背中ニキビの発症には、さまざまな要因が関与しているケースがあります。
症状によっては市販薬の使用で済む場合もあれば、皮膚科での診察が必要なケースもあります。
この記事では、ニキビの原因や市販薬の選び方、対策法などをご紹介します。

男性の背中ニキビがひどくなる主な原因を徹底解説

男性の背中ニキビを引き起こす主な要因は以下のとおりです。

それぞれ見ていきましょう。

皮脂の過剰分泌や汗による毛穴詰まり

ニキビは、通常、皮脂分泌が多い状態と毛穴の出口の詰まりによって引き起こされます。
背中は皮脂の分泌が多い部位です。
皮脂により毛穴の出口が詰まるとニキビの原因菌が増殖しやすくなり、炎症をきたすとニキビにつながる可能性があります。
さらに、汗をかくと毛穴が詰まりやすくなり、背中のニキビを悪化させると考えられています。

衣類や寝具による刺激が悪化の要因に

衣類や寝具によって背中ニキビが悪化する可能性があります。
通気性が悪い衣類を着ていたり、肌に合わない素材の寝具などを使用していたりすると、摩擦によってニキビを悪化させるケースも考えられます。

皮膚科で相談すべきタイミングは？

赤いニキビや黄色いニキビでは、炎症によって痛みを感じる場合があります。

痛みの症状が持続している場合は、皮膚科を受診するとよいでしょう。

また、ニキビが繰り返しできる場合や色素沈着、ニキビ跡ができないか不安な場合、市販薬を使用していても症状が改善しない場合も、皮膚科を受診してください。

市販薬で治すための効果と成分、選び方まで詳しく紹介

軽度の背中ニキビでは、市販薬の使用により症状の改善が期待される場合もあります。
ここでは、市販薬のタイプと選び方、効果的な使い方についてご説明します。

市販薬のタイプと成分別の違いを解説

ニキビの主な市販薬のタイプについて、主な効果と成分を以下にまとめました。

期待できる効果	主な成分
炎症の抑制	・イブプロフェンピコノール ・アラントイン
殺菌作用	・イソプロピルメチルフェノール ・サリチル酸

炎症の抑制にアプローチするお薬は、赤みをともなったニキビに対して、殺菌作用をもつお薬は、背中ニキビの原因菌に効果が期待できます。

スプレー・ジェルなど剤形の特徴と選び方

主なニキビ薬のタイプは、以下のとおりです。

代表的な市販薬のタイプ	主な用途
スプレー型	背中に広く存在しているニキビ
ジェル、ローション型	点在しているニキビ

ニキビの状態や範囲などを考慮して、使いやすいお薬を選ぶとよいでしょう。

薬剤師が教える効果的な使い方のポイント

ニキビ薬は、入浴後の清潔な状態で使用することが重要です。

肌の乾燥や食生活の乱れ、睡眠不足などはニキビの原因となり、十分な効果が得られない可能性も考えられます。
日頃から保湿による肌のケアや規則正しい生活習慣に取り組むことをおすすめします。

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背中ニキビを防ぐ生活習慣とスキンケアの基本を紹介

日頃の生活習慣やスキンケアは、背中ニキビの予防につながります。
主な対策は以下のとおりです。

一つずつ見ていきましょう。

汗や皮脂をこまめに拭き清潔を保つ

汗や皮脂は毛穴を塞ぎ、ニキビの原因になります。
運動や外出などで汗をかいた後は、シャワーや濡れタオル、汗ふきシートなどを利用して背中を清潔に保ちましょう。

肌が傷つかないように、擦らずにやさしく拭き取ることも重要です。

背中専用の保湿剤で乾燥を防ごう

皮脂は乾燥や摩擦から肌を守る作用があるため、肌が乾燥すると皮脂の過剰分泌を招き、ニキビができやすくなる可能性があります。
皮脂の過剰分泌を防ぐために、乾燥している場合は保湿剤を使いましょう。

シャンプーやボディソープの見直しも重要

ボディソープの洗浄力による肌の乾燥や洗い残しは、背中ニキビを招く場合があります。
背中に流れたシャンプーが肌にとどまると、刺激となりニキビの原因となるケースも考えられます。
刺激の少ない製品への変更や、シャンプーの泡が背中にとどまらないように十分にすすぐことで、背中ニキビの予防につながるでしょう。

まとめ

男性の背中ニキビの原因としては、皮脂の過剰分泌や汗による毛穴詰まり、衣類や寝具による刺激などが挙げられます。

肌を清潔に保つことや、保湿剤により乾燥の予防、シャンプーやボディソープの見直しなどは背中ニキビの予防が期待できます。
日頃からスキンケアに取り組みましょう。