HIVの初期症状は?HIV感染症・エイズ発症の特徴と予防や治療方法は?

自分の周りの人にHIVウイルスを移してしまわないように、HIVの初期症状がどんなものかを知ることは重要です。こちらの記事では、HIVとエイズの違いや初期症状を解説し、エイズ発症の特徴や予防・治療方法についても分かりやすく紹介しています。

お薬通販部スタッフ[監修]

HIVの初期症状は?HIV感染症・エイズ発症の特徴と予防や治療方法は?

HIVとエイズの違いをご存知ですか?誤解されている方が多いのですが、「HIV=エイズ」ではありません。

HIV(Human Immunodeficiency Virus)とは、ヒト免疫不全ウイルスといってウイルスの名前を指しています。

一方のエイズ(AIDS)はHIV感染によって体内の免疫力が低下し、その後指定されている23の疾患(エイズ指標疾患)のうち1つでも発症すると、エイズと診断されることです。

ですからHIVに感染したからといって、「エイズになった(エイズ発症)」ということではないので、安心してくださいね。

そしてHIVウイルスに感染すると免疫不全状態を引き起こし、健康体であれば感染しないような病原体に感染してしまい、さまざまな感染症や合併症(エイズ指標疾患)を起こしてしまいます。

しかしエイズ発症を予防したり、遅らせたりするためにも、HIV感染の早期発見と早期治療が重要になってきます。

ではエイズの原因となるHIVに感染すると、どんな症状が出るのか気になりませんか。

そこでここではHIV感染を早期発見するために、HIVの初期症状がどんなものか、そしてエイズ発症の特徴や予防、治療方法なども解説していきます。

HIV感染の疑いや心配がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。



HIVの初期症状は高熱が出る?発疹などの特徴はある?

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HIVに感染してから2〜6週間の急性期には、初期症状として男性女性とも主に次のような症状が50〜90%の割合で出るといわれています。

  • 発熱
  • リンパの腫れ
  • 咽頭炎
  • 口内炎
  • 皮疹(ひしん)・発疹
  • 筋肉痛
  • だるさ
  • 頭痛
  • 慢性的な下痢

このようにHIVの初期症状は、一見すると普通の風邪のような症状が出ることが特徴です。

またHIVは性行為によって感染する確率が高い性感染症の1つですが、他の性感染症(性病)のように性器やおりもの(女性の場合)に異常が見られないことも、特徴といえるでしょう。



HIVの初期症状は喉の痛みがある?

先述した通り、HIVの初期症状には咽頭痛やリンパの腫れといったように、喉に痛みや不快感が出ることがあります。

また発熱やだるさ、頭痛といった症状も出ますが、これらもインフルエンザや風邪の症状と変わらないものばかりです。

このようにHIV特有の症状が出ないことから、HIVに感染しても「単なる体調不良」と勘違いしてしまい、HIV感染を見逃してしまうケースがあります。

HIV初期症状には個人差もあることから、少しでもHIV感染の疑いがある場合は、HIV検査を受けて早期治療することが重要です。



HIVは抗生物質が効かない?

結論からいうと、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に抗生物質は効果がありません。

なぜなら抗生物質は細菌感染症のみに効果があり、HIVといったウイルス感染症には有効でないからです。

細菌は生物として生きて増殖するので、生存・増殖を抑える抗生物質が効きますが、ウイルスは生物というよりも物質に近いため抗生物質に効果を期待できません。

ウイルスと細菌には、下記のような違いがあります。

【ウイルス】【細菌】
遺伝子遺伝子(DNA・RNA)がある遺伝子(DNA)がある
増殖の仕方自律増殖ができない適切な環境・栄養・水があれば自律増殖が可能
有効な薬剤抗ウイルス薬や中和抗体薬など抗生物質など

HIVはウイルス感染症であるため、治療には抗HIV薬が使用されます。

抗HIV薬で治療することで、ウイルスの増殖を抑えて免疫機能を維持し、エイズ発症までの時間を遅らせる効果があるのです。

このように、免疫機能を保ちエイズ発症を少しでも遅らせるためには、HIV感染の早期発見と、適切な治療薬による早期治療が重要だといえるでしょう。





HIVの初期症状の体験談

ここからは、実際にHIVに感染した方の体験談をいくつか紹介します。

X(旧twitter)では、実際にHIV感染の初期症状について話されている方がいますので、参考に見ていきましょう。

僕の場合は40℃以上の高熱が1週間、身体中に湿疹と扁桃腺の腫れでした。 普段風邪もひかない、すぐ治る体質だったので感染は察していました。 でも「気のせいだ」と言い聞かせながら5年以上、検査に行けませんでした。 そのまま放置していた方がよっぽど怖いのに。

初期症状の経験を思い浮かべると、熱下がらずに、免疫落ちて、食べられなくなるし、痩せるし、髪の毛抜けるし、発疹出るし、けっこうきっついウィルスなんだと思う。

発熱中だったから、まずはコロナPCR検査受けて、陰性を確認してからの受診。 厳密に言うとHIV陽性確定してなかったけれど「初期症状からほぼ確実ですね」との診断でした。

上記のように、やはり発熱・発疹・扁桃腺の腫れといった、風邪と同じような症状がHIV感染の初期症状として見られることが多いようです。

中には、髪の毛が抜けたり痩せたりするケースもあるようですが、普通の体調不良の時と変わらない症状だと、HIVに感染していると気づくのは難しいかもしれませんね。

しかし「もしかしたら」という疑いがある場合には、早期発見が大切ですので、HIV検査を受けるようにしましょう。



エイズの抗体検査の信頼性は?血液を調べて分かる事

エイズの抗体検査の信頼性は?血液を調べて分かる事の見出し画像

HIV感染の診断として、HIV抗体検査がおこなわれていますが、この検査は感度99.7%および特異度99.9%ともっとも高い信頼性のある検査方法です。

このHIV抗体検査では、血液中にHIVに対する抗体の存在を調べることで、HIV感染しているか確認できます。

しかし感染してから6週間ほどの期間は、HIV抗体検査を受けても陰性となってしまう「ウインドウ期間」があるため、注意が必要です。

しかし最近はウインドウ期間短縮のために、抗体+抗原によって検査する第4世代のスクリーニングキットが用いられるようになっていますが、高確率で偽陽性が生じるため、もう一度検査をする必要があります。





HIVに感染する確率は?男女の違いは?

HIVの感染源として考えられるのは、精液・膣分泌液・血液・母乳などで、その主な感染経路は、以下の3つになります。

  • 性行為による感染
  • 血液を介した感染
  • 母子感染

あくまでも目安になりますが、HIVに感染する確率はコンドーム未使用での挿入による性行為(膣性交・アナルセックス)を行った場合、感染確率は0.1〜1%くらいだと考えられています。


また次のようなHIV感染確率の報告があがっていますので、参考にしてください。

【感染ケース】【感染確率】
輸血90%
注射針の使い回し0.67%
アナルセックス(受け入れ側)0.5%
アナルセックス(挿入側)0.067%
膣のセックス(男性)0.05%
膣のセックス(女性)0.1%
男性同士のフェラチオ(受け入れ側)0.01%
男性同士のフェラチオ(挿入側)0.005%
医療従事者の針刺し事故0.3%

他の性感染症(梅毒・淋病・クラミジアなど)に感染している状態で性行為をすると、粘膜に炎症を起こしやすくなり、感染の確率が数倍増加する危険性があるため注意が必要です。

そして、日本の2022年新規HIV感染者は632名で、内訳は男性609名、女性23名でした。

この結果からも、男性の感染者数が女性と比べて非常に多いことが分かります。

また男性同士の性行為による感染が一般的であり、HIV感染のリスクを高めていると考えられています。





無症候期(無症候性キャリア)

HIV感染からエイズ(AIDS)を発症するまでには、「急性感染期」「無症候期」「発病期」の3段階に分けられます。

急性感染期で発熱等の初期症状を過ぎて症状が回復し、エイズを発症するまでの間を無症候期と呼びます。

個人差はありますが、5年〜10年ほど無症状の状態が続き、この間も体内ではHIVウイルスが増殖を繰り返しているのです。

このように、何も症状がない状態の感染者のことを無症候性キャリアと呼びます。

HIVの初期症状で感染に気づかずに無症候期に入ってしまうと、長期間これといった症状も出ないため、HIV検査を受けない限り自分が感染していると分からないまま過ごしてしまうのが、HIV感染の怖いところですね。



HIVの初期症状はいつ出る?

HIVの初期症状は、感染後2〜4週間の急性感染期に出るといわれています。

先述したように、HIV感染の初期症状は発熱・咽頭炎・頭痛・筋肉痛・だるさ、などのように普通の風邪のような症状であることが特徴的です。

そしてこれらの症状は数日〜10週間ほどで軽くなり、約5〜10年も続く無症候期に入ってしまうため、HIV感染したことに気付きにくくなります。

HIVの初期症状は、HIV感染症特有のものではないことから、見逃されてしまうケースが多く、早期発見が難しくなってしまうのです。





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AIDSが発症したら?性行為はできない?感染経路に注意

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もしAIDS(エイズ)を発症しても、一昔前のように「エイズ=死」といった病気ではなくっており、効果を期待できる薬剤が開発されていますので安心してくださいね。

しかしAIDSはHIV感染症の最終段階であって、体内の免疫機能がかなり低下している状態で、さまざまな感染症に罹患する可能性が高まっています。

現在は、AIDSの治療薬として有効な抗レトロウイルス療法(ARV)が用いられ、HIVウイルス量を制御し、感染伝播を防ぐことが可能です。

この抗レトロウイルス療法によって免疫機能を維持することもできるため、AIDS発症前と同様の生活が遅れるようになりました。

またAIDSを発症しても、適切な治療を受けることで性行為を制限する必要はありませんが、コンドームなどを使用して感染予防することが重要です。

それでも性行為中に精液・膣分泌液・血液が、口内や膣、直腸(アナルセックスの場合)などの粘膜に付着すると感染の原因となってしまいます。

こういった危険性を避けるためにも、性行為の際は初めから終わりまでコンドームを使用することが効果的です。

そしてAIDSの感染経路は、先にもお話ししたように性行為による感染が一番多く、その他には血液を介した感染や母子感染があげられます。

また普通の生活では、性行為以外で感染するのは極めて低いのが現状で、下記のようなケースで感染することはありませんので、過度に心配する必要はありません。


  • 唾液・尿・咳・くしゃみ・汗・涙
  • 食器の共用や回し飲み
  • 風呂・プール
  • 美容院・理容院

このように学校生活や職場でも感染する可能性はほとんどないため、もし身近にHIV感染した人がいる場合には、誤解がないように普段通り接することも大切ですね。





いきなりエイズとは

いきなりエイズとは、HIV感染に気がつかないままエイズを発症してしまうことです。

厚生労働省が発表した、「いきなりエイズ率」の年次推移を見てみると、いきなりエイズ率は30%前後で横ばいで推移しているものの、減少傾向にはなっていません。

こうした結果からも、なかなかHIV感染の早期発見に至らず、気がついたらエイズだったというケースが30%も出ているようです。

やはり「何か体調がおかしい」「HIV感染の可能性がある」と感じた際には、速やかにHIV検査を受けることが、「いきなりエイズ」を防ぐ手段といえるでしょう。





ヒト免疫不全ウイルスの潜伏期間は?

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の潜伏期間は、初期症状が出るまでの潜伏期間と、エイズ発症までの潜伏期間の2つあります。

性交渉によって感染したHIVの初期症状が出るまでの感染期間は、性交渉からおおよそ1〜6週間(ピークは3週間)の潜伏期間の後に、風邪のような症状が出るのが一般的です。

そしてHIV感染からエイズ発症までの潜伏期間は、平均5〜10年ありその後エイズを発症します。

この潜伏期間は先述の通り無症候期とも呼ばれ、無症状であるために自分がHIVに感染している自覚がありません。

しかしこの間も人にウイルスを感染させる危険性があることから、不特定多数の人との性交渉は控え、決まったパートナーともコンドーム等で感染予防することがHIV感染予防につながります。





治療法は?治療薬の購入方法を紹介

HIV感染の治療には、3〜4種類の抗HIV薬を組み合わせる多剤併用療法が行われています。

しかし抗HIV薬を用いて治療しても、完治することは難しいため、抗ウイルス薬での治療は一生継続しなければなりません。

そしてこれらの抗HIV薬は、医療機関を受診して医師の処方箋がないと入手できませんが、お薬通販部では医薬品の個人輸入代行を行っており、処方箋なしでも購入することが可能です。

HIV感染に効果がある治療薬として、テンビルEMデュオビルジオビルEをご用意しております。

医療機関を受診する手間を省きたい方や受診にためらいを感じる方などは、ぜひご検討ください。

またHIV感染の有無を調べるための、HIV検査キットも販売しておりますので、早期発見・早期治療にお役立てください。

お薬通販部で取り扱っている医薬品は、すべて製薬メーカー正規品であることを保証されていますので安心してお求めいただけます。

ただし持病がある方や服用薬がある方は、抗HIV薬との禁忌薬もあることから、必ず医師と相談の上で服用することをおすすめします。



まとめ

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エイズを引き起こすHIV感染の初期症状は、特有の初期症状があるわけではなく、普通の風邪のような症状が発現します。

そのため、自分がHIVに感染しているとは気づかないまま長い年月が流れ、気づいた時にはエイズを発症している(いきなりエイズ)というケースが起こってしまうのです。

こうした事態を防ぐためにも、定期的な検査が必要だといえるでしょう。

自分の周りの人にHIVウイルスを移してしまわないように、そして自分自身も気づいたらエイズだった、という事態を起こさないようにするためにも、不安な時はHIV検査を受けてくださいね。

HIV感染もエイズも早期発見・早期治療で怖い病気ではなくなっていますので、安心して治療をスタートさせましょう。

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