ボルタレンカプセルの服用で、併用に注意が必要なお薬と注意すべき人の特徴を徹底解説
ボルタレンカプセルは痛みの症状改善に高い有効性があるお薬ですが、基礎疾患や体質、併用しているお薬によって副作用をきたす可能性があります。この記事では、ボルタレンカプセルの服用で併用に注意が必要なお薬や、気をつけたほうがよい人の特徴をご説明します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ボルタレンカプセルは高い有効性がある反面、持病やすでに服用しているお薬によって健康状態に悪影響をもたらす可能性があります。
この記事では、ボルタレンカプセルの服用で注意が必要なお薬や疾患にどのようなものがあるかご説明します。
目次
ボルタレンカプセルと併用に注意が必要なお薬

ボルタレンカプセルは、他のお薬と併用すると相互作用をきたして、ボルタレンカプセルの作用が強まりすぎたり弱まりすぎたりする場合もあれば、重い副作用や腎臓の機能低下の原因となる場合もあります。
ボルタレンカプセルとの併用でお薬の作用に影響が出る可能性があるお薬
ボルタレンカプセルとの併用でお薬の作用が変化する可能性があるお薬は、次の表のとおりです。
相互作用が必ず現れるわけではありませんが、服用の際には十分な観察をおこないましょう。
健康に影響が出る可能性があるお薬
ボルタレンカプセルと相互作用で健康に悪影響をきたすお薬は、次の表のとおりです。
薬剤名 | 相互作用 |
レボフロキサシンなど(ニューキノロン系抗菌剤) | けいれん |
非ステロイド性消炎鎮痛剤 | 胃腸障害の増強 |
プレドニゾロンなど(副腎皮質ステロイド剤) | 胃腸障害の増強 |
β遮断薬、ACE阻害薬 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬などの降圧剤 | 腎機能の悪化 |
スピロラクトンなど(カリウム保持性利尿薬) エプレレノン(抗アルドステロン薬) | 重度の高カリウム血症 (腎機能障害患者の場合) |
ワルファリンなど(抗凝血薬及び抗血小板薬) | 出血リスクの上昇 |
シクロスポリン | 腎機能障害の増強 高カリウム血症 |
ドロスピレノン・エチニルエストラジオール | 高カリウム血症 |
フルボキサミンなどの選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI) | 消化管出血 |
可能であれば併用を避け、服用が必要な場合は医師に相談してみてください。
ボルタレンカプセルの服用に注意が必要な人とは?

ボルタレンカプセルは、特定の消化器疾患や高血圧症、気管支喘息などをわずらっている人や妊婦、高齢者などで注意が必要です。
服用によって副作用が現れやすくなったり、病状が悪化したりする場合があるためです。
特定の合併症がある
ボルタレンカプセルの服用で気をつけたほうがよい、おもな疾患は次のとおりです。
ボルタレンカプセルを併用すると、これらの疾患が悪化したり再発したりする原因となる場合があります。可能であれば服用を避けた方が望ましいですが、服用が必要な場合は医師に相談しましょう。
肝臓や腎臓の機能障害がある
肝機能障害や腎機能障害と医療機関で診断された人は、ボルタレンカプセルの服用に注意が必要です。
ボルタレンカプセルは肝臓と腎臓に負担がかかるお薬です。機能障害で働きが落ちると、更なる負荷がかかり、肝機能障害や腎機能障害が悪化する可能性があります。
ただし、肝臓や腎臓の機能障害が重篤な場合には服用が禁止となっています。
授乳中のお母さん、小児、高齢者に当てはまる
服用したボルタレンカプセルは、母親の母乳に移行することがわかっており、授乳により乳幼児の体内に吸収される可能性があります。授乳中に服用する際は、医師に相談すると良いでしょう。
解熱を目的として小児にボルタレンカプセルを服用して、ライ症候群(激しい嘔吐や意識障害、急性の脳浮腫によるけいれんなどが見られる高死亡率の病態)をきたしたことが報告されています。
疾患の内容によっては他の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用する場合もありますが、通常は控えたほうが良いでしょう。
高齢者の投与では副作用が現れやすく、体温や血圧の低下が原因でショック状態に陥りやすいと言われています。
まとめ

ボルタレンカプセルの服用は、基礎疾患や特定の合併症とその治療薬、臓器の機能低下、授乳婦や小児などで注意が必要です。
併用で相互作用をきたすお薬の服用はできる限り避け、どうしても必要な場合は他のお薬に変更できるか医師に相談してみてください。
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