エリデルクリームの効果とは?アトピー性皮膚炎についても解説
エリデルクリームはスウェーデンに本拠地を置く製薬会社「メダ」が製造・販売しているアトピー性皮膚炎治療薬です。本記事ではエリデルクリームの効果、およびアトピー性皮膚炎のメカニズムなどについて分かりやすく解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

アトピー性皮膚炎に悩まされる方は多く、2023年に厚生労働省が行った調査によると、発症者は120万人を超えるとのことです。
エリデルクリームはスウェーデンに本拠地を置く製薬会社「メダ社」が製造・販売している、カルシニューリン阻害薬の一種です。
有効成分のピメクロリムスには、アトピー性皮膚炎にともなう湿疹やかゆみなどの症状を抑える効果が期待できます。
本記事ではアトピー性皮膚炎のメカニズムについて分かりやすく解説するとともに、エリデルクリームの効果を紹介します。
エリデルクリームとは

始めに、エリデルクリームの特徴や適応症状について解説します。
カルシニューリン阻害薬の一種
エリデルクリームは、カルシニューリン阻害薬の一種です。有効成分のピメクロリムスが細胞内でカルシニューリンを阻害することで、免疫の過剰な働きを抑制します。
アトピー性皮膚炎は免疫の過剰な反応で発症するため、カルシニューリンを阻害することで症状を緩和する効果が期待できます。
適応症状
エリデルクリーム適応症状は軽度〜中等度のアトピー性皮膚炎です。
非ステロイド性のカルシニューリン阻害薬のため、ステロイド製剤の長期使用が心配な方におすすめです。
アトピー性皮膚炎について

2023年に厚生労働省が行った調査によると、アトピー性皮膚炎の発症者はおよそ120万人と、前回調査(2017年)に比べておよそ2.4倍に増加しました。
アトピー性皮膚炎は乳幼児に多く見られる疾患で、乳児で6〜32%、幼児で5%〜27%が発症しているとのデータがあります。
年齢とともに有症率は低下しますが20代でも10.2%、30代でも8.3%の方がアトピー性皮膚炎に悩まされています。
メカニズム
アトピー性皮膚炎が起こる主なメカニズムは以下の通りです。
角層のバランスが乱れると肌内部に蓄えられている水分が蒸散して乾燥を招き、さらにかゆみが出やすくなります。
原因
アトピー性皮膚炎の原因については、医学が進歩した現代でも明らかにされていません。
しかし、下記のアトピー素因に加えて環境的要因が加わると発症リスクが増加すると考えられています。
症状
アトピー性皮膚炎を発症すると、主に次のような症状が見られます。
アトピー性皮膚炎にともなう症状は一定ではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返す点が特徴です。
乳幼児期のアトピー性皮膚炎は年齢とともに改善するケースも多いですが、成人が発症すると顔面に難治性紅斑を生じるケースがあります。
エリデルクリームの効果

エリデルクリームには免疫の過剰な働きを抑制し、アトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを鎮める効果が期待できます。
ステロイド製剤とは異なり継続的な使用で皮膚が薄くなるリスクが低いため、デリケートな箇所への塗布も可能です。
まとめ

エリデルクリームはカルシニューリン阻害薬の一種で、アトピー性皮膚炎にともなうかゆみや赤みを緩和する効果があります。
非ステロイド製剤のため継続的な使用で皮膚が薄くなる心配がないため、デリケートな箇所にも使用できます。
今回の記事を参考にエリデルクリームの効果を理解し、アトピー性皮膚炎にともなう症状の改善にお役立てください。
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