バリフは世界で2番目に開発されたレビトラのジェネリック医薬品で、他のED治療薬に比べて即効性を期待できる点が特徴です。

しかし、即効性が期待できる分だけ、作用時間が短いのではないかと心配に感じる方もいらっしゃるかもしれません

今回はバリフの作用時間や、効率的に服用するためのポイントについて解説します。

バリフの効果は1錠でどれくらい続く？

バリフを通販サイトなどで購入した方のなかには、効果がどれくらい続くか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

バリフは国内では認可されておらず、海外で製造されているため包装箱には英文の添付文書が同封されています。

バリフが体内に吸収されて体外へと排出されるまで

バリフには有効成分としてバルデナフィルが配合されており、製剤名をバルデナフィル塩酸塩錠と呼んでいます。

バルデナフィル塩酸塩錠としては先発医薬品のレビトラがよく知られていますが、国内では2022年を最後に販売を終了しました。

健康な成人男性に対して20mgのバルデナフィル錠を空腹時に短回投与したところ、次のようなデータが得られました。

	血中最大濃度	効果が最大になるまでの時間	効果が半減するまでの時間
レビトラ20mg	35.74±14.72	0.8±0.6	3.2±0.6
ジェネリック（バルデナフィル錠20mg）	35.54±16.84	0.7±0.6	3.3±0.8

レビトラもジェネリックのバルデナフィル錠も、およそ1時間から1時間半で効果がピークを迎え、およそ5時間ほどで効果が半減しました。

また、バルデナフィル錠の添付文書に記載されているグラフからは、有効成分がおよそ15時間で体外に排出されると分かります。

バリフもバルデナフィル錠の一種のため、実験に用いられたレビトラやバルデナフィル錠と同等の作用時間があると考えられます。

血中濃度と持続時間の関係とは？

バルデナフィルの血中濃度が最大になるのは服用後およそ1.5時間で、その後3時間から4時間で半減期を迎えます。

そのため、バリフをはじめとするバルデナフィル錠の作用は服用後5時間がもっとも強いと考えられます。

バリフの有効成分はおよそ15時間で体外へと排出されるため、用法・用量を守って服用すれば連日服用しても問題ありません。

バリフの服用で十分な効果が得られなくても、自分の判断で2錠を服用したり、用量を増やしたりするのはNGです。

用法・用量を無視してバリフを服用すると、思わぬ副作用を引き起こす可能性があります。

バリフは年齢や食事の影響を受ける？

せっかく個人輸入代行サイトなどからバリフを購入したのであれば、1錠で最大限の効果を得たいですよね。

そこで、バリフが年齢や食事の影響を受けるのかについて解説します。

バリフと年齢との関係

バリフと年齢との関係については、外国人を対象に行われたバルデナフィル錠の臨床試験が参考になります。

バルデナフィル錠の添付文書には、健康な非高齢男性（18歳〜45歳）と高齢男性（66歳〜78歳）に40mgのバルデナフィル錠を投与した試験結果が記載されています。

AUCおよびCmaxが高くなるということは、有効成分がそれだけ強く作用している訳ですが同時に副作用のリスクも増加するため注意が必要です。

バリフを服用する場合、65歳以上の方は5mgから服用を開始し、上限を10mgにする旨が記載されています。

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バリフと食事との関係

レビトラやバリフをはじめとするバルデナフィル錠に関しては、食事の影響を受けにくいことが分かっています。

標準的な食事を摂取した男性が20mgのバルデナフィル錠を服用したところ、空腹時と比べて作用時間に変化は見られませんでした。

ただし、脂質を多く含む食品を摂取したり、高カロリーの食事を終えた後にバルデナフィル錠を服用すると、効果を最大限に得られない可能性があるため注意が必要です

バリフの効果が長く続きすぎる場合

バルデナフィル錠の添付文書によると、服用した方の0.1%未満に持続性勃起症（プリアピズム）を引き起こす可能性があると記載されています。

発現率はそれほど高くありませんが、勃起状態があまりにも長く続くと細胞が壊死し、勃起機能に甚大な悪影響をおよぼします。

まとめ

ED治療薬のバリフには先発医薬品のレビトラと同じく、有効成分としてバルデナフィルが配合されています。

バルデナフィルは水に溶けやすく、その他のED治療薬に比べて即効性を期待できる点が特徴です。

副作用のリスクもそれほど高くなく、レビトラに比べて安価で購入できる点がメリットですが、国内では承認されていません。