臨床試験の結果から読み解くルミガンの有用性について
ルミガンはまつげを太く・長く・濃く成長させる効果が期待できる治療薬です。臨床試験の結果に基づいてルミガンの有用性について解説します。
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記事公開日:2025.06.05
最終更新日:2025.06.05
お薬通販部スタッフ[監修]

ルミガンは緑内障や高眼圧症の治療薬で、有効成分のビマトプロスト眼圧を下げるのに効果的です。
また、ビマトプロストには毛周期における成長期を維持・延長し、まつげを太く・長く・濃く成長させる効果も期待できます。
本記事ではルミガンの有用性について、臨床試験の結果をもとに解説します。
目次
ルミガンについて

ルミガンはビマトプロストを有効成分に配合した点眼剤の一種です。はじめに、ルミガンの特徴や適応症状、製薬会社について解説します。
特徴
ルミガンにはプロスタマイド受容体に作用し、房水の流出を促進して眼圧を下げる特徴があります。
また、ルミガンをまぶたに塗布すると毛周期の成長期が延長し、まつげを太く・長く・濃く成長させる効果も期待できます。
適応症状
ルミガンの適応症状は以下の通りです。
製薬会社
ルミガンはアイルランドのダブリンに本拠地を置く「アラガン」が製造・販売している点眼液です。
医療美容におけるまつげの育毛剤などをはじめ、眼科や消化器科、中枢神経系の医薬品なども多数開発しています。
臨床試験の結果から読み解くルミガンの有用性

ルミガンの有用性について、国内および海外で行われた臨床試験の結果をもとに解説します。
まつげの成長に関する多施設共同研究の結果
ビマトプロストが白人におけるまつげの突出を増強したため、日本人被検者を対象とした2件の多施設二重盲検ランダム化並行群間比較試験が行われました。
被験者に対して0.03%のビマトプロストを塗布した際のGlobal Eyelash Assessment (GEA) スコアでまつげの育毛効果を判定します。
1つ目の試験では被験者にビマトプロストを4ヶ月塗布した結果、有意なGEAスコアの改善が認められました。
2つ目の試験では、まつげの太さ・長さ・濃さが有意に大きく増加しました。2つの試験とも、被験者の満足度が高かったと報告されています。
海外で行われたビマトプロストの安全性と有効性の評価
海外で睫毛貧毛症の小児に対して、ビマトプロストを塗布する試験が行われました。
被験者には0.03%のビマトプロストを4ヶ月にわたり毎晩1回塗布し、治療後1ヶ月間追跡調査を行います。
4ヶ月目にビマトプロストを塗布された群では、塗布されなかった群に比べ有意にまつげの突出が確認されました。
ただし、国内では小児に関するビマトプロストの安全性・有効性は確認されていないため、親の判断で子供に塗布することは避けてください。
国内第Ⅲ相比較試験の結果
原発開放隅角緑内障または高眼圧症患者を対象に行われた国内第Ⅲ相比較試験において、ビマトプロストを投与した群とチモロールを投与した群で、眼圧に以下の変化が見られました。
例数 | 眼圧変化値 (mmHg) | 差の平均値(mmHg) | 検定結果 |
ビマトプロスト投与群(87) | -8.2±3.5 | -3.4 | p<0.001 |
チモロール投与群(86) | -4.9±2.2 |
上記の表から分かるように、ビマトプロスト投与群ではチモロール投与群に比べ、有意に眼圧低下の効果が見られました。
国内第Ⅲ相長期投与試験の結果
原発開放隅角緑内障または高眼圧症患者を対象に行われた国内第Ⅲ相長期投与試験において、ビマトプロストを投与した群とラタノプロストを投与した群で、眼圧に以下の変化が見られました。
例数 | 眼圧変化値 (mmHg) | 差の平均値(mmHg) |
ビマトプロスト投与群(71) | -8.0±2.7 | -0.6 -7.4±2.8 [-1.5~0.3] |
ラタノプロスト投与群(63) | -7.4±2.8 |
上記の表からビマトプロストには、ラタノプロストに劣らない眼圧降下作用があると分かります。
まとめ

臨床試験の結果から、ルミガンの有効成分であるビマトプロストは眼圧を降下させる際に有益と分かりました。
また、まつげを太く・長く・濃く成長させる効果についても、臨床試験で確認されています。
今回の記事を参考にルミガンの効果について理解し、用法用量を守って正しく使用してください。
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お薬通販部スタッフ