シルデナフィルの危険な飲み合わせ!併用禁止薬と飲んでしまったときの対処法を解説!
お薬通販部スタッフ[監修]
併用禁忌薬とは文字通り、シルデナフィルを含むED薬と別の医薬品との併用禁止を意味します。
もし併用した場合、重篤な副作用を引き起こす原因になることを忘れてはなりません。
以下ではシルデナフィルの併用禁忌薬について解説していきます。
目次
シルデナフィルの併用禁忌薬とは
降圧作用のある薬剤
硝酸剤及びNO供与剤 | ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等 |
臨床症状・措置方法 | 併用により、降圧作用を増強することがある |
機序・危険因子 | NO(一酸化窒素)はcGMP(環状グアノシン一リン酸)の産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。 |
QT延長作用(心拍数を遅くする)のある薬剤
アミオダロン塩酸塩 | (アンカロン)(経口剤) |
臨床症状・措置方法 | アミオダロン塩酸塩によるQTc延長作用が増強するおそれがある。 ※シルデナフィルとの併用によって、収縮期血圧が90mmHg以下、30mmHg以上の下降をした場合、心原性ショックを起こし、湿疹や突然死の可能性があります。 |
機序・危険因子 | 機序不明。 類薬とアミオダロン塩酸塩の併用により、QTc延長があらわれるおそれがあるとの報告がある。 |
症候性低血圧の薬剤
sGC刺激 | リオシグアト(アデムパス) |
臨床症状・措置方法 | 併用により、症候性低血圧※を起こすことがある。 ※症候性低血圧は、激しいめまいや失神の原因となります。 |
機序・危険因子 | リオシグアト投与によりcGMP濃度が増加し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することから、両剤の併用によりcGMPの細胞内濃度が増大し、全身血圧に相加的な影響を及ぼすおそれがある。 |
臨床試験における死亡例
合併症患者、複数の薬、硝酸塩薬を服用しているケースなどで死亡例
シルデナフィルの使用は、血圧が急激に低下する可能性があるため、有機硝酸塩を服用している男性には禁忌です。
市販後の報告と調査により、心臓病の病歴がある男性、硝酸塩薬を服用している男性、運動不足により体調不良の男性におけるシルデナフィルの使用により少なくとも39人が死亡したことが明らかになっています。
重篤な副作用や死亡を経験した男性の多くは、さまざまな合併症を患っており、複数の薬を服用していたとの報告がされています。
そのほかシルデナフィルの使用を避けたい人
使用禁忌薬との併用以外でも、シルデナフィルの使用そのものを避けたほうが良い方は以下の通りです。
過剰症が出た人
以前ED薬を使用した際に過剰症が出た人は、かゆみ・そう痒・発疹などの副作用を引き起こす可能性があるため、服用は避けましょう。
心血管系障害がある人
性行為による心拍数や血圧、心筋酸素消費量が増加する可能性があり、中等度から重度の心血管系障害がある方はED治療薬の使用は危険です。
重度の肝機能障害がある人
重度の肝機能障害がある患者が服用した場合、薬効の半減期が健常者の2倍遅くなったとの報告があり、薬効の持続による副作用が大きなリスクとなるため、使用は避けるべきです。
脳梗塞・脳出血・心筋梗塞の経験がある人
過去6ヶ月間の間に、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞があった場合、身体への負担が大きくなるためシルデナフィルの使用は禁忌となります。
ベリシグアトとシルデナフィルの同時投与の安全性と忍容性
「ベリシグアトとシルデナフィルの併用はOK」
ベリシグアトは、心不全患者の治療薬として承認されています。
この研究では、ベリシグアトで治療を受けた人にシルデナフィルが安全に使用できるかどうか調査では、32人の健康な白人男性ボランティアがベリシグアット 10 mg またはプラセボを16日間投与され、両群とも、13~15日目にシルデナフィル(25mg、50mg、100mg)を単回投与されました。
シルデナフィルとベリシグアト10 mgの単回投与の併用は忍容性が良好で、副作用は軽度または中程度であり、血圧への影響は最小という結果がでています。
このことからこれらの薬物を一緒に投与しても、吸収、分布、排出には問題がないと結論付けられています。
まとめ
併用禁忌薬とシルデナフィルを併用してしまった場合、それに気が付いた時点で医師に相談したほうが良いでしょう。
禁忌薬については失神や意識障害といった重篤な副作用が出る可能性が高く、それらの症状が出てからでは手遅れになってしまうためです。
併用禁忌薬には十分にご注意ください。
病院やクリニックでのED治療薬の処方に抵抗がある場合は、ぜひお薬通販部をご利用ください。
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