エリデルクリームの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!

エリデルクリームの副作用は、アトピー性皮膚炎に悩まされている方にとって気になる情報の1つです。エリデルクリームの副作用について解説します。

お薬通販部スタッフ[監修]

エリデルクリームの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!

エリデルクリームはスウェーデンの製薬会社「メダ」が製造・販売しているアトピー性皮膚炎治療薬です。

有効成分のピメクロリムスには細胞内のカルシニューリンの働きを阻害し、炎症の原因となるサイトカインの放出を防ぐ作用があります。

しかし、エリデルクリームに限らず化学的に製造された医薬品には、副作用のリスクがあることを知っておきましょう。

本記事ではエリデルクリームの使用で起こり得る副作用の種類、および発現頻度について解説します。



エリデルクリームの基本情報

エリデルクリームの基本情報の見出し画像

エリデルクリームは有効成分「ピメクロリムス」を配合しており、細胞内のカルシニューリンのはたらきを阻害する作用があります。

カルシニューリンのはたらきが阻害されると、アトピー性皮膚炎を発症させるスイッチの1つ「2型ヘルパーT細胞(Th2)」の活発化が抑制されます。

その結果、炎症の原因となるサイトカインの放出が抑止され、アトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを鎮めることが可能です。

従来の治療薬とは異なり非ステロイド性のため、長期使用による皮膚の菲薄化リスクが低い点がメリットとなっています。



エリデルクリームの重大な副作用

エリデルクリームの重大な副作用の見出し画像

エリデルクリームの重大な副作用としては、重篤なアレルギー反応が挙げられます。

以下の症状が見られる際にはエリデルクリームの使用をいったん中止し、専門医の診察を受けてください

  • 呼吸困難・喘鳴
  • 動悸
  • 発熱・体調不良
  • 吐き気・嘔吐
  • めまい・ふらつき・失神など






エリデルクリームは、非ステロイド外用薬で軽度から中等度のアトピー性皮膚炎や湿疹の炎症、赤み、かゆみの治療に使用されています。

1箱:3,977円~



エリデルクリームの主な副作用

エリデルクリームの主な副作用の見出し画像

2歳から17歳のアトピー性皮膚炎患者を対象に海外で行われた6週間の試験において、主に以下の副作用が見られました。

  • 感染症
  • 一般的な障害
  • 呼吸器障害
  • 胃腸障害
  • その他

それぞれについて詳しく解説します。





感染症

6週間のエリデルクリームの使用にともない見られた感染症、および発症率(1.0%以上)は以下の通りです。

エリデルクリーム塗布群対照群
上気道感染症14.2%13.2%
鼻咽頭炎10.1%7.4%
皮膚感染症3.0%5.1%
インフルエンザ3.0%0.7%
耳の感染症2.2%1.5%
中耳炎2.2%0.7%
伝染性膿痂疹1.9%2.2%
細菌感染1.5%2.2%
毛包炎1.1%0.7%
副鼻腔炎1.1%0.7%
肺炎1.1%0.7%

上記の表から、エリデルクリームの塗布により感染症のリスクが有意に上昇するとは言えないと分かります。


一般的な障害

6週間のエリデルクリームの使用にともない見られた一般的な障害、および発症率(1.0%以上)は以下の通りです。

エリデルクリーム塗布群対照群
適用部位の熱感10.4%12.5%
発熱7.5%8.8%
適用部位の過敏反応3.0%5.1%
適用部位の刺激感3.0%5.9%
適用部位の掻痒感1.1%1.5%

上記の表から、エリデルクリームの塗布により一般的な障害の発症リスクが有意に上昇するとは言えないと分かります。


呼吸器障害

6週間のエリデルクリームの使用にともない見られた呼吸器障害、および発症率(1.0%以上)は以下の通りです。

エリデルクリーム塗布群対照群
11.6%8.1%
鼻づまり2.6%1.5%
鼻漏1.9%0.7%
喘息の悪化1.5%2.2%
副鼻腔の詰まり1.1%0.7%

呼吸器障害に関しても、エリデルクリームの塗布により発症率が有意に増加するとまでは言えません


胃腸障害

6週間のエリデルクリームの使用にともない見られた胃腸障害、および発症率(1.0%以上)は以下の通りです。

エリデルクリーム塗布群対照群
上腹部の痛み4.1%4.4%
のどの痛み3.4%5.7%
嘔吐3.0%4.4%
下痢1.1%0.7%

胃腸障害に関しても、エリデルクリーム塗布群と対照群との間で発症率に有意な差は認められません


その他

6週間のエリデルクリームの使用にともない見られたその他の副作用、および発症率(1.0%以上)は以下の通りです。

エリデルクリーム塗布群対照群
月経困難症1.1%0%
蕁麻疹1.1%0%
過敏症4.1%4.4%
頭痛13.9%8.8%

その他の副作用に関しては、エリデルクリームだけが原因とは断定できない例が多く報告されています。



副作用が強く見られる際の対処法

副作用が強く見られる際の対処法の見出し画像

エリデルクリームの使用にともない副作用が強く見られる方は、いったん使用を中断して専門医の診察を受けてください



まとめ

まとめの見出し画像

エリデルクリームの主な副作用としては、塗布部位のかゆみや発赤が挙げられています。

また、極めて稀ながら重篤なアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、使用にともない異常を感じたらかかりつけ医に相談してください。

今回の記事を参考にエリデルクリームを正しく使用し、アトピー性皮膚炎にともなうつらい症状の改善にお役立てください。



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