受けにくい | 受けない |
バイアグラの有効成分であるシルデナフィルは、もともと他の病気に使う目的で研究が進められていました。
ところが、偶然にも勃起を促す作用が発見されたため、世界初のED治療薬「バイアグラ」が誕生しました。
バイアグラは勃起を起こす作用が比較的強いものの、食事の影響を受けやすい点がデメリットとなっています。
レビトラははじめからED治療薬として開発されたため、勃起作用がバイアグラに比べて強く、食事の影響を受けにくい点が特徴です。
シアリスはそもそもバイアグラやレビトラとは異なり、効果の持続時間に重点をおいて開発されました。
シアリスは時間をかけてゆっくりと体内に吸収されるため効果の持続時間は長いのですが、バイアグラやレビトラに比べると勃起を起こす作用がマイルドです。
充実した性生活をサポート
ブリトラは世界初のED治療薬であるバイアグラに比べて、効果の持続時間が長くなっている点が特徴です。
服用してからおよそ15分から30分で効果があらわれ始め、その後、5時間から8時間ほど作用が続きます。
夕食の後にバルデナフィルを服用すると、夜の間は効果が持続する計算です。
効果が持続している間は性的な刺激を受けると何度でも勃起が起こるため、性生活を充実させる効果が期待できます。
生活習慣病の改善・予防
ブリトラの有効成分であるバルデナフィルには、陰茎海綿体だけでなく全身の血管を拡張する作用があります。
実際に肺動脈高血圧症の方がバルデナフィルを服用したところ、症状が緩和した事例があると報告されています。
ブリトラと性欲について
ブリトラを始めとするED治療薬に関しては、服用するだけで勃起が起こるといった勘違いが多く見られます。
ED治療薬は陰茎海綿体に送られる血液量を増加させ、自然な勃起をサポートするための医薬品です。
催淫剤や性欲増進剤とは異なり、強制的に勃起を引き起こすことはありません。
ED治療薬を服用したうえで勃起を起こすためには、何らかの形で性的刺激が加わる必要があります。
逆に言えば、性的な刺激が加わらない限り意図しない勃起は起こらないため、過度に心配する必要はありません。
病気が原因のEDに対するブリトラの効果
バルデナフィル錠の添付文書には、糖尿病および脊髄損傷を有するED患者に対して、バルデナフィルが有効である旨が記載されています。
糖尿病を有するED患者を対象に行われた国内臨床比較試験において、バルデナフィルを投与した群ではプラセボ群に比べ、勃起機能に有意な改善が見られました。
脊髄損傷を有するED患者に対して行われた国内一般臨床試験でも、バルデナフィルの増量により勃起機能に改善が見られました。
まとめ
ED治療薬としてはバイアグラ・レビトラ・レビトラがよく知られていますが、ブリトラにはレビトラと同じ有効成分のバルデナフィルが配合されています。
バルデナフィルには陰茎に送られる血液量を増加させ、勃起を強くサポートする作用があります。
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