クラミジアは日本で最も報告数が多い性感染症のひとつで、特に10代後半から20代の若年層に多く見られます。

男性では尿道のかゆみ・排尿時の痛み・膿の分泌、女性では子宮頚管炎によるおりものの増加や下腹部痛などが主な初期症状です。

男女ともに無症状のまま経過することも多く、気づかないうちにパートナーへ感染を広げるリスクがあります。

潜伏期間はおよそ1〜3週間と長いため、感染経路に心当たりがなくても発症するケースも少なくありません。

症状が進行すると腹痛や骨盤内炎症、不妊の原因となることもあり、分泌物やおりものに特有の臭いが出る場合もあります。

この記事では、クラミジアの初期症状を男女別に詳しく解説し、感染経路や潜伏期間、検査方法、治療方法までまとめています。

【男性】クラミジア感染症の主な症状・潜伏期間

クラミジアの症状は男性にとって顕著で、特に尿道に影響が現れます。

軽い症状に見えますが、治療を怠ると前立腺炎や精巣上体炎、さらには男性不妊症へと進行する危険性があるのです。

クラミジアの潜伏期間は感染してからおよそ1週間〜3週間ほどとされています。

潜伏期間中は自覚症状がない場合も多く、気づかずに他の人に感染させてしまう恐れもあります。

また、クラミジアは男女ともに性器以外にも感染します。

症状が軽い場合でも必ず治療は必要です。

【男性】クラミジアの主な感染経路

クラミジア感染は、性行為（セックス、オーラルセックス、アナルセックス）を通じて発生します。

感染した人の精液や腟分泌液への接触が原因で起こります。

しかし、感染しても約半数の方には目立った症状がなく発見が見逃されがちで、放置していると病状が深刻化するため注意が必要です。

【男性】クラミジア感染症の検査方法

クラミジアの疑いがある場合、男性は泌尿器科や性病関連の医療機関を受診しましょう。

最近では泌尿器科での検査だけでなく、自宅でできる通販のクラミジア検査キットも活用されています。

自宅で採取して郵送するだけで結果がわかるサービスもあり、病院に行きにくい人でも手軽に検査が可能です。

検査方法には、尿検査やうがい検査があります。

感染が疑われる場合は、早めの検査と治療が大切です。

感染が確認されたら、パートナーにも伝え、一緒に治療を受けることが大切です。

自分一人が完治しても、パートナーが治療を受けなければ再感染のリスクがあります。

【男性】クラミジア感染症の治し方・治療方法

クラミジア感染が進行すると、精巣上体炎を引き起こす可能性があります。

精巣上体炎は腫れや痛み、発熱などの症状が特徴です。

クラミジアは自然治癒することはなく、放置すると不妊症など重大な合併症を引き起こすリスクがあります。

無症状だからといって油断せず、治療を進めましょう。

クラミジアの治療には抗生物質が使われます。

治療期間は大体1日から1週間とされていますが、症状によっては3〜5日の点滴治療が必要な場合もあります。

治療後は2週間〜1ヶ月で再検査をして、陰性であれば安心です。

女性がクラミジアなどの性病に感染している場合、主に子宮頸管に症状が現れます。

クラミジアの潜伏期間は男性・女性に関係なく、個人差はあるものの感染してからおよそ1週間〜3週間ほどとされています。

おりものに普段と違う強い臭いを感じるのも、女性が性病に感染しているサインのひとつです。

いつもと違う臭いに気づいたら、検査キットなどで確認してみるのも一つの方法です。

男性に比べて症状は軽い場合が多いのですが、放置すると以下のような重大な合併症を引き起こすリスクが高まります。

不妊や子宮外妊娠の原因となる場合もあるため、気をつけてください。

また、妊娠中の感染は早産や流産のリスクを高める可能性があります。

女性の場合、クラミジアに感染しても、7〜8割の方に自覚症状がなく、気づかぬうちに感染が広がります。

【女性】クラミジアの主な感染経路

クラミジア感染症は、性行為（セックス、オーラルセックス、アナルセックス）を通じて、感染した人の体液に触れることによって起こります。

性器だけでなく、咽頭、目、腸などでも感染のリスクがあるので気をつけましょう。

実は女性の場合、感染しても7〜8割の方にははっきりとした症状が出ないため、気づかない場合があります。

【女性】クラミジア感染症の主な検査方法

クラミジア感染症の検査方法は、前述した男性の検査方法とほとんど同じです。

【女性】クラミジア感染症の治し方・治療方法

治療は主に抗生物質の服用で、服用期間は1日から1週間程度です。

マクロライド系の「ジスロマック」は副作用が少なく安全性が高いとされており、妊婦さんでも服用可能です。

ほかにも、テトラサイクリン系やニューキノロン系も使用されますが、この2つは、女性や乳幼児には使用できないため注意しましょう。

治療の2週間〜1ヶ月後に再検査をして完治を確認します。

症状がひどくない限り、抗生物質の服用だけで完治する性感染症です。

クラミジアだけでなく、他の性感染症にも同時に感染している場合があるため、総合的な検査と治療を受けることが重要です。

クラミジア感染後に妊娠！初期症状や性行為後いつから発症する？

クラミジア感染を予防するためには、オーラル行為を含むすべての性行為で、コンドームの使用が大切です。

クラミジアは粘膜同士の接触によって感染するため、コンドームの適切な使用が感染防止に効果を発揮します。

ただし、コンドームが外れたり破れたりすると感染リスクが上がるので、注意してください。
また、安全を心がけて、不特定多数との性行為は避けましょう。

クラミジアは性行為後すぐに症状が出るわけではなく、通常は1〜3週間ほどで現れます。

妊娠中のクラミジア感染は流産や早産のリスクが高まるため、初期症状に気づきにくくても定期的な検査が大切です。

女性の場合、クラミジアに感染しても、7〜8割の方に自覚症状がなく、気づかぬうちに感染が広がります。

腟から子宮、卵管、そして骨盤内にまで及び、卵管炎や骨盤腹膜炎といった病気を引き起こし、不妊症につながります。

病院に行きたくない！通販でクラミジアの治療薬を買うのもあり？

クラミジアを含む性病の検査で病院へ行くのに抵抗がある方は多いでしょう。

しかし、しっかりと治療しなければクラミジアは治りません。

無症状での放置は危険！クラミジア感染症は自然治癒するのか？

残念ながら、クラミジアの自然治癒はありません。

クラミジアの治療には抗菌薬の内服が必要です。

マクロライド系、キノロン系（女性・子ども不可）、テトラサイクリン系（女性・子ども不可）などが用いられ、1〜7日間服用します。

稀に自然治癒したように見える場合があります。

しかし、これは風邪などの別の症状で服用した抗生物質が、クラミジアに作用し治癒したように見えるだけです。

確認せず放置すると、男性では前立腺炎や精巣上体炎、女性では子宮頸管炎や卵管炎を引き起こし、不妊の原因につながります。

また、妊娠中の感染は赤ちゃんに影響を及ぼす可能性もあります。

クラミジアは無症状でも放置すると体内で感染が進行し、女性では不妊や子宮外妊娠、男性では精巣上体炎などの原因になる可能性があります。

クラミジア検査キッドを通販で購入する方法

日本では、ドラッグストアや通信販売での性病検査キットの販売は認められていません。

一方、海外では普通に店舗販売されているため、海外通販や輸入代理店を通じて購入が可能です。

日本で自宅にいながら検査をしたいなら「郵送検査サービス」を利用したクラミジア検査キットの購入がよいでしょう。

方法は以下の4ステップで簡単です。

自宅で気軽に検査できるうえに、誰にも知られずに行えるので、プライバシーが守られます。

また、国から認可された事業者が一貫して検査を行うため、安心できる結果を得られます。

クラミジアに有効な治療薬は？ジェネリックもある？

クラミジア治療には、医師の処方による抗生物質が必要です。

日本のドラッグストアや薬局などでは購入できないため、病院での診察が必要です。

現在ではオンライン診療が普及しているため、検査から治療まで自宅で受けられる病院もあります。

クラミジア治療薬と種類

クラミジアの治療薬には、マクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系などの種類があります。

系統	有効成分	薬名	特徴・注意点	副作用
マクロライド	アジスロマイシン	・ジスロマック ・ジスリン ・アジードライシロップ ・アジスロマイシン ・アジシップ	妊娠中でも使用可能胎児への影響がほとんどない	悪心嘔吐下痢
	クラリスロマイシン	クラリシッド
テトラサイクリン	ドキシサイクリン	ビブラマイシン	妊婦は服用が禁忌胎児の歯や骨の成長にに影響を及ぼす可能性がある	悪心食欲不振腹痛嘔吐めまい
	ミノサイクリング	・ミノマイシン ・ディヴァイン
ニューキノロン	レボフロキサシン	・クラビット ・クラビリン ・レボクイン ・レボフロックス	妊婦は服用が禁忌胎児の成長に影響する	下痢吐き気食欲不振
	トスフロキサシン	・オゼックス ・トスキサシン

それぞれの系統において、ジェネリック医薬品が存在するため、ご予算に合わせて処方してもらいましょう。

さらに、海外通販を利用すれば、薬を安価で購入可能です。

まとめ

本記事では、クラミジアの症状や原因、検査方法、治療方法などについて解説しました。

クラミジアは性行為により感染します。

男女間で起こる症状にも違いがあり、初期症状が出ない方も多いため、小さな異変を見逃さないようにしましょう。

クラミジアは放置すると重症化し不妊の原因にもなるため、注意が必要です。

性行為の際には、コンドームを使用し、予防を徹底しましょう。

早めに治療を開始すれば、抗生物質の服用で完治可能な性感染症です。