トリキュラーの臨床試験結果を紹介!国内外の様々な結果について詳しく解説!
トリキュラーは避妊効果のある低用量ピルです。この記事では臨床試験結果からトリキュラーの効果・副作用に関して解説しています。
お薬通販部スタッフ[監修]

世界中で避妊薬として使用されているトリキュラーですが、実際にどの程度避妊効果があるのかご存知でしょうか?
また、副作用の発現率についても、把握されている方は少ないと思います。
この記事では、国内外で実施されたトリキュラーの臨床試験結果について、詳細にまとめています。
臨床試験の検査結果からトリキュラーの効果を確認すると、今まで以上に安心して使用できるようになりますよ。
目次
国内のトリキュラーの臨床試験結果について

日本国内で実施されたトリキュラーの臨床試験結果について、2例紹介します。
なお下記に該当する者は対象外としています。
臨床試験結果①
この臨床試験の目的は、レボノルゲストレルを配合したトリキュラー錠21をサンプルとし、その薬の有効性と安全性、有効性の検討です。
以下の通りの条件で試験を実施しています。
試験デザイン | 多施設オープン試験 |
対象 | 避妊を希望する女性(821例) |
主な登録基準 | 避妊を希望する女性 |
試験方法 | 月経出血第1日から投与を開始し、1日1錠を定められた順に従って21日間連続投与し、7日間の休薬の後、出血終了のいかんにかかわらず再び投与を開始し、以後同様に繰り返した後検査を実施。 |
結果 | ・服用忘れと思われる妊娠4例以外、全例に避妊効果が認められた ・副作用の発現は、821例中435例(53%)であり、副作用が観察された周期は全体の12.1%であった ・有用度は、738/796例(92.7%)であった。 |
臨床試験結果②
この臨床試験の目的は、トリキュラー錠28をサンプルとし、その薬の有効性と安全性、有効性の検討です。
以下の通りの条件で試験を実施しています。
試験デザイン | 多施設オープン試験 |
対象 | 避妊を希望する女性(82例) |
主な登録基準 | 避妊を希望する女性 |
試験方法 | 月経出血第1日から投与を開始し、1日1錠を定められた順に従って21日間連続投与し、最後の7日間はプラセボを7日間投与した。 出血終了のいかんにかかわらず、再び投与を開始し、以後同様に繰り返した。 29日目から次の錠剤を投与した。その後検査を実施。 |
結果 | ・避妊効果は、トリキュラーの投与期間が最長14個である。 ・投与期間が1周期未満を除く79例で評価されており、妊娠は1例も認められなかった。 ・副作用の発現は、例中82例中28例(34.1%)であり、副作用が観察された周期は全体の12.1%であった ・有用度について、極めて有用、及び有用と判定されたのは、76/79例であった |
国外でのトリキュラー臨床試験結果

乳がん及び子宮頸がんのリスク上昇
25カ国で実施された経口避妊薬剤服用者を対象に調査した結果、乳がんと診断される可能性が服用経験のない女性と比べて、1.24倍高くなる結果が報告されています。
良性肝腫瘍の発生リスク上昇
外国での疫学調査の結果、経口避妊薬剤の服用期間が長くなると良性腫瘍のリスクが上昇する結果が報告されています。(1〜3年の服用で1.3倍、3〜5年の服用で2.5倍となる)
コンタクトレンズの調整不良
経口避妊薬剤の服用によって、性ホルモンが角膜厚がに影響を与えることがあり、コンタクトレンズがうまく調整できなくなる事例が報告されています。
全身性エリテマトーデス(SLE)の悪化
経口避妊薬剤の服用によって、SLEが悪化したとの報告があります。
主に20〜30歳の女性に多いため、女性ホルモン(黄体ホルモン)の影響が考えられています。
まとめ

ここまで、国内外で実施されたトリキュラーの臨床試験結果についての詳細をまとめました。
臨床試験結果を把握することで、よりトリキュラーの避妊効果の高さやリスクについて気づけ、使用する際の参考になったかと思います。
必要に応じて検査を行い、服用しても良いか確認しましょう。
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