レルパックスの併用で注意すべきお薬とは?注意すべき人に当てはまる2つの特徴
レルパックスは片頭痛に有効である反面、副作用をきたす場合があり、中には副作用が現れやすい人や注意が必要な飲み合わせもあります。 この記事では、注意が必要なお薬の飲み合わせや服用に気をつけるべき人の特徴をご説明します。
お薬通販部スタッフ[監修]

レルパックスは片頭痛の症状改善に有効性がありますが、併用するお薬の相性や基礎疾患、健康状態などによってはお薬の効果が変化したり、副作用の原因となったりする場合があります。
この記事では、レルパックスとの飲み合わせに注意が必要なお薬や服用に注意が必要な人の特徴をご紹介します。
目次
レルパックスと併用して相互作用をきたすお薬とは

レルパックスは、ほかのお薬と併用するとお薬の作用が変化したり、健康状態に悪影響を引き起こしたりする場合があります。
ここではレルパックスを服用する際に、併用に注意が必要なお薬を解説します。
レルパックスの作用が増強するおそれがあるお薬
抗生物質や抗菌薬、抗ウイルス薬、カルシウム拮抗剤の一部は、レルパックスと併用すると作用が増強しすぎる可能性があります。
次に示すお薬は、レルパックスと併用する際に注意が必要です。
薬剤名 | 効果が増強するメカニズム |
エンシトレルビル フマル酸錠 (抗ウイルス薬) | レルパックスを代謝する酵素の働きを阻害すると考えられている |
エリスロマイシン、ジョサマイシン、クラリスロマイシン(マクロライド系抗生物質) | レルパックスを代謝する酵素を阻害する |
イトラコナゾール(抗真菌薬) | |
ベラパミル(カルシウム拮抗薬) |
レルパックスの効果が弱まる可能性があるお薬
副腎皮質ホルモン薬や抗てんかん薬、抗結核薬の一部は、レルパックスと併用することで作用が低下してしまう可能性があります。
次に示すお薬は、レルパックスと併用する際に注意が必要です。
薬剤名 | 効果が低下するメカニズム |
デキサメタゾン(副腎皮質ホルモン薬) | 酵素誘導作用により、レルパックスの代謝が促進され、血中濃度の低下を引き起こす可能性がある |
カルバマゼピン(抗てんかん薬) | |
リファンピシン(抗結核薬) |
セロトニン症候群をきたす可能性があるお薬
セロトニン症候群は、セロトニンという精神を安定させる物質を含むお薬を服用することで不安感や手の震え、発汗、頻脈などの症状が現れる副作用です。
レルパックスは次のお薬と一緒に服用すると、セロトニンの作用が強まることでセロトニン症候群をきたす可能性があります。
セロトニン症候群は、服用後数時間以内に症状が現れることが多いと言われています。
症状は服用を中止すると24時間以内に消えることがほとんどですが、症状が持続する場合には、医療機関を受診しましょう。
レルパックスの服用に注意が必要な人の特徴

肝機能障害をかかえている場合や妊娠や授乳中、小児、高齢者は、レルパックスを服用すると副作用をきたしやすいため注意が必要です。
肝機能障害がある
肝機能障害を患っている人は、レルパックスの服用に注意が必要です。
レルパックスは主に肝臓で代謝されるお薬です。
肝臓の機能が低下するとお薬の作用が分解されにくくなり、体内にレルパックスが留まると血中濃度が高まります。
副作用をきたすリスクが高まるため、服用時には注意しましょう。
ただし、重症の肝機能障害では禁忌となっているのでレルパックスの服用は控えましょう。
妊婦や授乳婦、小児、高齢者である
妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性、授乳中の女性はレルパックスの服用に注意が必要です。
妊娠中のレルパックスの服用は、胎児に影響を与える可能性があります。
服用の有益性と胎児に与えるリスクを考慮して必要な場合のみ服用しましょう。
服用したレルパックスは母乳中に移行することが報告されています。
服用する場合は授乳を控えると良いでしょう。
小児における臨床成績は行われておりません。
服用による副作用が発生する可能性があるため、服用したい場合は医師に相談することをおすすめします。
高齢者は血圧の変動が大きく、服用による血圧上昇をきたしやすいです。
服用は慎重に行い、注意深く健康状態を観察しましょう。
まとめ

レルパックスを服用する際は肝機能障害や服用しているお薬との相互作用、妊娠状態や年齢などに注意しましょう。
服用の際は十分に観察を行うことが重要です。
体調不良などの症状がみられた場合は服用をやめ、副作用の内容に応じて医療機関の受診を検討してください。
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