デキサメタゾンの効果とは?ステロイド薬としての働きと注意点を解説
デキサメタゾンは炎症を治療する医薬品に含まれる代表的な成分、および治療薬名として知られています。デキサメタゾンの効果や作用機序、起こり得る副作用などを解説します。

デキサメタゾンは炎症を治療する医薬品に含まれる代表的な成分、および治療薬名として知られています。
ステロイド製剤に分類され、高い抗炎症作用を持つ点が特徴です。
本記事ではデキサメタゾンの効果や作用機序、起こり得る副作用などを解説します。
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目次
デキサメタゾンとは?ステロイド薬としての特徴と作用機序

デキサメタゾンはステロイド製剤に含まれる代表的な成分の1つです。
はじめに、ステロイド薬としてのデキサメタゾンの特徴を解説します。
炎症や免疫反応を抑える!デキサメタゾンの基本効果
デキサメタゾンの基本的な効果は炎症を抑える点にあります。
外用薬は主に皮膚の炎症を抑える目的で用いられます。
内服薬はさまざまな疾患にともなう炎症を抑える際に効果的です。
プレドニゾロンなど他のステロイドとの違いを比較
デキサメタゾンとその他の代表的なステロイド製剤では効き目の強さが異なります。
| 作用時間 | 有効成分 | 抗炎症作用 | 電解質作用 | 対応量 |
| 短時間型 | ヒドロコルチゾン | 1 | 1 | 20mg |
| 中間型 | プレドニゾロン | 4 | 0.8 | 5mg |
| 長時間型 | デキサメタゾン | 25~30 | 0 | 0.5mg |
デキサメタゾンは作用時間が長く、下垂体や副腎皮質系の機能抑制が強い点が特徴です。
抗炎症だけじゃない!アレルギーや腫れにも効果を発揮
デキサメタゾンには抗炎症作用だけでなく、アレルギー反応を抑制したり、腫れを鎮めたりする作用もあります。
内服タイプのデキサメタゾン錠は皮膚疾患だけでなく、消化器疾患や血管疾患、リウマチ性弛緩、内分泌系疾患などさまざまな病気に対して効果を発揮します。
剤形別に見るデキサメタゾンの効果と使い分け

デキサメタゾンは大きく外用薬と内服薬の2つのタイプに分類されます。
ここでは、剤形別のデキサメタゾンの使い分けや注意点を解説します。
皮膚炎・湿疹に!デキサメタゾン軟膏・クリームの特徴
デキサメタゾン外用薬は主に皮膚炎や湿疹を改善する目的で用いられます。
外用薬には以下のタイプがあるため、使用する場所により使い分けるとよいでしょう。
| 種類 | 使用感 | 推奨部位 |
| 軟膏 | ややべたつきがある | 頭皮以外のどこでも |
| クリーム | 軟膏より刺激性が強い | カサカサした患部 |
| ローション | サラサラした使用感 | 頭皮 |
口内炎や歯肉炎に使われる口腔用軟膏タイプ
口内炎や歯肉炎に対しては、口腔用軟膏タイプのデキサメタゾンを用いるのが一般的です。
塗布後およそ30分は飲食を控える必要があり、就寝前にうがいをしてから使用するのがおすすめです。
注射・内服タイプの効果と服用時の注意点
注射や内服タイプのデキサメタゾンは、外用薬に比べて高い効果を発揮します。
ただし、その分だけ副作用のリスクが高いため、事前に起こり得る副作用について知っておく必要があります。
デキサメタゾンの副作用と注意点!自己判断使用は危険

デキサメタゾンに限らず、化学的に製造された医薬品は副作用のリスクをともないます。
ここでは、外用薬と内服薬に分け、デキサメタゾンの副作用を解説します。
皮膚の薄化・赤みなど外用による副作用リスク
デキサメタゾン外用薬の主な副作用は以下のとおりです。
| 分類 | 頻度不明 |
| 皮膚の感染症 | カンジダ症・白癬などの真菌症、伝染性膿痂疹・毛のう炎などの細菌感染症 |
| その他の皮膚症状 | ざ瘡様発疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、ステロイド皮膚 |
| 過敏症 | 刺激感、熱感、接触性皮膚炎 |
| 下垂体・副腎皮質系機能 | 下垂体・副腎皮質系機能の抑制 |
| 眼 | 後のう白内障、緑内障 |
内服・注射で起こる全身性副作用に注意
デキサメタゾン内服薬および注射薬を使用した場合、以下の全身性副作用を起こす可能性があります。
| 分類 | 頻度不明 |
| 内分泌 | 月経異常 |
| 消化器 | 下痢、悪心・嘔吐、胃痛など |
| 精神神経系 | 不眠、頭痛、めまいなど |
| 筋・骨格 | 筋肉痛、関節痛、関節腫脹 |
| 脂質・蛋白質代謝 | 満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡 |
| 体液・電解質 | 浮腫、血圧上昇、低カリウム性アルカローシスなど |
| 目 | 中心性漿液性網脈絡膜症などによる網膜障害、眼球突出 |
| 血液 | 白血球増多、好中球減少症、血小板減少症など |
| 皮膚 | ざ瘡、多毛、脱毛など |
| 過敏症 | 発疹 |
| その他 | 発熱、疲労感、ステロイド腎症など |
安全に使うための医師・薬剤師への相談ポイント
デキサメタゾンに限らず、ステロイド製剤を使用する際は、医師・薬剤師に既往歴を知らせることが大切です。
また、何らかの医薬品の使用でアレルギーを起こした経験がある方も、医師・薬剤師に相談するとよいでしょう。
まとめ

デキサメタゾンは長時間型のステロイド製剤で、プレドニゾロンなどに比べると高い効果を発揮します。
ただし、効果が高い分だけ副作用のリスクも増すため、用法用量を守って使用する必要があります。
今回の記事を参考にデキサメタゾンを正しく使用し、不調の改善にお役立てください。
デキサメタゾンの効果に関するQ&A

デキサメタゾンの効果について、以下の質問が多く寄せられています。
デキサメタゾンにはどんな効果がありますか?
デキサメタゾンの主な効果は炎症を鎮めることです。
内服薬はさまざまな病気にともなう炎症を鎮める際に効果的です。
デキサメタゾンの効果はどれくらいであらわれますか?
デキサメタゾン外用薬は、塗布しておよそ1〜2時間で効果が出はじめます。
デキサメタゾン内服薬の効果は、服用後およそ60〜90分で効果が出はじめます。
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