トラセミドとはどんな有効成分?特徴や作用の仕組みをわかりやすく解説!
「トラセミド」は心性・腎性・肝性等が原因の浮腫に効果を発揮する、代表的な有効成分です。こちらのコラムでは有効成分「トラセミド」について、特徴や作用の仕組みを詳細にお伝えします。
お薬通販部スタッフ[監修]

心性・腎性・肝性等の浮腫の予防や改善に効果を発揮する有効成分「トラセミド」は、お薬通販部にて5mg/10mgの購入が可能になっています。
本記事ではトラセミドがどのような有効成分なのか、特徴や効果、その仕組みについて詳しく解説します。
むくみを解消し、軽やかな体調を取り戻したい方はぜひ、有効成分トラセミドの基礎知識を参考に、改善や予防に役立てていきましょう。
目次
有効成分「トラセミド」について

有効成分「トラセミド」は、むくみの予防や改善、血圧の安定など幅広い症状に効果を発揮する、「ループ利尿剤」のひとつです。
ここでは有効成分・トラセミドについて、作用の仕組みや適応している症状を詳しく見ていきましょう。
トラセミドとはどんな有効成分?
トラセミドは、心性・腎性・肝性等浮腫を改善・予防する、代表的な利尿剤です。
有効成分・トラセミドは、浮腫の原因となる余分な水分や塩分を、利尿作用を促すことで排出し、症状改善にアプローチします。
トラセミドはさらに、同じような特徴のある利尿剤「フロセミド」に比べ、10~30倍の利尿効果、浮腫の抑制効果が10倍と言われています。
上記のような特徴や効果から見ても、トラセミドは深刻な浮腫や高血圧などに悩む方に適した有効成分と言えるでしょう。
トラセミドの作用の仕組み
トラセミドが心性・腎性・肝性等が原因の浮腫に効果を発揮するのは、以下のような作用の仕組みが関係しています。
トラセミドは上記のような作用から、利尿を促したり血液量のバランスを整え浮腫の改善・予防に働きかけます。
有効成分「トラセミド」の適応症状

続いては、有効成分「トラセミド」の効果がさらに把握できる、適応症状と効果の仕組みを詳しく解説します。
心性浮腫
心性浮腫は血液循環を担う心臓のポンプ作用が低下し、余分な水分が溜まり心臓に負担をかけて生じる疾患のことを言います。
トラセミドは体内に溜まった余分な水分・塩分を排出することで心臓への負担を減らし、ポンプ作用の正常化に働きかけます。
腎性浮腫
腎性浮腫は腎臓の余分な水分・塩分を排出する機能が低下して起こる疾患のことを言います。
トラセミドは尿量を増やすことで腎臓に作用し、余分な塩分や水分の吸収を抑えながら浮腫の症状緩和・予防に効果を発揮します。
肝性浮腫
肝性浮腫は肝硬変や肝炎が一因となり、肝臓の機能が低下することで生じる疾患のことを言います。
トラセミドは体内に蓄積した余分な水分・塩分を取り除くことで肝臓への負担を軽減し、浮腫の改善に効果を発揮します。
トラセミドの有効性について

トラセミドの効果は、臨床成績の結果を見ても優れていることが明らかになっています。
国内第Ⅲ相試験による、トラセミドの症状別に見る有効性を以下にまとめてみました。
疾患名 | トラセミドによる、中等度改善以上の全般的な改善率 |
心性浮腫 | 28例中21例・75.0% |
腎性浮腫 | 46例中35例・76.1% |
肝性浮腫 | 37例中26例・70.3% |
その他 | 4例中3例・75.0% |
合計 | 115例中85例・73.9% |
まとめ

トラセミドは数ある利尿剤の中でも、優れた効果を発揮する有効成分です。
心性・腎性・肝性等が原因の浮腫に悩んでしまった際は、本記事を参考に有効成分・トラセミドを正しく使用し、早期の改善・予防に役立てていきましょう。
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