スマトリプタンとは?有効成分についてわかりやすく解説
この記事では、スマトリプタンの有効成分について解説します。スマトリプタンは片頭痛に効果がある医薬品で、脳血管に作用し痛みを和らげます。スマトリプタンの有効成分「スマトリプタンコハク酸塩」の効果や服用時の注意点をわかりやすく解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、スマトリプタンの有効成分について詳しく解説します。
スマトリプタンは、片頭痛治療に用いられるトリプタン系のお薬で、先発薬イミグランのジェネリック医薬品です。
スマトリプタンの有効成分「スマトリプタンコハク酸塩」は、脳のセロトニン受容体にはたらきかけることで、片頭痛によるズキズキとした痛みや吐き気、光や音に敏感になる症状を和らげます。
この記事では、スマトリプタンの有効成分「スマトリプタンコハク酸塩」の特徴と、使用時に注意したいポイントについて詳しく解説します。
片頭痛治療をこれから始める人や現在服用中の人が、より安心して使用できるよう、治療の参考となる情報をお伝えします。
目次
スマトリプタンの有効成分「スマトリプタンコハク酸塩」の概要

スマトリプタンコハク酸塩は、片頭痛治療薬「イミグラン(後発薬:スマトリプタン)」の有効成分です。
次の観点から、スマトリプタンコハク酸塩の特性を具体的に解説します。
順番に見ていきましょう。
スマトリプタンコハク酸塩の特徴・効果
片頭痛発作が起きると、血管が異常に拡張し、周囲の神経を刺激することで激しい痛みを引き起こします。
スマトリプタンコハク酸塩は、拡張した血管を正常な状態に戻し、痛みを軽減します。
また、血管周囲の炎症を抑え、神経終末からの炎症物質の放出も防ぐため、頭痛だけでなく、吐き気や光・音に対する過敏反応などの症状を総合的に改善します。
スマトリプタンは片頭痛発作時にのみ使用され、予防的な効果は期待できません。
有効成分が脳のセロトニン受容体に選択的に作用するため、心臓や血圧への影響が少ないとされています。
投与形態は以下の3種類があり、症状の程度や状態に応じて選択可能です。
片頭痛発作が起きた際に使用し、前兆のある片頭痛の場合は頭痛が始まってから服用します。
24時間以内に再び発作が起きた場合は、2時間以上あけて追加で服用できますが、1日の最大量である200mgを超えないように注意が必要です。
スマトリプタンコハク酸塩の相互作用
スマトリプタンコハク酸塩は他の医薬品と相互作用があるため、併用には注意が必要です。
併用禁忌の医薬品を表に示しました。
相互作用のある併用禁忌の医薬品 | 理由 | 服用間隔 |
MAO阻害剤 | 代謝阻害による血中濃度上昇 | 使用中止から2週間 |
エルゴタミン製剤エルゴタミン誘導体含有製剤 | 血圧上昇リスク増加血管攣縮リスク増加 | 24時間以上 |
同じ作用機序をもつ片頭痛薬(ゾーミッグやマクサルトなど) | 血圧上昇リスク増加血管攣縮リスク増加 | 24時間以上 |
また、選択的セロトニン再取り込み阻害薬やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬と併用すると、セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、頻脈、発熱など)のリスクがあるため、注意が必要です。
服用の際は医師の指示を必ず確認してください。
スマトリプタンコハク酸塩の代謝・排泄
スマトリプタンコハク酸塩は、肝臓で代謝され腎臓から排泄されます。
代謝で、モノアミンオキシダーゼ(MAO-A)によって薬効のないインドール酢酸体に変換されます。
健康な成人男性の場合、服用後24時間以内に約2%が未変化体として、約40%はインドール酢酸体として腎臓から尿中に排出されます。
このように、肝臓と腎臓の機能が重要なため、次の人は服用に注意が必要です。
また、代謝と排泄経路を考慮し、MAO阻害剤やエルゴタミン製剤との併用は禁忌です。
スマトリプタンコハク酸塩の服用による重要な注意事項
スマトリプタンコハク酸塩の服用による重要な注意事項は以下の点が挙げられます。
スマトリプタンコハク酸塩は、片頭痛の診断を受けた人にのみ使用されるお薬で、その他の頭痛には効果がありません。
服用後に胸部の圧迫感や痛みを感じた場合は、すぐに服用を中止し、医師に相談してください。
また、片頭痛やスマトリプタンの服用によって眠気を催すことがあるため、自動車の運転や機械操作は控えましょう。
以下の症状が見られた場合も、直ちに服用を中止し医師に相談してください。
なお、トリプタン系片頭痛薬を過剰に使用すると、かえって頭痛が悪化することがあります。必ず用法用量を守って使用しましょう。
まとめ

スマトリプタンコハク酸塩は、片頭痛による痛みや不快な症状を緩和するために世界中で使用されている有効成分です。
この成分は脳血管に作用し、片頭痛の原因とされる血管拡張を抑えることで、痛みや関連する症状を和らげます。
肝臓や腎臓、心臓に疾患がある人や他の医薬品を服用している人は、使用の前に必ず医師に確認してください。
片頭痛の診断を受け、正しい用法用量を守って使用することが大切です。
もし、効果が見られない場合や気になる症状が出た場合は、すみやかに医師に相談し、適切な対応を取りましょう。
片頭痛の診断を受けておりスマトリプタンをお探しの場合、お薬通販部でも購入可能です。興味がある人は、ぜひチェックしてみてください。
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