よくわかる!男性型脱毛症治療薬の有効成分「フィナステリド」とは
男性型脱毛症治療薬「フィナステリド」の有効成分について紹介しています。フィナステリドの特徴やどのように身体に効果を与えるのかといった、専門性の高い情報をわかりやすく説明しています。購入前にこちらを読んで参考にしてください。
お薬通販部スタッフ[監修]

フィナステリドの有効成分

フィナステリドの有効成分は、フィナステリドという化学物質です。
フィナステリドは合成4-アザステロイド化合物で、アンドロゲンテストステロンを5α-ジヒドロテストステロン(DHT)に変換する細胞内酵素である、ステロイドII型5α-レダクターゼの特異的阻害剤です。
この化合物の働きによってテストステロンがDHTに変換されるのを防ぎ、男性型脱毛症(AGA)の進行を抑制します。
化学名は、N-tert-ブチル-3-オキソ-4-アザ-5α-アンドロスト-1-エン-17β-カルボキサミドで、分子量は372.55です。
その構造式は次のとおりです。
項目 | 説明 |
化学名 | N-tert-ブチル-3-オキソ-4-アザ-5α-アンドロスト-1-エン-17β-カルボキサミド |
実験式 | C 23 H 36 N 2 O 2 |
分子量 | 372.55 |
形状 | 白色の結晶性粉末 |
融点 | 約250°C |
溶解性 | クロロホルムや低級アルコール溶媒に溶けやすい、水にはほとんど溶けない |
包含成分 | フィナステリド 1 mg, 乳糖一水和物、微結晶セルロース、アルファ化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、二酸化チタン、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ドキュセートナトリウム、黄色三二酸化鉄、および赤色二価鉄酸化物 |
フィナステリドの作用機序

フィナステリドの作用機序について解説します。
フィナステリドが体内に取り込まれると、以下の薬効作用が起きていると考えられています。
有効成分フィナステリドの特性

フィナステリドは男性型脱毛症に効果がありますが、頭皮に使用する外用薬であるミノキシジルを併用した場合の効果について、臨床試験のデータを以下にまとめます。
フィナステリドのみでは効果が不明瞭である頭皮環境の改善にミノキシジルが効果的であり、その併用によって脱毛症の効率的な改善につながることが示唆されています。
項目 | 内容 |
材料と方法 | 男性型脱毛ボランティア22人がフィナステリド1mgとミノキシジルをランダムに使用 |
結果 | ミノキシジルによる毛髪成長期の開始は、フィナステリドでは維持できなかった |
結論 | フィナステリドとミノキシジルの併用は、成長速度を増加させずに毛髪成長期を開始した |
まとめ

男性型脱毛症に効果を発揮する有効成分「フィナステリド」を解説しました。
フィナステリドを有効成分とするプロペシアなどの医薬品は保存方法にも注意が必要です。
容器をしっかりと密閉し、子供の手の届かない場所に保管してください。
過剰な熱や湿気を避け室温で保管することで、有効成分の劣化を防ぎましょう。
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