リザクト(リザトリプタン)の服用で注意すべき副作用をわかりやすく解説!
リザクト(リザトリプタン)は、片頭痛の治療薬として使用されるジェネリック医薬品です。この記事では、リザクトを服用する場合に知っておくべき副作用を、重大なものとその他に分けて解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、リザクトを服用する際の副作用について解説します。
リザクトは、 リザトリプタン安息香酸塩錠を主成分とするジェネリック医薬品です。
片頭痛の治療薬として用いられ、症状が起きた際に使用する片頭痛急性期治療薬の1種です。
この記事では、リザクトを服用した場合に考えられる副作用を解説します。片頭痛を解消したいと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
リザクト(リザトリプタン)で見られる副作用とは?

リザクトは一般的に服用しやすいお薬ですが、いくつかの副作用も報告されています。
副作用は大体の頻度が明らかになっていますが、頻度不明とされているものも多くあります。
ここでは、リザクトで報告されている副作用について以下2点から見ていきましょう。
順番に解説します。
重大な副作用
重大な副作用とは、お薬を服用する人の健康に害を与えたり、死亡、または後遺症に繋がったりするおそれがある副作用のことです。
報告されている重大な副作用のうち、以下4つを解説します。
1つずつ見ていきましょう。
アナフィラキシーショック
アナフィラキシーは、リザクトの副作用のなかで非常に稀な症状です。
蕁麻疹などの皮膚症状や息苦しさなどの呼吸器症状があらわれる過敏症状です。
血圧が著しく低下して意識レベルが低くなったり脱力を起こしたりすることがあり、この場合はアナフィラキシーショックと呼ばれます。
次の症状が出た場合は、アナフィラキシーを起こしているおそれがあるため、すぐに医療機関を受診してください。
多くの場合、医薬品の服用から30分以内に症状があらわれます。
アナフィラキシーショックになると、血圧が低下したり呼びかけに反応しなくなったりするため、早急な処置が必要です。
以前は何の副作用なくリザクトを服用できていたとしても、急に発症することがあるので、注意しましょう。
虚血性心疾患様症状
虚血性心疾患様症状とは、不整脈や狭心症、心筋梗塞などの症状のことです。
不整脈は、脈がゆっくりになったり早くなったり、不規則になったりする状態を指します。
1分間の脈拍が40以下になると、息切れやめまいなどが出やすくなります。
狭心症は、冠動脈が狭くなることで心臓への血流が悪くなる病気です。胸を圧迫されるような痛みが生じます。
心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まった状態です。心臓に血液が流れなくなり、心筋細胞が壊死を起こします。
胸に強い痛みが生じて呼吸困難や冷や汗、吐き気などの症状が出るだけでなく、突然死するケースもあります。
これらの虚血性心疾患様症状が見られた場合、すぐに服用を中止して適切な処置を受けてください。
頻脈
リザクトと似た作用機序を示す医薬品で、WPW症候群による頻脈の症状が出たとの報告があります。
WPW症候群(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群)とは、生まれつき心房と心室の間に余分な伝導路がある病気です。
通常は心臓に1本しかないはずの伝導路が、WPW症候群の人には余分にあります。
そのため、正常な電気信号が正しい順路で流れず、頻脈になり動悸が起こることがあります。
無症状であれば経過観察で済む場合が一般的です。
一方で、極端な頻脈性不正脈を起こす場合、余分な伝導路を高周波電流で焼き切るカテーテルアブレーションによって、治療を行うことがあります。
血管浮腫
血管浮腫とは皮膚や喉、舌などが急に腫れる病気です。
特に、口の内部が大きく腫れると、喉が詰まったり息苦しさが出たりすることがあります。
窒息するリスクがあるため、息苦しさが出た場合はすみやかに救急車を要請してください。
血管浮腫は症状が突然あらわれても1〜3日後には消えてしまうことがほとんどであるため、蕁麻疹のようなものだと勘違いする人もいます。
遺伝で起こる場合も知られていますが、医薬品の副作用として起こる場合もあるため、もし症状が見られたら服用を中止してください。
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その他の副作用
リザクトの服用で発症するその他の副作用として、傾眠が挙げられます。
発症する頻度は7.7%とされており、やや高い確率でしょう。
自動車や重機などの運転・操作を控えている人は、服用を避けることをおすすめします。
また、その他の副作用としては以下のものが報告されています。
これらの症状が見られたら必要に応じてリザクトの服用を中止し、医療機関を受診してください。
01.〜5%未満 | 頻度不明 | |
全身症状 | 倦怠感 脱力 胸痛 冷感 | 無力症 疲労 |
循環器 | 動悸 | 頻脈 高血圧 |
消化器 | 悪心 嘔吐 下痢 口内乾燥 口渇 腹痛 | 消化不良 |
筋・骨格系 | 硬直 | 頸部痛 局所性重圧感 局所性絞扼感 筋力低下 顔面痛 |
精神神経系 | めまい 感覚減退 錯感覚 知覚過敏 | 頭痛 精神明瞭性の減退 不眠症 振戦 運動失調 神経過敏 失見当識 多幸症 |
呼吸器 | 鼻乾燥 | 咽頭不快感 喘鳴 |
皮膚 | 蕁麻疹 そう痒症 | 潮紅 発汗 発疹 |
肝臓 | 肝機能異常 (ALT上昇、AST上昇など) | |
その他 | CK上昇 光視症 頻尿 食欲減退 | 霧視 ほてり 温感 味覚異常 |
まとめ

この記事では、リザクトの副作用について解説しました。
リザクトの重大な副作用として、アナフィラキシーや虚血性心疾患様症状、頻脈や血管浮腫などが報告されています。
重大な副作用が起こる頻度は稀ですが、万が一これらの症状が起きた場合はすみやかに医療機関を受診してください。
また、その他の副作用として傾眠や頭痛、悪心や動悸などが報告されています。
特に症状が気にならない場合は服用を続けても構いませんが、症状が重い場合は服用を中止して医師に相談してください。
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