ルミガンの有効成分ビマトプロストについて
ルミガンはビマトプロストを有効成分に配合した医薬品で、まつげの成長を促進する効果があります。ルミガンの有効成分について解説します。
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記事公開日:2025.06.05
最終更新日:2025.06.05
お薬通販部スタッフ[監修]

ルミガンはまつげの育毛目的で用いられる医薬品で、ビマトプロストが有効成分として配合されています。
ビマトプロストには毛周期における成長期を維持・延長し、まつげを太く・長く・濃く成長させる効果が期待できます。
本記事では、ルミガンの有効成分の特徴や作用について分かりやすく解説します。
目次
ビマトプロストについて

ビマトプロストの作用について解説する前に、どのような有効成分なのか知っておきましょう。
緑内障治療に用いられる成分の1つ
ビマトプロストはもともと緑内障治療に用いられる成分の1つで、ルミガンも点眼液として処方されることがあります。
ビマトプロストがプロスタマイド受容体にはたらきかけて房水の流出を促進すると眼圧が下がるため、緑内障や高眼圧症の改善に効果的です。
特徴
ビマトプロストは緑内障や高眼圧症の改善に効果的なだけでなく、まつげを伸ばす作用が期待できる点も特徴です。
もともとまつげ量の増加はビマトプロストの副作用とされていましたが、美容目的での研究が進み、まつげの育毛剤として利用されるに至った経緯があります。
歴史
緑内障や高眼圧症の治療に用いられていたビマトプロストが、FDA(アメリカ食品医薬品局)により睫毛貧毛症の治療薬として承認されたのは2009年のことです。
日本では2014年の3月に厚生労働省による承認を受け、同年9月より睫毛貧毛症の治療に用いられるようになりました。
ビマトプロストの作用

ビマトプロストには主に以下4つの作用があります。
プロスタマイド受容体への作用
ビマトプロストには、プロスタマイド受容体に対する作用があります。
イヌを用いた実験において、ビマトプロストの点眼により眼圧降下作用を得られることが分かっています。
房水流出促進作用
ビマトプロストは、房水流出促進作用を持つ点も特徴です。
房水は眼球の内部を循環する液体で、眼圧を調整するはたらきがありますが、緑内障を発症すると房水の排出に異常が生じて眼圧が上昇します。
ビマトプロストにより房水の流出が促進されると、眼圧を下げる効果が期待できます。
眼圧降下作用
高眼圧症のサルを用いた実験において、ビマトプロストの点眼により眼圧降下作用が得られると分かっています。
また、 臨床試験において正常眼圧緑内障や原発開放隅角緑内障、高眼圧症に対する長期、かつ安定した眼圧降下作用が確認されています。
まつげの成長を促進する作用
ビマトプロストには、睫毛の成長を促進する作用も期待できます。
ビマトプロストの作用で毛周期における成長期が維持・延長され、まつげを太く・長く・濃く成長させると考えられています。
ルミガンを取り扱う際の注意点

ルミガンは高温・多湿を避け、室温で保管してください。冷蔵庫内で保管する必要はありません。
小児に対するルミガンの有効性・安全性は確認されていないため、子供の手が届かない箇所で保管してください。
まとめ

ルミガンは有効成分にビマトプロストを配合した点眼液で、房水の流出を促進して眼圧を下げる効果があります。
また、ビマトプロストは毛周期における成長期を維持・延長するため、まつげを太く・長く・濃く成長させる際にも効果的です。
今回の記事を参考にルミガンを正しく使用して、まつげを太く・長く・濃く成長させる際にお役立てください。
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