インシッドLの有効成分セチリジン塩酸塩について
インシッドLは抗ヒスタミン薬の一種で、アレルギー反応にともなうかゆみや鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状緩和に効果的です。インシッドLの有効成分について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

インシッドLはアレルギー疾患による鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状を改善する際に有益な医薬品です。
有効成分のセチリジン塩酸塩はヒスタミンH1受容体に拮抗し、アレルギーの原因となるヒスタミンの放出を阻害します。
本記事では、インシッドLの有効成分であるセチリジン塩酸塩について解説します。
目次
セチリジン塩酸塩について

セチリジン塩酸塩の作用について解説する前に、そもそもどのような有効成分なのか知っておきましょう。
抗ヒスタミン薬の一種
セチリジン塩酸塩は抗ヒスタミン薬に用いられる代表的な成分の1つです。
抗ヒスタミン薬は大きく以下の3種類に分類されます。
それぞれ詳しく解説します。
第一世代の抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は1937年にイタリアの薬理学者により初めて合成され、1940年代にはジフェンヒドラミンが開発されました。
1982年以前に開発された抗ヒスタミン薬を「第一世代の抗ヒスタミン薬」と呼んでいます。
代表的な第一世代の抗ヒスタミン薬としてはレスタミンやヒベルナ、ペリアクチン、ホモクロミンなどが挙げられます。
第二世代の抗ヒスタミン薬
1983年以降に開発された抗ヒスタミン薬が「第二世代の抗ヒスタミン薬」で、代表的な薬剤としてはジルテックやアレグラ、アレジオン、デザレックス、エバステルなどが挙げられます。
インシッドLは第二世代の抗ヒスタミン薬であるジルテックのジェネリック医薬品です。
第二世代の抗ヒスタミン薬は、第一世代の抗ヒスタミン薬に比べて眠気を起こしにくく、抗コリン作用が少ないという特徴があります。
ピペリジン・ピペラジン・三環系の抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬は、ピペリジン・ピペラジンと三環系に分類されることもあります。
インシッドLおよび先発医薬品のジルテックは、アレグラなどと同じくピペリジン・ピペラジン系の抗ヒスタミン薬です。
三環系の抗ヒスタミン薬としてはデザレックスやアレジオン、クラリチンなどが挙げられます。
作用時間と適応症状
セチリジン塩酸塩の効果は服用後およそ40分から1時間であらわれ始め、24時間かけてゆっくりと消失します。
セチリジン塩酸塩の適応症状は以下の通りです。
![]() インシッドLは、バイエルが開発したアレルギー治療薬で、先発品であるジルテックのジェネリック医薬品です。インシッドLはヒスタミンH1受容体に結合することで、ヒスタミンの作用を阻害し、アレルギー症状を緩和します。 1箱:4,950円 |
セチリジン塩酸塩の作用

セチリジン塩酸塩にはヒスタミンH1受容体に拮抗し、アレルギーの原因となるヒスタミンのはたらきを阻害する作用があります。
また、好酸球遊走抑制作用により炎症を鎮め、メディエーター遊離抑制作用により、ヒスタミンの放出を抑制する効果も期待できます。
インシッドLを取り扱う際の注意点

インシッドLは高温多湿を避け、室温(1℃〜30℃)で保管してください。
小児が服用する際に錠剤を半分に割った場合、密閉容器に保管して湿気から守るのがおすすめです。
また、性質や形状の変化を避けるため、その他の医薬品やサプリメントと同じ場所で保管しないでください。
まとめ

インシッドLの有効成分であるセチリジン塩酸塩には、ヒスタミンH1受容体に拮抗してヒスタミンのはたらきを阻害し、アレルギー症状を緩和する効果が期待できます。
服用してからおよそ40分から1時間で効果が出始め、24時間持続するため1日1錠を服用すればいい点もメリットの1つです。
今回の記事を参考にインシッドLを正しく服用し、アレルギー疾患の改善にお役立てください。
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4,950円
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