ピルを飲み忘れてしまった場合、「避妊効果は大丈夫だろうか」と不安になることはありませんか？

誰でも一度は薬の服用時間を忘れてしまうものです。

特にピルは、避妊を目的に服用している方も多いため、少しの遅れや飲み忘れでもリスクが気になりますよね。

本記事では、「ピルの飲み忘れは何時間までなら問題ないのか」という疑問に対し、避妊効果への影響や、万が一のときの確実な対処法を解説します。

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ピル飲み忘れ時に避妊効果が続く時間と正しい判断目安を解説

ピルを毎日決まった時間に服用し続ける理由は、体内のホルモンバランスを安定させ、より効果を発揮させるためです。

そのため、「飲み忘れてしまったけれど、避妊効果は大丈夫？」と不安になる方も少なくありません。

また、低用量ピルと中用量ピルでは、飲み忘れ時の対応や影響が異なるため、正しい知識を持っておくことが重要です。

低用量ピルの飲み忘れは何時間まで許容範囲か

うっかり低用量ピルを飲み忘れに気づいてしまうかもしれません。

低用量ピルは12時間以内の遅れであれば誤差の範囲内とされ、避妊効果への大きな影響は少ないといわれています。

ただし、飲み忘れに気づいたタイミングによっては、注意が必要です。

例えば、12時間を超えて24時間以内の場合でも、すぐに飲めば避妊効果の低下は最小限に抑えられる可能性があります。

しかし、48時間以上経過してしまった場合は、避妊効果が大きく低下している恐れがあります。

中用量ピルの場合は対応時間が異なる？

中用量ピルは、緊急避妊薬として処方されることもありますが、主に月経困難症や月経移動の治療を目的として処方される薬です。

このピルは1日1回、24時間ごとに1錠を服用するのが基本です。

もし、服用を忘れた場合は、気付いた時点ですぐに飲むようにしましょう。

ただし、2日以上連続で飲み忘れた場合は、薬の効果が十分に得られず、予定外に月経が始まってしまう可能性があります。

避妊失敗が不安ならアフターピルの検討も選択肢に

ピルの飲み忘れで、「避妊がうまくできていないのでは」と不安に感じる人もいるでしょう。

そのような事態であれば、アフターピル（緊急避妊薬）を検討することも選択のひとつです。

ここでは、お薬通販部で購入できるアフターピルの種類や特徴をご紹介します。

商品名	アイピル	マドンナ	ナイピル
商品画像
効果や特徴	・日本国内で処方されているノルレボ錠のジェネリック医薬品 ・性行為後72時間以内に服用で避妊効果	・体を生理時と同じ状態に促す ・性行為後24時間以内に服用が最も避妊効果が高い	・性交後72時間以内に服用で85%の確率で避妊効果
有効成分	レボノルゲストレル	レボノルゲストレル	レボノルゲストレル
副作用	・悪心 ・めまい・倦怠感 ・下腹部痛 ・頭痛・嘔吐など	・不正子宮出血 ・頭痛 ・悪心 ・傾眠倦怠感など	・不正子宮出血 ・頭痛 ・悪心など
価格	1箱：1,208円～	1箱：945円～	1箱：2,384円～
商品詳細	商品詳細	商品詳細	商品詳細

アフターピルは、性行為後できるだけ早く服用することで、避妊効果が高まりやすくなります。

また、薬の種類によっては、1箱に1錠のみから4錠と形態はさまざまです。

飲み忘れに気づいた時間帯別の避妊対応と正しい対処手順を解説

ピルの飲み忘れに気づいたら、できるだけ早く服用することが重要です。

ただし、気づいたタイミングによっては、避妊効果が一時的に低下している可能性もあります。

また、次回の服用時間が近い場合、服用して問題ないか不安になりますよね。

ここでは、飲み忘れに気づいた時間帯ごとに、正しい対処手順と避妊に関する注意点を解説します。

6時間以内ならすぐ飲めば問題ないって本当？

ピルの飲み忘れに気づいたタイミングが6時間以内であれば、すぐに服用し、その後は、通常どおり服用を続けて問題ありません。

例えば、毎朝7時に1錠服用している場合、同日の13時に気づいて飲んでも誤差の範囲内とされています。

慌てずに、気づいた時点で速やかに服用しましょう。

また、服用時間によっては、日付をまたぐことで1日2回服用する形になることもありますが、その場合でも次回からは通常どおりの時間で服用すれば大丈夫です。

12時間以上経過したときの対処法と注意点

ピルを12時間以上飲み忘れてしまった場合も、冷静に以下の対処法を実践しましょう。

飲み忘れに気づいたタイミングが、次回の服用時間と近くなるかもしれません。

そのような場合は、間隔が短くなっても問題はないため、次の服用分も、いつも通り決まった時間に飲み続けましょう。

1日以内の飲み忘れであれば、避妊効果への影響は比較的少ないとされていますが、効果がやや落ちている可能性は否定できません。

翌日に気づいたときの判断と避妊効果の影響

翌日になってピルの飲み忘れに気づいた場合は、前日の飲み忘れ分と当日分を一緒に服用するのが基本です。

1日程度の飲み忘れであれば、避妊効果は比較的保たれているとされています。

ただし、服用期間中に何度も飲み忘れがある場合や、休薬期間の前後で飲み忘れた場合は、ホルモンバランスが乱れ、避妊効果が下がっている可能性があります。

緊急避妊薬の一つであり、性行為後72時間以内に服用することで高い避妊効果が見込めます。卵子の排卵を防ぎ、受精する確率を低下させます。 1箱：945円～

性行為後に服用して妊娠を阻止する緊急避妊薬です。性行為後72時間以内に服用することで卵子の排卵を防ぎ、受精する確率を低下させるため、高い避妊効果が見込めます。 1箱：2,384円～

エラはアブディ・イブラヒムが製造販売している、避妊薬です。エラは性行為後120時間（5日間）以内に服用することで、妊娠を阻止する緊急の避妊薬です。 1箱：4,840円～

アイピルは、Piramal Healthcareが開発した緊急避妊薬です。性交後72時間以内に服用することで避妊効果を発揮します。 1箱：1,208円～

飲み忘れ後の不正出血や生理異常がある場合の見分け方

ピルの飲み忘れ後に、不正出血が起こったり、生理周期が乱れたりすることがあります。

これは、ピルがホルモンバランスを調整する働きをもつ薬であるため、飲み忘れによってホルモンバランスが崩れ、子宮内膜が不安定になることが原因です。

その結果、不正出血が起こる場合もあり、「生理なのかそれとも不正出血なのか」判断が難しいと感じる方もいるでしょう。

飲み忘れ後に生理が来た場合の避妊成功率は？

低用量ピルを正しく服用した場合の避妊成功率は、約99.7%と非常に高いとされています。

しかし、服用期間中に複数回の飲み忘れがあると、その避妊効果は徐々に低下してしまいます。

もし、飲み忘れの後に生理のような出血が起こった場合は、使用中のシートを中止し、新しいシートでの服用を開始する必要があります。

このとき、新たに服用を始めてから7日間は避妊効果が安定しないため注意が必要です。

不正出血と生理の違いを見分けるチェック法

不正出血と生理は症状が似ているため、どちらか判断がつかず不安になることもあるかもしれません。

しかし、それぞれの原因や出血の特徴には違いがあるため、以下のチェックポイントを参考にすることで、見分ける手がかりになります。

	不正出血	生理
原因	ストレスや体調不良によるホルモンバランスの乱れ	休薬期間中のホルモン低下による自然な生理現象
発生時期	ホルモンバランスの乱れやピルの飲み忘れの直後	ピルシート終了後や休薬期間中
日数	数日から数週間	3～7日程度
出血時の色や状態	鮮血～茶色・黒っぽい、粘度あり	鮮血または茶色、サラッとしている
出血量	少量がダラダラ続く	一定の期間、まとまった量の出血がある

ピルを正しく服用していても、ホルモンバランスの影響で不正出血が起こることがあります。

不安なときは記録と状況を整理して確認を

ピルの飲み忘れが心配な場合は、日々の服用状況を記録しておくことが大切です。

記録方法には、カレンダーに記入するといったアナログな方法のほか、服薬管理アプリを活用するという便利な手段もあります。

服薬管理アプリでは、服用時間に合わせて通知機能でリマインドしてくれるほか、服用の記録や体調の変化をメモできる機能も備わっているものがあるなど自分に適したものを選ぶとよいでしょう。

まとめ

ピルの飲み忘れによる時間帯別のリスクや対処法、飲み忘れ後の不正出血の見分け方など解説しました。

毎日注意していても、ピルの飲み忘れは誰にでも起こり得るものです。

万が一飲み忘れてしまっても、1日程度であれば焦らず、気づいた時点ですぐに服用することが大切です。

ただし、避妊効果が一時的に低下している可能性もあるため、コンドームなどの避妊具を併用することで、より確実な避妊が期待できます。